洪水作戦
その夜。寝静まった森の中で二泊目。夜こそする事は無いので歩哨以外は就寝となるのだが、中々寝付けなかった。
ミーシャも故郷を追われたのだろうか? いや、だったらアイネの側近ポジションにつけるはずもない。それに彼女の言った言葉にはなんの根拠もない。
そんな事を考えているとどうしても目がさめてしまうのだ。
「うーん」
寝返りをうつと「起きておるのか」と冷たい声がかけられた。
「殿下、明日も早いです。少しでもお休みになられたほうが」
「ロートス大尉も人のことを言えぬであろう」
それもそうか。
俺も早いところ寝ないと――。
そう思っていると少し離れた所に寝ていたはずの殿下がずいずいと近づいてきた。
「あ、あの……。なにか?」
「少し話たい」
冷え切った森の空気の中に若干の温みを感じるほどの距離まで近づいてきた殿下に俺の心臓が悲鳴をあげる。
「ミーシャ殿の事なのだが、どう思う?」
「は? はぁ。なんとも。奴も故郷を奪われたらしいですが、別に同情を覚えるような――」
「違う。ミーシャ殿が臭わせたサヴィオンの追撃作戦について、だ」
あ、そっちでしたか。
「先の会話で予を追う作戦が発令されているということ。その見返りに王座が渡されること。アイネ殿下とは別の命令系統がサヴィオンにある事が分かった」
え? あの会話でそんな事が分かったの? 作戦の見返りが東方王云々とか話していたあれで?
イザベラ殿下は人の心がのぞける魔法とか使えるのか?
「何を驚いている。慣れぬ長話をして疲れたが、得るものが多かった」
「どういう事でしょうか」
殿下曰く。サヴィオン軍がこちらの作戦を掴んでいるという事に対して。
まぁサヴィオンからのピンポイント過ぎる追撃の事を見れば分かり切った事ではあるが。。
「ミーシャ殿は報償と引き替えに追撃作戦が展開されていると言う事をしゃべってくれたからな。これで不幸な不期遭遇と言う可能性は潰えた。なおかつ一〇一高地陥落からの残敵掃討作戦で無いことも分かった」
確かに今の俺達が恐れているのは一〇一高地に残る友軍が玉砕し、その追撃の網に捕らわれてしまう事だ。それが無いと言うことは友軍は健在であり、そこにいるハミッシュ達が無事であるということが知れた。
「朗報ですね」
「その通りだ。それにアイネ殿下が一〇一高地攻略に掛かり切りなのなら、まだ予にも勝機が残されていると言うことでもある」
「それで王位授与については?」
「王位授与となればそれ相応の権力がいる。それを行えるほどの地位の者がサヴィオン軍にいると言うことだ」
なるほど。そりゃ王様に任命されるってのも気軽に言えるようなものじゃないだろう。
それほどの権力者がサヴィオンの本営に来ていると言うことか。
「でもそれってアイネの事じゃ? 帝姫なのでしょう」
「アイネ殿下なら王位をちらつかせなくてもミーシャ殿なら作戦に従事したろう。アイネ殿下は兵達から随分と慕われているようだったしな」
確かに冬、廃砦に共に籠もった時とかアイネを庇うように死んだ騎士もいたし、忠臣を集めたのが東方辺境騎士団のように思える。
ならわざわざエンフィールド様のように報償で命を釣るような事はしない。逆にエンフィールド様の命令に従っているのはあの人がスポンサーだからだ。
「ですが王位が簡単に得られないことくらい田舎エルフでも分かります。欺瞞の可能性は?」
