初めての魔法
「町に行く前に自分の魔法がどんなものか確認しないとね」
いざ使うって時にどうやるのってなったらだめだもんね。
・・・ていうか、魔法自体初めてでどうやって使うのって感じ。
ステータス起動と同じ感じでやってみる?
《絵描創造》!
・・・
な、なんにも起きない・・・だと!?
って当たり前か。何のために名前に『絵描』なんて入ってんだってね
絵を描けってことでしょ?しかも小さく簡単なやつ・・・
「最初だし適当でいいよね?」
そこらへんに落ちてる石を地面に模写すればいいよね。
ふ・・・時間があれば絵を描き続けてきた樹様の力を見るがいい!
サラサラサラ~っとね!
・・・おぉ~、我ながらいい感じにかけた!
これならいけるでしょ!
《絵描創造》っ!
・・・
「お?おお!?おおおおぉぉぉ!!」
で、でたー!ほんとに出たよ!すげぇぇぇ!!!
魔法の力ってすげぇ!
lv:1で石ころ出しただけだけどかなりテンション上がる!!
「あ、この魔法の消費MPも確認しとかないと!」
《ステータス起動》!
♢ ♦ ♢ ♦ ♢
名前:瀬蛇 樹
年齢:16
種族:人種
職業:高校生
Lv:1
HP:150
MP:150
ATK:60
DFE:50
SPD:45
魔法:ステータス起動
絵描創造 lv:1
スキル:インベントリ
♢ ♦ ♢ ♦ ♢
ん?減ってない?どういうことだってばよ?
この魔法も《ステータス起動》と同じMP消費しない系の魔法ってことですか?
なにそれ最高かよ!使い放題じゃん!
いや、それよりも
「MPを消費しない系の魔法って数が少ないはずじゃなかったっけ?」
僕2つも持ってるんだけどいいの・・・?
「・・・まあ、神様に聞こうにもこっちからは無理みたいだし聞くのは今度にしよう!それよりも他にもいろいろ描かなきゃね!」
それから僕は一心不乱に描きまくった。
どこまで大きいものが作り出せるか。どんなものが作り出せるか。
そして結果、
「こんなもんかな?」
♦♦♦
【インベントリ】
・コップ(木)
・ボウル(木)×2
・ハシ(木)
・サラ(木)×3
・木のやり
【その他】
・大小様々な石 たくさん
・大小様々な木の棒 たくさん
♦♦♦
となった。木のやりに関しては棒の先を削っただけのもの。槍って呼べるのかすら怪しい出来である。
おかげで《絵描創造》のレベルがlv:2上がった。
[絵描創造がlv:2に上がりました。条件付けが行えるようになりました]
おぉ、天の声さんが報告してくれるシステムなんだ。
条件付けは神が言っていた効果をつけられるって能力か。
「まあ、まだ2レべだしすごいのは無理としてどんなものがつけられるかも知っとかないとね!」
その日は日が暮れるまで描き続けた。
ブックマークしていただき、ありがとうございます!
拙い文章ではありますがこれからもよろしくお願いします。