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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

闇男とメンヘラちゃんと私

作者: ピコ


「はぁー。死にたい」

まただよ、また言ってる。死にたい死にたいって

よくもまぁそこまで死にたがれるもんだよ本当に、どうせ死なないくせに・・・さっさと死ねばいいのに


同棲を始めてすでに1年、コイツ闇深いなぁと思ったのは同棲を始めて3カ月程経った頃だった。3カ月間仕事以外で全く外出しないの、友人とか居ないのかな?まぁこっちとしては管理が楽だからいいのだけれど正直そろそろ限界でこっちも嫌気がさしてきている

けど別れ話を切りだそうものなら凄い勢いで泣き喚く。わーわーわーわー泣き喚く。


マジで闇深いよなぁと思いつつ結局ダラダラと今もこうして同棲してんだけどねー

実家に帰ったら妹が居たので愚痴ってみた。


「じゃあさ?殺しちゃおうよ」


妹に相談したのが間違いだった。こいつもかなり闇深いメンヘラちゃん

なんで私の妹こんなにメンヘラなんだろう?じゃあ殺しちゃおうって発想ヤバくない?常人の思考じゃないよ本当・・・

妹は気付いたら多分メンヘラだった。ほとんど外出しないでズッと引きこもってパソコンしたりゲームしたりしてる金食い虫。夜な夜な出かけてる事があるみたいだけど何してるのか怖くて聞けない。勝手なイメージで申し訳ないけど多分野良猫とか殺してそう・・・


「お姉ちゃんには出来ないだろうから私が殺しといてあげるよ」



丁重にお断りして家に帰った。


「おかえりなさい。遅かったね。ご飯冷めちゃったけど食べずに待ってたよ」


はぁ・・・溜め息しか出ない。そういう所が本当に無理なんだよね・・・わからないかなぁ。この人はわからないんだろうなぁ。


「なんで溜め息するの?嫌いなの?ダメな所があるなら直すから言って?」


イライラ、わざとやってんじゃないのかコイツってくらいイライラする。

そういうのやめてよね!男のクセに女々しいっ!と言ってサッサと布団に入った。台所でなんかブツブツ言ってる。本当闇深い・・・どーでもいいや寝よう。


1週間後残業で遅くなった私が帰宅すると彼が倒れていた。床には血溜まりが出来ていた。どう考えても生きてるとは思えなかった。そして瞬時に察した。

絶対に妹が殺したんだ!絶対そうだ!

私はすぐに救急車を呼んで警察へ連絡した。救急車で運ばれる彼。警察に事情を話してその日はゴタゴタだった。


結局彼は死んで妹は逮捕された。

私は全てを失った。

闇深い彼氏とメンヘラな妹を同時に失った。

「アハ、アハハ、アハハハハハハッ」

笑いが止まらなかった。こんなにあっさり両方居なくなるなんて!嫌なモノを消すと心底安心するしスッキリする。頭をリセットしてまた1からやり直そうって思えちゃう!妹がマジで殺してくれるとは思わなかったけどこれは素晴らしい結末!

そんな風に考えちゃう私が多分一番闇深いメンヘラ


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