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至福の時間

作者: アニー

3月9日午後9時僕は、地元のサークルケーサンクスでレジ打ちをしていた。横には一緒に午後5時から働いてる佐伯さんが布巾でレジ台を掃除している。佐伯さんの一本に結んだ髪が、汚れを拭き取るたびに揺れている。客は1人もいない。それもそのはず、コンビニの周りにはほとんどなにもなく9時にもなれば車を通らなくなる。だからこのコンビニは9時半が閉店時間だ。

「そろそろ閉店処理しますか」

僕に呼びかけられた佐伯さんは、掃除をやめて僕のお尻に蹴りを入れた。痛がる僕は、お尻をさすりながら若干睨みつけた。

「何するんだよ!」

「命令しないでください」

この人はいつもこうだ。僕より1つ下にもかかわらず何かちょっとでも命令したり頼み事もをすると、蹴ってくる。顔が整っている分性格がこれでは宝の持ち腐れであり変態だと思う。

「閉店処理しますよ」

持っていた布巾を、僕に投げつけレジを開ける佐伯さんはピンと背筋を伸ばしている。

そんな佐伯さんに、ドキドキしている僕はもっと変態だと思う。


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