「もちろんあろう。だがこれは最後のアイネ殿下とは別の指揮官が居ることを表しているとも言える」
アイネならこんな作戦は取らない。だったら別の誰かが命じたと言うことか。
と、言うことはサヴィオン軍もまた一枚岩では無い……? もしくはアイネと同等の上級将校が存在しているか。
「おそらくだが、この追撃作戦の事をアイネ殿下は知らないのではないかと予は思っておる。故にアイネ殿下の腹心の部下であるミーシャ殿を動かすために王位を見せた。そして予の事も我が軍の行動を緻密に知る者がサヴィオンに寝返っていた。そんな所だろう。」
てか、あの会話でここまで話を見切るのか、この姫様。
ただのうっかり者ではやはり無い。
「それで、明日はどうする?」
「そうですねぇ……。先ほどの話を聞いていて思ったのが、敵はアイネとは別の指揮官が我らの追撃をしていると言うことでしたが、第二鎮定軍の総大将であるアイネが関わっていないということは追撃部隊は少数なのでは?」
もっともアイネは一〇一高地に夢中だからという前提が覆らないのであれば、だが。いや、やはりアイネはこの作戦を感知しているとは思えない。
なんと言ってもアイネの耳に入っていればあの帝姫自ら命令を発して報償云々と言う話は出なかったはずだ。
ならアイネに気づかれる事無く兵を抽出するとしても大兵力は引き抜けないはず。
「そう考えても良いだろう。少なくともアイネ殿下が出張ってくれば精強な騎士団が街道を順次哨戒させるはずだ」
追っ手は少数。ならアイネが気づく前に街道を進んで少しでも時間を稼がせてもらおう。
「それで、ロートス大尉はミーシャ殿の話でどうして同情などと?」
「その話を蒸し返しますか」
どう答えていいのか分からず、再び寝返りをうつ。すると木々の隙間から微かに白い輝きが見えた。
「ロートス大尉は同情しておるのか?」
「いえ」
これは本心だ。うん。
なんと言っても相手はサヴィオン人――じゃないけどサヴィオン人の協力者なのだから俺の殺戮リストに入れてしかるべきだ。決して同情するような相手ではない。
「では何故、予にその事を聞いた?」
「……考えておりました。ミーシャはアイネを恨んでいないのかと」
故郷を奪われたと言うのに、どうしてその侵略者たるアイネの下で働けるのだろうか。
いや、命を助けられたとか言っていたし、身なりも良いのだから生活もそれなりに保証されているのだろう。だから麾下に加わった?
まぁ時にはどんなに憎い相手でも顔は笑って腹の中で罵倒を繰り広げると言うのも必要なのだと言うのは分かっている。
「そりゃ、嫌いな上司でも、上司は上司として敬う態度を取らねばと言うのは分かります。しかし、ミーシャの忠誠心は偽りのものでは無いように思いました」
まぁミーシャの話が本当なら、だけど。てかこれがミーシャの腹芸でアイネの手のひらの上でもてあそばれている可能性もあるのか。
「アイネ殿下は、それほどの器を持っているのだろう。あの人は王たる者だと思う。羨ましく、そして妬ましい」
「………………」
殿下も嫉妬するのか。
まるで――。まるで人のようだ。
いや、俺はなんて不敬な事を――! そりゃ王族とは言え同じ人なのだと言うのは分かっているが、相手はその王族なんだ。
力があり、特別な血の流れる一族なのだ。それを人だなんて思うとは!
