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もらった魔法は消費MP0(ゼロ)!?  作者: 七面鳥の丸焼き
54/90

家族が増えたよ

「これはここでいいのか?」

「うん!そこでお願い!」

「モク兄!これは?」

「それは寝室に持って行って!パル君、そっち持ってくれる?」

「わかった!」


僕たちは今新しい家の模様替え中です

とりあえず最低限生活できる家具を買って配置中

あ、そうそう。僕たちのランクが飛び級してBになりました!

ゴブリンキングを倒せるのにランクDとかありえないとか言われて最初はCのはずだったんだけど、強さを見る水晶ってので強さを見られてこれでCはダメだろってことでいきなりBになりました

やっと念願のランクBになれた

これでみんなのストラとリッ君を見る目が変わる

…変わってくれるよね


「モクお兄ちゃん?どうしたの?」

「ううん、何でもない。ちょっと疲れただけだよ。おやつにしよっか!」

「わーい!おやつー!」


はしゃぐパル君と一緒にキッチンに向かい皿にクッキー入れてリビングに向かった

リビングでは力仕事を主にやってくれていたストラとリッ君がソファーに座っていた


「おう、お疲れ」

「ストラたちもね。おやつにしよう」

「やった!」


クッキーを食べていると


「なあモク。家を貰ったはいいが誰が掃除とかをするんだ?俺たちは依頼でよく外に出るし掃除をしている暇はねぇぞ?」


とストラに言われた

そうなんだよね

どうしよっか


「その顔は何も考えてなかったな」

「ごめん。まさかこんな大きな家を貰えるとは思ってなかったから」

「あ~、それは確かにな。どうする?奴隷を買うか?」

「その奴隷を買うって言い方なんか嫌だから変えない?家族を増やすとかにしようよ!」

「…誘ってんのか?」

「え?」


何言ってんの?

いきなり発情期来ちゃった?

僕はただ家族を増やそうって…


「ば、バカ!そ、そう意味じゃないから!てか、流れ的にわかるでしょ!」

「あぁ、知ってるよ。ただ本番がまだできてねぇなと思ってな」

「ちょ、今言うことじゃないでしょ!」


バッとリッ君たちのほうを見た

リッ君がパル君の耳をふさいでくれてる

あぁ、そのニコニコ顔が今はとても怖い


「パルの前でそういう会話はやめてよね」

「「すみません」」


普段怒らない人が怒ると怖いね


「話を戻そう。で、どうする?今から行くか?」

「うーん。そうだな~」


ちらっと時計を見たら4時を指していた

今更ながらだけど、この世界も地球と同じで1日24時間1年12ヶ月。違うところは一月が30日の計360日ってところぐらいかな?


「まだ時間あるし、行こっか。リッ君たちはどうする?」

「俺も行く!」

「僕も行くー!」

「じゃあ、みんなでだな」


みんなで手をつないで奴隷商会まで行った

そんな僕らを国の人はとても温かい目で見ていた



「ようこそ、クルベール奴隷商会へ。本日はどのような奴隷をお求めで?」

「家事ができるやつを2~3人探している」

「なるほど。ではこちらにどうぞ」


案内された部屋はメイド服や執事服を着た人がたくさん並んでいた


「こちらの部屋がお客様たちがお求めになっている奴隷のいる部屋でございます。ご希望の種族とかはいらっしゃいますか?」

「いや、特にない…よな?」

「うん、ないよ。あの、一人一人見て行ってもいいですか?」

「かまいませんよ。触るのはご勘弁願います」


許可が出たので一人一人ゆっくり見て回った

馬人種、牛人種、ドワーフ、人種もいたしエルフもいた。

女の人が多いのは多分そっちのほうが需要が高いからだよね

鑑定したいけどすべて見えるのはめんどくさいんだよな~…


[鑑定結果を選別しますか?]


え、そんなことできるの?


[是、可能です。どこを表示するか設定してください]


じゃあ、名前と年齢、あと職業とレベルと称号を見せて


[かしこまりました。設定変更の際はお声かけください]


声が消えるとズラ~っと今ならんでいる人たちのステータスが流れ出した

すごく見やすくなった

先生優秀すぎる

ステータスを見て行ってディラーさんという黒色の山羊人種の男性とウェルファさんという薄い水色の髪をしたエルフの女性とレウラムスさんという三毛の猫人種の男性、フィリアさんという赤い髪をした人種の女性を選んだ


ディラーさんを理由としては執事と言ったら羊か山羊でしょ!

レウラムスさんを選んだ理由は、ほら、三毛猫の雄って縁起がいいじゃん?

ごめんなさい

ウェルファさんとフィリアさんを選んだ理由は僕以外人種がいなかったから

ウェルファさんはエルフだけどね


とまあ予定より一人多く買ってしまったわけでして

奴隷契約も無事済ませましたよ


「初めまして。私はディラーと申します。今後ともよろしくお願いいたします、旦那様」

「お…私はレウラムスといいます。よろしく…お願いします」

「私はウェルファと申します。よろしくお願いいたします」

「わ、わたひ、フィリやっていいまひゅ!よ、よろ引くお願いしまひゅ!」

「僕はモクっていいます。では僕たちの家に案内します。お仕事のことは家で話しますね」


そんなこんなで僕たちは家に帰った

賑やかになったね

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