召喚獣も戦闘民族?
「そういやお前の召喚獣は具現化しないな。できないのか?」
具現化?
そんなことできるの?
『はい、可能ですよ。あ、今憑依を解きますね。次からは仮面を外してもらえれば解けますので』
はーい
あ、クロロも一緒に具現化してもらってもいい?
『了解した』
身にまとっていた正服が消えて仮面から白陽が現れ、腕輪が光りクロロが現れた
現れたクロロは僕の肩にとまった
「俺はストラだ。よろしくな」
「俺はリック。よろしく!」
「パルルだよ~!よろしくね!」
『よろしく頼む』
『よろしくお願いしますね』
みんなの自己紹介が終わったところでクロロが
『主よ、クルベールへ行くならばこの道よりも向こうへ進め』
進んでいる方向の右のほうを指して言った
「どうして?」
『我は千里眼を持っている。この先に谷橋があるのだがその橋が落ちてしまっているのが見えた。このまま行っても渡れない』
「すげぇな。千里眼とか御伽話に出てくるスキルだぞ」
そんなスキルを持っているのか
そう思いながら僕はクロロと白陽を鑑定した
♢ ♦ ♢ ♦ ♢
名前:白陽
年齢:???
種族:白兎神
称号:モクの召喚獣 霊獣
HP:5000
MP:5000
ATK:1000
DFE:700
SPD:2000
魔法:
スキル:憑依
体術 lv:10
回避 lv:10
危険感知 lv:8
魔力感知 lv:8
♢ ♦ ♢ ♦ ♢
♢ ♦ ♢ ♦ ♢
名前:クロロ
年齢:???
種族:八咫烏
称号:モクの召喚獣 霊獣
HP:5000
MP:3000
ATK:1000
DFE:800
SPD:1500
魔法:風魔法
・ウィングボール lv:8/10
・ウィンドカーテン lv:5/10
スキル:千里眼
人化
回避 lv:9
爪術 lv:8
危険感知 lv:10
魔力感知 lv:7
♢ ♦ ♢ ♦ ♢
え、強くない?
てかクロロ!人化って何!?
『人になれる』
…マジ?
『マジだ。それよりも我らの強さはどうだ?役に立つか?』
「役に立ちすぎるよ!強すぎるよ!」
『それは主様の魔力のおかげです。召喚獣は召喚者の魔力の質、量で強さが変わりますから』
あ~、確か僕の魔力は質がいいんだっけ?
それでこんなに強いの?
『それ以外にもいろいろとありますが主な理由としてはそうですね』
「そんなにこいつらは強いのか?」
僕らの会話にストラが疑問を持ったようだ
「強いよ。うちで一番強いストラよりも」
もうね、チートだよあんなの
カラスとウサギなのにチーターだよ!
「そりゃ心強ぇな。俺らももっと強くならねぇとな」
そうだ
守られてばっかなのは嫌だ
もう二度とあんなことは起こさせない!
強くならなくちゃ!
『私もお力をお貸しします』
『あぁ。我もだ』
ありがとう二人とも
「モク兄!あっち見て!」
リッ君に言われて指差すほうを見ると遠くに落ちてしまっている吊り橋を見つけた
クロロの言った通りこっちに来てよかった
「こっちの橋も落ちないとも限らねぇ。ゆっくり渡るぞ」
「「「うん」」」
僕らは橋が揺れないようにゆっくり渡った
向こう岸に渡りきると
『主、あの森を抜けるとすぐにクルベールです。ですが魔物がうようよしてますね。森を迂回すれば町を一つ経由しますが安全です』
とクロロが言った
時間をとるか安全をとるか
「どうしよっか?」
「俺はどっちでもいいからモクが決めな」
「俺は町に寄りたいかな。クルベールにつく前にランクを上げたい」
「僕もー!」
決まりかな
「じゃあ、森を迂回して街に向かおう。町でランクを上げてからクルベールを目指すってことで」
「おう」
「「うん」」
「じゃあ、クロロ。案内頼めるかな?」
『御意』
僕らはクロロの案内に従い街を目指した
次回、自嘲しないランク




