装備が完成したよ
「戻ったぞ~」
「あ、お帰り~!お疲れさま!」
三人が帰ってきた
リッ君は汗だく泥だらけでフラフラしている
パル君はストラに背負われてぐったりしている
僕も最初あんな感じだったな~と懐かしんでいると
「その服どうしたんだ?」
「魔法のレベルが上がって防具とか服が作れるようになったんだ。それでパル君の服作ってみたんだ」
「なるほどな。だがこれは…」
ストラが言い淀む
リッ君も何か言いたいみたいだけど言えるだけの体力が残ってないみたい
「まあ、気に入ってもらえなかったら収納しとけばいいから」
「んにゅぅ…」
パル君が目を覚ました
目をコシコシと擦る姿が幼さを出していてとてもかわいい
「おはよ。ねぇパル君、この服着てみてくれない?」
「は~い」
するとパル君は外にもかかわらず服を脱ぎ始めた
いや、着てみてとは言ったけどまさか躊躇いなく脱ぐとは思ってもいなかった
「パル君!?宿に戻ってからでいいよ!?」
「ふぇ?そうなの?じゃあ、帰ったら着るね」
上半身裸のパル君が笑顔で返してくる
犯罪級の可愛さです
「俺らのはねぇのか?」
「ちゃんとあるよ。宿に帰ったら渡すね」
「わかった。じゃあ帰るか」
パル君はそのままストラが背負い、フラフラしているリッ君は僕が背負って町まで帰った
重いとか汚いとか言ってたけど頑張った証なんだし気にしないで背負われなさいと言って無理やり背負った
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宿に戻りお湯を3つ貰って部屋に戻った
3人が体を拭いている間に僕は新しく作った自分用の服に着替えてみた
黒色が好きだから黒を基調とした服にしたけどどうかな?
「似合ってるじゃねぇか」
「うん!モク兄って感じがする!」
「かっこいい!」
「ありがとう!みんな分はこれね」
ストラは動きやすいのがいいと思い上は脇下がかなり開いているノースリーブ系の紺色の服で、ズボンは灰色の足首あたりまであるものにした。膝の部分に鉄の膝当てを付けてみた。腕の部分が寂しかったから淡い茶色の手袋に手首から肘まである袖を付けたものもつけてみた
リッ君も動きやすいほうがいいから上は焦げ茶色のノースリーブ系にした。ズボンはストラのと同じ奴を色違いにした。手には茶色に近いオレンジの手袋をつけてもらう
パル君にも服を着てもらい着心地などを聞いた
「こりゃいいな。動きやすいし羽も動かしやすい」
「手袋が暑いけどかっこいい!」
「かわいい!でもこれって女の子みたい」
可愛いからいいのだよ
みんな気に入ってくれたみたいだしよかったよかった
さて2人がどれだけ強くなったか確認してみよう
♢ ♦ ♢ ♦ ♢
名前:パルル
年齢:8
種族:トカゲ人族 (カナヘビ種)
職業:奴隷
Lv:9
HP:138
MP:254
ATK:75
DFE:69
SPD:57
魔法:水魔法
・ウォーターボール lv:3/10
生活魔法
スキル:動物会話
杖術 lv:3
弓術 lv:1
裁縫 lv:3
魔力操作
♢ ♦ ♢ ♦ ♢
♢ ♦ ♢ ♦ ♢
名前:リック
年齢:12
種族:狼人族 (狼犬種)
職業:奴隷
Lv:16
HP:631
MP:398
ATK:177
DFE:165
SPD:245
魔法:
スキル:剣術 lv:4
回避 lv:4
気配感知 lv:3
♢ ♦ ♢ ♦ ♢
めっちゃレベル上がってる
どんな特訓したの…?
リッ君に至っては僕よりレベル上になってるし
「ストラ。明日は僕も特訓したい!」
「そりゃいいんだがどうしたんだ急に?」
「二人に負けたくない!」
「ハハっ!いいぜ、明日はモクも参加で行くぞ」
それから一週間ストラの地獄の特訓が始まった
次回、ようやく旅に出ます