「予も、そのように生きたかった」
「殿下はこれからではありませんか」
そんな死に直面しているような言い方はないんじゃ無かろうか。まぁまだ副街道にも出ていないのだから危険の中にいる状態は変わらないけど。
「王族としては生きよう。だが、予は王には成れぬだろうな」
「継承権の事ですか?」
「それも、ある。だが、予は王になる資格は無い」
一体どういう事だろうか。そこまで自分を下卑しなくてもいいだろうに。
「いや、むしろ予は王国を潰すのかもしれん」
「……まさか売国――」
「口を慎め」
しばし、闇の中で逡巡するような躊躇いが生まれた。
そして口を開いた殿下はただ「予のする事は王国を傾国とする愚策となろう」と言った。
「それでも予はアルツアルを救いたい。この地に生きる民のためにも、それを守るのが王族の責なのだから」
「……猫族の事ですか?」
あの村に居た村長は悲壮の覚悟を固めていた。どうせサヴィオン人に殺されるのなら座して死を待つのではなく、戦おうと。
「戦争の帰趨は控えめに言って絶望的だ」
「殿下、そんな事――」
「だが、絶望的だからこそ、戦わねばならない。諦めてもならない。民が戦おうとしているのに、目を背けてはならない。
だから予も戦おう。この身に流れる王の血が枯れるその日まで。その日が例えアルツアル王室最後の日であったとしても」
殿下が何をしようとしているのかは皆目検討が付かない。そして殿下は眠気がやってくるまでその思惑を口にはされなかった。
そして翌朝。何事もないように俺達は起きだし、堅いパンとそれ以上に堅い干し肉をしゃぶってから街道に出る事にした。
「各自、周辺警戒を厳となせ」
そう命令を下してつかの間。街道を進んでいるとちょうど副街道の手前でサヴィオン軍との接触を受けた。
そして――。
「なぜ包囲されているのだ? ロートス大尉」
「それより殿下は頭を下げてください! おい、方陣を組め! てつはうはどうした!?」
副街道を張っていたサヴィオン軍と、一〇一高地方面からやってきたサヴィオン軍に包囲されてしまったのだ。
いや、最初こそ前衛の敵は二十ほどだったのでてつはうを投擲すれば強行突破できるやもしれないと思って攻撃に出たのだが、ちょうどその直前に敵の増援がやってきて挟まれてしまった。
それも相手は傭兵ではなく、羽飾りをつけた東方辺境騎士団の主力中の主力部隊との遭遇である。くそ、どうなんてんだ!?
「殿下。敵は少数のはずでは!?」
「どうもまんまとやられたようだな」
殿下の鋼色の瞳がチラリと血を失いすぎてぐったりとしているミーシャを向く。
そして何よりも運の悪いのは――。
「く、フハハ。ミーシャの迎えに来てみれば、なかなか役者がそろっているではないか」
そう、増援を率いてきたのはサヴィオン帝国第二帝姫アイネ・デル・サヴィオンその人だったのである。
「高地の奪取を任せて来たのは正解だったな!」
「殿下、前に出られるのは危険です!」
「うるさいクラウス! 元はといえば貴様がミーシャに――」
なんか老騎士と痴話喧嘩のような言い争いをしているが、そんな事より高地攻略の指揮でも取ってろよ!
くそ、前衛は二十。後衛は……三十はいるのか。対してロートス支隊はミーシャの攻撃もあって八人しか残ってないぞ。
「ちなみにロートス大尉。降伏をする気はあるか?」
「俺が死んでから考えてください」
いや、降伏とは魅力的な手段ではあるが、十中八九アイネは認めないだろうな。それにアイネに降伏するのは耐えられない。
かと言って現状を打破できる戦力も戦術も、無い。
「各自、着剣! く、フハハ! こうなりゃサヴィオン人を殺せるだけ殺してやる!」
指揮官の自棄につき合うことになった部下には悪いが、どちらにしろ玉砕エンドしか見えないのだ。部下には地獄まで付いてきてもらおう。ク、フハハ!
――と、その時、それまで明るかった地面が急にかげった。
「――ん?」
その変化に俺達を包囲する騎士達も反射的に頭上を見上げ、そこに現れた影の主に釘付けになった。
そこには馬車が宙に浮いていた。
文字通りの馬車。四面を板に囲まれたコンテナのようなそれに四つの車輪がついている。普段と違う所をあげるとするなら、馬が牽いていない事だろうか?
