盗賊狩りへレッツゴー!
「ストラさん、今日は部屋で魔法の練習したいんだけどいい?」
「いいぜ。俺も今度こそ…」
そういいながらストラさんは魔力操作に集中しだした
僕は紙にサバイバルナイフの絵を描き《絵描創造》で作り出した
「このナイフ投げるっていうのもありだよね。武器生成のレベルも上がるしたくさん作っちゃお」
回復魔法の練習もあるからお昼までに出せるだけにしておこう
なんて考えてたら
[絵描創造がlv:4に上がりました]
[武器生成がlv:2に上がりました]
150本くらい作った時にレベルが上がった
それからも作り続けて結果300本のナイフを作った
すべてインベントリに入れて手元に出したり消したりを繰り返した
「たくさん作ったな」
「使い捨てのつもりで作ったからね。これならレベ上げにちょうどいいと思って」
「ま、ただのナイフみてぇだしいいんじゃねぇか?」
ストラさんからもお許しが出たのでこれからも作っていこう
「魔法はどう?覚えられそう?」
「ククッ。これを見ろ!」
トラさんは右手を前に出して
「ウィンドボール」!
そう言ったストラさんの手の前から風の球が現れ射出された
風の球は窓の外に飛んでいき見えなくなった
「…屋内では使うのやめよ?」
「…わるい」
反省しながらご飯を食べに1階に降りた
「午後は庭でする?ストラさんの魔法は外でやらないと危ないし」
「町の外行くか?街道から外れれば人に誤射することも多分ねぇだろうし」
「そだね、ついでに何か依頼受けてこっか」
「ああ、それで行こう」
ご飯を食べ終え僕たちはギルドに向かった
「何かいいやつあるかな?」
「どうだr…っ!?」
「ストラさん?」
どうしたんだろ、いきなり固まっちゃった
しかもなんか深刻そうな顔…
見てるのって…
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クエスト名:盗賊の討伐
内容:最近この町の近くで相次いで盗賊による被害が出ています
商業ギルドでも被害が出ていて町にものがあまり入ってこない状況です
早めの対処をお願いします
盗賊団の名前:「這いよる影」
アジト:町を出た先の森のどこか
報酬:金貨15枚 アジトを壊滅させた場合+35枚
依頼主:ギルドマスター レイアス
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・・・
まさか、この盗賊団って・・・
「お前の思ってる通りだ。そして、これは俺がやらなきゃなんねぇ依頼だ」
顔に出ていたみたい
ストラさんはそういうとクエストの書かれた紙をとってカウンターに向かった
「こんにちわ。あらモク君、ストラさん。今日はどのクエストを受けるの?」
「これを頼む」
「…これはやめておいた方がいいわ。あなたたち…ううん、モク君には早いと思うの」
「僕だって強くなったよ」
「モク君。この盗賊団は少数精鋭で全員がかなりの手練れなの。強くなったって言ってもあなたじゃ死にに行くようなものよ」
それはストラさんから聞いた
それでも一緒にやるって決めたんだ。そのために特訓したんだから
「こいつは俺が守る。俺の命に代えても」
違う。違うよ、ストラさん
「僕は自分の身は自分で守れる。そうできるようにストラさんが鍛えてくれた。だから、二人で生きて帰ってくるの」
「・・・」
「…はぁ、モク君の覚悟はわかりました。だけどせめてあと一人は欲しいです」
あと一人…
「話は聞こえた。俺が入る」
後ろから聞き覚えのある声がした
振り返るとそこにはルイフーダさんが立っていた
「でも、ルイフーダさんは黄昏の暁で依頼をしなくちゃなんでしょ?」
「あいつらだけで十分やれる。心配ない」
「…死ぬかもしんねぇぞ?」
ちょ、ストラさん何言ってんの!!?
「冒険者やってんだ。覚悟の上だ」
「…わりぃ。ルイフーダ、一緒に来てくれるか?」
「ああ、よろしく頼む」
テレレッテッテッテッテー
レイフーダが仲間になった
言ってる場合か。でも心強い人が来てくれた
「よろしくお願いします!」
「では、≪黄昏の暁≫のルイフーダさんが一時的に≪天空の森≫に入るということでよろしいですね?ではそのように処理をしクエストを受理します。少々お待ちください」
「はい、受理が完了しました。無事に帰ってきてくださいね?」
「わかりました!行ってきます」
僕たちはギルドを出て必要なものを準備し、町の外の森を目指した




