僕の家族は戦闘民族?
「ねぇストラ。クルベールまでどれだけあるの?」
「国一つと町二つ超えた先だからかなり遠いな」
そんなに遠かったのか
もっと近いと勝手に思ってたよ
「なんだ?もう疲れたのか?」
ウラゴを出て2時間くらいは歩いていた
まだ全然疲れていない旨を伝えると
「そうか。疲れたら言えよ?お前らもな」
「「「は~い」」」
僕たちは元気に返事した
その時パル君の方に鳥が止まった
「どうしたの?…え?本当?…わかった!教えてくれてありがとう!」
「どうしたの?」
「この先で馬車が襲われてるんだって!」
「助けに行かなくちゃ!」
「そうだな。走るぞ!」
僕たちは襲われている馬車の方向に走り出した
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「オラオラァ!荷物と女全部おいていきなぁ!」
「だれか!だれかぁ!」
見つけた!
…最近盗賊に縁があるな
誰かの呪いかな?
「あれだな。俺とリックが突っ込む。モクはナイフを投げて、パルは魔法で俺らが逃がした奴らを捕らえてくれ」
「やるぞー!」
「わかった」
「うん!」
僕たちの返事を聞きストラはスピードを上げていきリックはストラの後を追いかけて行った
僕とパル君は盗賊が射程範囲に入ったところで止まり様子を見た
「なんだお前らは!邪魔するなら消えtぎゃああああああああああああああ!」
「喋ってる暇あったらかかってこいやぁ!」
生き生きとしていらっしゃるわ…
「ガキをねrぐああああああああああああ!」
「どりゃあああああああああ!」
…こっちも生き生きしていらっしゃる
2人とも逃げ出そうとする奴を優先的に倒すから僕たちの仕事が無い
ふと馬車の方に目を向けると隠れていたらしき一人の盗賊が馬車に向けてコソコソ向かっていた
インベントリからナイフを取り出して盗賊目掛けてブン投げた
「ぎゃあああああああああああああああ!」
「コソコソ隠れてないで正々堂々かかってこい!」
危ない危ない
ビタンビタン
何の音かと思い音の方を振り向くと
「僕も悪い人やっつけたい」
尻尾を振っているパル君が呟いた
仕方がない
「パル君、あそこの一番離れている人に向かってウォーターボールだ!」
「!うん!わかった!」
《ウォーターボール》!
「グフォッ」
パル君の放った水の球は盗賊の腹にあたり盗賊は後ろに飛ばされた
…動かないけど死んでないよね?
「やったぁ!モクお兄ちゃん、僕も悪い奴をやっつけたよ!」
「やったねパル君!」
「こっちはもうすぐ終わっから馬車の方頼んでもいいか?」
剣を交えながらストラが聞いてきた
僕はパル君を連れて馬車の方に向かった
「大丈夫ですか?」
そう声をかけながら僕は馬車の中をのぞいた
「ひぃっ!!!」
「落ち着いてください。僕たちは冒険者です。盗賊は今僕の仲間が戦っていて馬車の近くにはいませんので安心してください」
そう声をかけ馬車内の人を落ち着かせた
馬車の中にはいかにも貴族って感じの女性とその娘さんかな?が一人あと御者のおじさんが一人いた
「護衛の人は?」
「全員外で戦っていたはずです。あなたが見ていないとなるともう…」
そう言って女性が悲しそうに下を見たとき
「モク兄!この人まだ息あるから回復魔法お願い!」
「わかった!すぐ行く!」
リッ君の声に返事をし、僕は馬車を降りてリッ君の元へ向かった




