表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もらった魔法は消費MP0(ゼロ)!?  作者: 七面鳥の丸焼き
50/90

王様に会いました

「すまないがこちらから入ってもらう」


通されたのは検問所の応接室だった


「夜は魔物たちが活発になる、だから門を開けられない。入れたとしてもこんな時間で宿ももうやっていないだろうから今日のところはここで寝てくれ。明日、王と会ってもらうかもしれないからそのつもりで」

「王様と会うんですか!?」

「まだ確定ではないが、この国の近くに出たランクBのモンスターを倒したんだ。王には報告しなければならない。会うことになるかもな」


マジですか…

言葉遣いとか服装とか大丈夫かな?

できれば会いたくないな~…


「朝呼びに来るからそれまで休んでいてくれ」


と言ってエイバさんは部屋を出て行った


「八鴉さんは一人なの?」

「ううん、鮫川君と熊井君、鮎村さんと一緒だったの。でもゴブリンキングと遭遇した時に逸れちゃって…みんな無事だといいんだけど…」


鮫川君と熊井君、それに鮎村さんか

神様から力を貰ってるはずだから簡単には死なないでしょ

探しに行きたいけど勝手に出て行ったら怒られるしね


「明日、一緒に探そう。今日は疲れてるでしょ?ソファーで寝てきなよ」


毛布をインベントリから取り出し八鴉さんに渡した

八鴉さんは受け取るとソファーに横になりすぐに寝息を立てた


「よほど疲れてたんだな」

「みたいだね。僕らも寝よっか!」

「モク兄、パルがもう寝てる」

「zZZ」


床に毛布を敷きその上にみんなで引っ付いて寝た



朝目が覚めるとエイバさんが入り口に立っていた


「おはよう。迎えに来た」

「おはようございます。迎えということは…」

「あぁ、王がお前たちに会いたいと言っている。すぐに用意してくれ」


ですよね~

みんなを起こしてインベントリに入れていたパンとサラダを朝ご飯に食べた


「乗ってくれ」


馬車デカっ!?

さすが王族…


「さすが王族の馬車だな」

「俺なんかが乗ってもいいのかな…」

「馬さんよろしくね!」


三者三様ですね

リッ君そんなキャラだっけ?


全員が乗り馬車が発車した

あれ?八鴉さんも来るの?


「あぁ、襲われたときの場所なども聞きたいからな。お嬢ちゃんにはつらいかもしれないが協力してくれ」

「私でも力になれるなら」


そんなことを話しているうちに馬車は城に着いたようだ


「「「デカ~…」」」

「おっきー!!!」

「こら、ちゃんとついてこい!王が待ってるぞ!」


怒られちゃった

エイバさんに連れられて王様のいる謁見の間に向かった

…広すぎんよ

掃除が大変だろうし、絶対に迷子になる


「ここからは失礼のないようにな。では入るぞ」

「はい」


王様ってどんな人なんだろ

突然変異の獣人でも普通に暮らせる国の王様だしいい人だよね?


「自警団団長のエイバです。ゴブリンキングを倒したものとその仲間、被害者を連れてまいりました」

『うむ、入れ』

「失礼します」


扉を開けた先は漫画でよくあるような部屋だった

赤いカーペットが引かれており綺麗な装飾が部屋中に施されていた

奥には玉座があり、王様らしき人物が鎮座している

とても厳つい顔をした50代後半くらいの人だ

王様の前に付き連れてこられている間に教わった最敬礼をした

右手で拳を作り左胸の前に持ってきて肩膝をつく。よくある奴だった


「面を上げよ。ようこそクルベールへ。わしがクルベール国国王、エイブラム・クルベールだ。ふむ、子供が多いようだが本当に貴殿等がゴブリンキングを?」

「はい。ぼ…私達で倒しました」

「口では何とでも言える。今ここで力を見せてもらおう。エイバ」


え、マジっすか?


「はっ。獲物は普段使っているもので構わない。では、行くぞ!」


エイバさんは言い終わると一気に懐まで踏み込んできた

ちょ、まだ剣出してないよ!

紙一重で剣を躱し距離を取りながらインベントリから剣を出した


「ほう、今のを避けるか。ではこれならどうだ!」

「っ!」


さっきよりもスピードの上がった攻撃が幾度となく襲ってきた

でも、


「遅い!」

「なっ!?」


攻撃をすべて避け、懐に潜り込んだ

エイバさんは距離を取ろうとしたがそれよりも早く近づき、首筋に剣を当てた


「ま、参った…」

「ふぅ…急に来るんでびっくりしましたよ。次からはちゃんと言ってくださいね?」


なんて言っていたら、

パチパチパチ

と拍手された


「あのエイバ団長に勝つとは」

「彼があれだけ強いということはほかの方々も?」


という声がしている


「貴殿等の力は十分わかった。まさかエイバが負けるとは思ってもいなかったぞ!」


はっはっはと大きく笑っている

あ、執事の人に怒られた


「ごほん。では、感謝の印として何か贈りたい。何か希望はあるかな?」

「なんでもいいんですか?」

「貴様!子供だからといい気になるなよ!」

「よいよい。まあ限度はあるがな。言うてみよ」


あれいけるかな?


「僕たちはこの国で暮らす為にウラゴからやってきました。なので、家が欲しいです」

「ふむ、家か。それは構わんのだが、なぜ遠路はるばるこの国に?」

「見ての通り僕たちのパーティーは半分が突然変異の獣人です。この国では突然変異の獣人でも安心して暮らせると聞きました」

「なるほど。だから我が国に来たと」

「はい」


理由は今とっさに作ったけど嘘は言っていない

みんなで仲良く暮らしたい


「わかった。住む処を用意しよう。あとでアルバートに案内させる。下がってよいぞ。次だ、少女よ、名は?」

「はい、八鴉 梨桜と言います」

「ではリオ、措置がゴブリンキングと出会った場所を教えてくれぬか?まだ他のゴブリンどもがいるかもしれん」

「わかりました」


その後僕たちは謁見の間から退出し応接間でアルバートさんを待った

アルバートさんとは執事の羊さんだ

・・・間違えた、羊の執事さんだ

ん?間違えてないのか?

とにかく執事さんだ

渋いオジサマでピシッとしているのにふんわりしていてとても優しい


「お待たせいたしました。ではご案内いたします」


馬車に乗り、これから僕たちが住む場所へ向かった


内容を少し追加しました

王様の名前を話の中に追加

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