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もらった魔法は消費MP0(ゼロ)!?  作者: 七面鳥の丸焼き
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報告と契約

「おや、お帰りですか?」

(モク)「30階層のボス部屋でレベル138のデュラハンが出ました!何とか倒せましたがまたでないとも限らないので僕たちが出たらダンジョンに人を入れないようにしてください!僕たちはこれからギルドに報告に向かいます!」

「デュラハンだって?しかもレベル138の?ありえないね。30階層にそんな高レベルの魔物が出るわけがない。ギルドに行っても取り合ってもらえないよ」

(モク)「これでもですか?」


僕はそう言ってインベントリからデュラハンの魔石を取り出した

魔石は魔物によって色形大きさが決まっているらしい

だから魔石を見せたら証拠になる


「…確かにデュラハンの魔石だな。わかった。ダンジョンに入れないよう見張っておく。皆さんはギルド長に報告を。すぐにギルド長に会えるように書いてやるから少し待ってろ」


それから少ししておじさんが書状の入った筒を持ってきた


「これを受付で見せればすぐにギルド長につないでくれる」

(モク)「ありがとうございます!こっちはよろしくお願いします!」

「任せとけ!虫一匹通さない!」


おじさんにダンジョンを頼みギルドに向かって走った

ストラに教えてもらった走り方のおかげでリッ君に振動がいかないよう走れる


ギルドに着き受付に立っているミルナさんのところに駆け寄った

(モク)「ミルナさん!これ!読んで!」

(ミルナ)「どうしたの?そんなに慌てて。それにこれ…っ!?待っててすぐに報告してくるから!」


ミルナさんは書状を読んですぐ奥に向かった

そして小走りで帰ってきた


(ミルナ)「ギルド長がお呼びです。こちらへ」


ミルナさんに連れられて僕たちはギルド長が待つ部屋に向かった


(ミルナ)「お連れしました」

『どうぞ』

(ミルナ)「失礼します」


部屋に入るとエルフの女性が待っていた


「どうぞ、お掛けください。初めまして、私はマーリスといいます。ここクルベールの冒険者ギルドギルド長です」

(モク)「僕は≪天空の森≫リーダーのモクです」

(マーリス)「書状は読ませてもらった。すまないが私にも魔石を見せてもらえるかな?俄かに信じがたいことなのでね」

(モク)「わかりました。これです」


インベントリから魔石を取り出しマーリスさんに渡した


(マーリス)「確かにデュラハンの魔石だ。これが30階層のボス部屋で出たんだってね?詳しく聞かせてもらえるかな?」


僕らは補足しあいながら1階層からここに来るまでのことを話した


(マーリス)「10階層と20階層は普通で30階層にレベル138の魔物…それもついこの間発生したダンジョンが…か」

(モク)「ダンジョンの入り口にいたおじさんには人を入れないように言っておいたんですけど良かったですか?」

(マーリス)「そうね。何があるかわからないもの。あなたの判断は正しかったわ。それにしてもあなたたちよく倒せたわね」

(モク)「それはこの子のおかげです!」


と言って猫又さんを紹介しようとしたのだけど


「ツーン」


猫まんまをあげれてないためかご立腹なのである


(マーリス)「…不機嫌なようだけど何かあったの?」

(モク)「デュラハンを倒すのを手伝ってくれたら猫まんまを作るっていう約束がまだはたせてなくって…あの、キッチンお借りしてもいいですか?」

(マーリス)「えぇ、いいわよ」


猫まんま

別名にゃんこ飯

ご飯に鰹節を混ぜ込んだ簡単な食べ物

今回は市場で売っていた鰹節もどきと一緒にウェルファさん特製の塩分控えめなボニシをほぐして入れる

ボニシとは僕らの世界のにぼしでこっちでもおやつ代わりによく食べられている

レウ兄がボニシ大好きでよく食べるからウェルファさんが塩分控えめなのを作った

少し分けてもらっていてよかった

これでいいかな


(モク)「猫又さん、遅くなってごめんね。猫まんま鰹節とボニシ入りで作ったんだけど」

『遅いわ、ホンマ。めっちゃ待ったで?首長くしすぎて猫又からろくろ首になるところやったわ』

(シュウ)「なにそれおもしろ」

『あほ!そんなんほんまになったらきもいだけや!てそんなん言いたいんちゃうねん。…はぁ、もうええわ。突っ込むの疲れたわ。猫まんまちょうだい』


程よく冷めた猫まんまを猫又さんの前に置いた


(モク)「はい、熱くないと思うけど気をつけてね?」

『ありがとさん。では、いっただっきまーす!アム…っ!!がつがつがつがつがつがつがつがつ!ぷはぁ!うまい!めっちゃうまいで!あんさんええ腕してんなぁ!もうこれ試練なしに契約したいわ!てかしてくれ!そしてワイに毎日猫まんまを!』


え、何そのプロポーズみたいなの

必死さがなければまだかっこよかったのに


(モク)「え、契約はうれしいけど猫まんまは1か月に一回だよ?体に悪いからね」

『な、なんやて工藤!セ、せめて3週間に1回に…』

(モク)「4週間に1回」

『…分かった、それでええわ。あんさんきついわ。ワイの体のこと考えてくれてるとか言われたら強くいえへんやん!』

(モク)「それが目的でもあったからね。これからよろしくね、トラさん!」

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