「ど、ドラゴン!?」
馬車は吊られていた。それもドラゴンに。
大型の双発ヘリを思わせる巨体につり下げられた馬車がだんだんと地面に迫って――。
「た、待避!」
固まっていた兵達が動き出し、場所をあけるのと馬車の後ろ板から何か、黒く小さい壷のような物が投擲されるのが同時だった。そして「伏せて!」と鈴のなるような声が響く。
それに従ってイザベラ殿下を抱えるように伏せると、爆音と共に爆風が頭上を通過した。
「て、てつはうか!?」
ひどい耳鳴りに頭を押さえて立ち上がると、馬車から一陣の銃火が煌めいた。
「早く乗って!」
馬車から顔を出したのは金の髪に白磁の肌を持つ、美しきエルフだった。その深い碧の瞳が俺を捉え、蓮華が咲くようにふわっとした笑みを浮かべられる。
「ミューロン!」
「ロートス!」
何がどうなっているのかまったく分からないが、それでも、それでも助かった事は分かった。
「各自馬車に乗れ!」
まずはてつはうの衝撃を避けるために伏せていた殿下の冷たい手を引き、馬車に乗車、次いで銃を構えながら周囲の兵を乗せていく。
「大尉! 捕虜はどうします!?」
「――ッ」
一瞬だけ悩んでしまう。連れて行くか? それとも捨てていくか?
その悩みを付いたように一本の矢が飛び込んできた。それは俺でもミーシャを背負う兵でも無く、ミーシャその人に突き刺さる。
「な!?」
矢の飛んできた方向を見れば先ほどまでアイネと口論をしていた老騎士がクロスボウを構え、無表情でこちらを見ていた。
誤射か? もうこのさいどうでもいい。
「捕虜は捨てていけ!」
「了解!」
背負っていたミーシャを乱暴に振り落とした兵が馬車に乗り込み、最後に乗り込むと、待っていたとばかりに馬車が上昇に転じた。
するとそれを見逃してはならないと気づいた騎士達がクロスボウだったり短弓だったりの投射を始めたが、遅い。
「てつはうを投げろ! ありったけ!」
各自が装備しているてつはうに火をつけ、それを馬車の外に次々と投げ放つ。
そして一息つくと、ふと手を誰かに握られている事に気が付いた。細く、柔らかく、暖かい指。
「そういやミューロンさん」
「んー?」
「風邪は平気なのか?」
「まずそこ?」
嬉しそうに眉を八の字によせる幼なじみの顔色はだいぶ良い。この間まで病で伏せていたとは思えないほどに。
「元気だよ。もう大丈夫」
「いや、風邪は治り気味の時ほど悪化するもんだぞ」
「平気だって」
「いや――」
「だってドラゴンの生き血を飲ませてもらったから」
……うーん。幼なじみたるミューロンの事は誰よりも分かっているつもりだったけど、ちょっと何言っているか分からないなぁ。
「つまりどういう事で?」
「風邪で寝ていたら何故か後送するってラギアに言われて、それで同じくレオルアンに後送されるリューニョと会って、風邪が長引いているって言ったら彼女、飲ませてくれて」
湖のように深い碧が天井を見やる。きっと見ているのはその天井のさらに上に居るドラゴンだろうが。
「もしかしてこのドラゴンって俺が助けたドラゴンか?」
「そうらしいよ。恩を感じているって言ってて、それでわたしがロートスと結婚するって事をしったらこう……。仲良く成っちゃって」
俺の嫁はコミュニケーション能力高いのね。いや、なんにせよ助かった。うん。
「作戦の事はエンフィールド様から聞いているよ。王都に行くんでしょ」
「あ、あぁ」
「それと、看病してくれてありがとう。ぼやっとだけど、ロートスが居てくれたこと、感じてたよ」
満開の笑顔に恥ずかしさを覚える。そして馬車の面々見ればイザベラ殿下も薄くニヤニヤと笑っていた。
くそ、いいようにやられてしまったなぁ。だから、だから逆襲を試みてやる。
「なぁ、ミューロン」
「なーに?」
