人助け その2(終)
「おまたせ、ストラさん!」
ストラさんに切りかかってきたオークを後ろから剣で首を刎ね、インベントリからHPポーションを取り出しストラさんに渡した
「サンキュ、あいつらは?」
「ぎりぎり間に合ったよ。ストラさん一人だったから向こうは任せて帰ってきた」
「そうか。ちゃっちゃと片付けるぞ!早く帰ってご褒美やんねぇとな!」
「そういうこと外では言わないで!」
「そういうことって何だ?俺はただご褒美としか言ってないが? (ニヤニヤ)」
「ストラさんのバカ!!」
そう言い合いながら僕たちは残りのオークを殲滅した
☆★☆★☆
剥ぎ取りを終えて街に帰ると、おじさんが門の所で待っていた
「おぉ!無事でしたか!それに君たちも無事だったか!ありがとうございます。お二人は彼らの命の恩人です」
「ほんとだぜ。もう少しで俺ら死ぬところだったからな。二人、特に坊主にはマジで感謝だな!」
「俺ら助けてくれた後も活躍してくれたしな。あんたもありがとよ!」
「助けてくれてありがとね。私たちにできることがあったらいつでも呼んでね!」
「はい!その時はお願いします!えっと…」
「俺は≪黄昏の暁≫リーダーのヘリッツ、見たと思うが剣士だ」
「ルイフーダ。戦士だ」
「私はマーザ。よろしくね!」
「私は奴隷商を営んでおります、ルッカと申します。入用の時はぜひわがルッカ奴隷商会へ」
「僕はモクって言います!よろしくお願いします!」
「俺はストラだ。よろしくな」
自己紹介が終わり僕たちは町に入った
「マーザさん、一つお願いがあるんですが…」
「ん?なあに?」
「僕に魔法を教えてください」
「そんなことでいいの?いいわよ!初級魔法全部教えてあげるわ!適性がなければ使えないけどね」
適正?
「適正って何ですか?」
「生まれ持った属性のこと。その属性の適正を持ってないと使えないのよ」
「それってすぐにわかるものなんですか?」
「わかるわよ。宿についたら見てあげるわ!」
「お願いします!」
「じゃあ、俺はギルドで完了の報告してくる。先に宿に行ってていいぞ」
「ありがとうストラさん。でもやっぱり僕も行くよ。その後でもいいですか、マーザさん?」
「いいわよ~。私もクエストの報告行こうと思ってたし一緒に行きましょ!」
「では私は奴隷商の方に戻らせていただきます。完了印は押してありますのでご安心ください。護衛していただきありがとうございました」
そう言ってルッカさんは帰って行った
「じゃあ、行くか」
ルッカさんを見送った後僕たちはギルドへ向かった