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もらった魔法は消費MP0(ゼロ)!?  作者: 七面鳥の丸焼き
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召喚されたのは霊獣!?

「そういやお前、残りのスクロールはどうすんだ?使わねぇのか?」

「使いたいんだけど、かなり魔力使うから召喚した後は満足に動けなくなっちゃうんだよね」

「俺がおぶってやるから使えよ。どうせいつかは使うんだ。忘れる前に使っとけ」


うーん…そこまで言ってくれるんならやろうかな…?

次は誰が出てくるのかな?

インベントリからスクロールを取り出して魔力を流した


やっぱり魔力かなり持ってかれるな…

ゴンゴン減ってく~

あ、クラクラしてきた…


「おっと」

「あ、ありがと」


フラフラする体をストラに支えてもらい、魔力を流すのをつづけた

やっとスクロールが輝き出した


《召喚》


魔方陣が浮かび上がり強く輝きだすと、ポンッ!と弾けてパル君くらいの身長の二足歩行の真っ白いウサギ(?)が立っていた

なんで(?)←がついてるのかって?

顔に布が掛かっててわからないからだよ

ウサギの耳が見えてるからウサギ(?)とつけました

服を着てるんだけど、神主が着ている正服を身にまとっている


『私は白兎神。私を召喚したのはあなたですね?』

「う、うん。僕の、名前…は、モクです…」

『これはご丁寧に。では、さっそく試練を与えたいのですが…大丈夫ですか?』


魔力がカツカツでうまくしゃべれないのを白兎神さんは気遣ってくれたみたい

神ってつくくらいだからもっと威厳があるように思ったけど優しい人(?)で良かった


「だ、大丈夫…です。試練をお願いします」

『わかりました。では、わたくしにお面、もとい顔を隠すものを作ってください』

「顔を隠すもの?何でもいいんですか?」

『そうですね…口元はなくてもいいです。顔の上半分が隠れるものをお願いします』


顔の上半分が隠れる仮面…

仮面舞踏会みたいなのしか出てこないな…

普通にウサギのお面でいいかな

地面に上半分だけのウサギのお面を描いた


《絵描創造》


「これはどうですか?」

『すごい魔法ですね…可愛らしいお面。気に入りました!試練達成です。あなたを新たな主と認めます』

「気に入ってもらえてよかったです」

『主様、わたくしに名前を』

「うーん、真っ白で神様…見守る存在…白陽はくようなんてどうですか?」

『白陽!いい名前ですね!私は今この時よりあなたと契約を結びます。この白陽、精一杯お守りいたします』


名前も気に入ってくれてよかった

白陽は僕に近づいてくると僕の額に手を当て、まばゆい光に包まれた

光が収まり目を開けると


「なにこれえええええ!?」


服が白陽の着ていたような正服になっており、白陽に作ったお面をつけていた


『主様、聞こえますか?』


頭のなかに白陽の声が響いてくる


「白陽?これどうなってんの?」

『私は契約したものと文字通り一心同体になり、身体能力を上げることができるのです。いわゆる〈憑依〉ってやつです』

「そんなことができるんだ…」

『主様はすでに召喚獣がいますよね?しかも私と同じ神に仕えるものが』


クロロのことだよね?

え、二人とも神様に仕えている偉い人だったの!?


『位で言えば神使の一つ下の霊獣にあたりますね』


霊獣って確か、四聖獣が呼ばれてるあれだよね?

なんで僕なんかが?


『主様の魔力はとても質が良い物でした。魔力の質が良いものや魔力の量が多いもののところに霊獣は自然と惹かれます。主様は前者でした。なので私たちは呼ばれたのです』


なるほどね

僕の魔力って質がいいんだ

知らなかったな…

クロロも教えてくれればいいのに…


『聞かれなかったのでな』

「え、クロロ?」

『?そうだが?』

「なんか話し方が前と違うくない?」


前はなんていうかえらいっていうか硬いっていうかな感じの喋り方だったじゃん

今も偉そうな喋り方だけど柔らかくなってるし


『あれは儀式用だ。神聖な儀式でこのような言葉遣いができるか』

「あ、そういう・・・」

「なあモク。さっきから一人で喋っててあぶねぇ奴だぞ?服も変わっちまってるし」


あ、ストラ達には聞こえないのか

…リッ君の眼がすごい刺さる


『主様。我々契約した召喚獣とは口に出さずとも会話が可能ですよ?』


そういやそうでした

あれ?クロロのときはこんな変身なかったけど?


『あぁ、我の力を使うには腕輪に魔力を込めればよい』

『私の力もお面に魔力を込めて被ればいつでも変身できます』


へぇ~

魔力を込めればいいのか

クロロのはどんな風になるの?


『それは人それぞれだ。しかし背中から翼が生えるのは確実だな』


空飛べるようになるのか…

いいな


「おいモク?本当に大丈夫か?」

「え?あぁ、大丈夫大丈夫!今クロロと白陽と話してたところだったんだ。ごめんね、心配かけて」

「大丈夫ならいいんだ。とりあえずほれ、乗りな」


ストラは背中を向けてしゃがんだ

僕はお言葉に甘えてストラに体を預けた


「じゃ、出発すんぞ」

「「「おー!」」」


ストラに背負われながら僕らは次の町へ歩き出した


これからもよろしくね、白陽!クロロ!

『はい!よろしくお願いします主様!』

『よろしく頼むぞ、主』

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