彼女を押し倒すように、そして見せつけるように彼女の唇を奪ってしまった。
◇
アイネ・デル・サヴィオンより。
土煙が晴れる。
「く、馬をなだめよ!」
いくら東方産のユニコーンと交配を重ねた良馬とは言え、これほどの音に驚かないわけはない。
恐怖に暴れる馬を諭し、統制を回復させるが、それはあまりにも遅かった。
「逃げられましたな」
悠長にもほどがあるクラウスを睨む。
「貴様、自分が何をしたのか、分かっておるのか!? ミーシャをよくも――」
「誤射にございます。狙った訳では――」
「もう良い!」
馬から飛び降り、先ほどミーシャが倒れたそこに駆け寄ると、彼女はぼろ布のようにそこに転がっていた。
「ミーシャ! ミーシャ!」
「……アイネか。うるさいぞ。少し休ませてくれ」
「しっかりしろ。すぐに医者を呼ぶ」
かみ合わない会話に苛立ちを覚える。それに彼女の体を濡らす赤い液体にも腹がたった。
クラウスの放った矢は武装解除させられた彼女のわき腹に食い込み、刻々と命を吸い出して居る。それが無性に怒りをかき立てた。
「しくじってしまった」
「良い。許す」
「王になろうと、思ってしまった」
「王くらい成ればよかろう」
「それも叶わず、ただ祖父上様の偉業を汚すだけだった」
ミーシャの瞳から生気が抜け落ちる。これは、これは死の色だ。それを認めるのが、悔しかった。
「あの頃は良かったな。ただ殺し合うだけの日々ではあったが」
「……その通りだ。互いに知略を尽くし、全力で剣を交あわせられていたな」
「やはり、ボクはあの時に、アイネの凶刃に倒れていれば良かった。さすれば、こんな惨めな思いのまま死なずにすんだろうに」
生まれながらの東方王は、魂を飛び立たせるように深く息を吐き出した。
それは深く、深く、重く重く。悲しいため息だった。
「アイネ。代わりに、代わりに東方を頼む。祖父上の王国を――」
東方の高潔な血を引く一族がまた一つ途絶えた。
共に戦野を駆け、全力で戦った。だからこそ、余はミーシャを欲した。家臣として、そして友として。
「くぅ……ッ」
星々の息吹が抜け落ち、ただの土塊ようになったミーシャの体。それをゆっくりと地面に寝かせ、わき腹に突き出た矢を引き抜く。
そして彼女に背を向け、馬から下りていたクラウスの元に歩み寄る。
「この――!」
全力で幼き余の教育係りとして仕えていてくれた爺を殴った。その時、籠手をしたままだと頭のどこかで警告が発せられるも、遅い。体重をのせ、腰のひねりを加えたその一撃がクラウスの頬に吸い込まれ――。
その直前、クラウスがその拳を握りとり、外側に向けてひねりを加えてきた。
「ぐああ」
「ご無礼を殿下」
「ぎ、ぐぅ。貴様よくもミーシャを――!」
そしてクラウスは静かに言った。
「これで、東方王の席が空きましたな」
東方王の、席。
呼称しか残っていない空白の王座。
そしてこの身に流れる赤髪の血。
「……余が、東方王に?」
「左様にございます。長い空白の王座に貴女様が座るのです。貴女は王になるのです」
さぁ、と言うクラウスの声はどこか、悪魔のささやきに似ていた。
早足になってしまって申し訳ありません(それとミーシャ生存ルートをご希望の方も)。
取りあえず今章はこれで終わり、閉廷。
三、四章はなんといいますか、私自身、書いていてノレなかった事もあり、早めに切り上げてこれからは王都攻防戦となります。スターリングラードのような。
それと銃火のでは不完全燃焼だった部分も次章に書けたらと思っております。それがイザベラ殿下の戦局回天のための秘策でもあります。
幕間に関しは今の所考えておりせん。次章のプロットも七割考えたところなので次話まで間があくかもしれません。ごめんなさい。
それではご意見、ご感想をお待ちしております。




