さようなら、ごきげんよう
東方都ワルシス。
「……風も幾分と涼しくなったな」
開け放たれた私室の窓を見やるとそこから過ごしやすい清風がカーテンをゆらしていた。
東方の短い夏が終わろうとしている。
「えぇ、そうですな。サヴィオンであればもうしばらく暑さに苦しめられていたはずです。さ、陛下。これで最後にございます」
巨人討伐からすでに二週間経っている。その間、東方は諸侯を集めて国体作りと旗色に迷う貴族への工作に明け暮れていた。
今も東方の鉄印印刷術によって大量に刷られた檄文に署名を施している所だ。これはガリアンルート王立商会の伝手を使ってサヴィオンで朕の派閥に加わっていた者達宛てにしたためられたものであり、サヴィオンとの戦に東方が大々的に勝利した旨書かれている。
「これでどうだ?」
「はい、ありがとうございます。では次は先の戦における戦功者にお渡しする証書に署名を願います」
「はあッ!? 一体いつまで署名させ続ける気だ!?」
「署名する証書が無くなるまでです」
朗らかな笑みを浮かべる初老の騎士にこれほど殺意を抱いた事があろうか。
だがその殺意を奪うように扉が叩かれ、「陛下、お時間です」と侍女の言葉にペンを置く。
「……命拾いしたな」
「ははは」
ギチギチと張りつめた肩を叩きつつ足を庭先に向ける。
そこはワルシスに流れ込むヴァイス河から引き入れた支流によって小さな湖が作られており、その湖畔にポツンと一軒の東屋が建っていた。もっともその湖畔以外の三面に背の高い植木の壁が立ちはだかっているため景色を楽しみながらその場に居る者の存在をぼかしてくれるので気に入っている密会場であった。
「遅くなったな」
三角錐の屋根の下。全面吹き抜けになったその東屋の中央には湯気を上げるポットと茶色い皮で包まれた揚げ菓子――ピエロギが山のように乗ったバスケットが置かれていた。
「別にいいさね。適当にやらせてもらっているから」
東方の民が良く身に着ける深紅のベルベットで仕立てられたドレスにテンの毛皮で作られた肩掛けを身に着けた短髪の貴婦人が掌にすっぽりと収まるサイズのグラスを呷りながら笑みを浮かべていた。
「エリー姉さん、その後はどうだ?」
「……医者はなんとも、ね」
その貴婦人――エリーザベト・イヴァン・オストスカヤ公爵は頭に巻かれた包帯を手で押さえ、矢によって奪われた右耳があった場所を愛おし気に撫でた。
もっともエリー姉さんの怪我はそれだけではなく、落馬によって腰を痛められたせいで一人では満足に歩けぬ体になってしまった事だ。
「朕が兜を借りたばかりに――」
「おっと、それ以上は言うんじゃないよ。あんたがこうならなくて、逆に兜を貸しといて良かったんだ。それにもう息子も作ったし、頼れる旦那も居る。
まぁ馬に乗れないのは辛いけど、確かデルソフの先々代も落馬で腰を痛めたけど、鍛錬の末に再び騎乗できるようになったって話を聞いたしね。そこまで悲観はしてないさ」
「なッ」と声を赤髪の老貴族に向けると居心地の悪そうな祖父上殿が手にしたグラスを口に運びながら頷いた。
「確かに祖母上殿は頑健な方で、腰をやってからも馬に乗るし、戦には出るし、杖をつく事で一人で歩けていたな」
そして一息でグラスの中身を飲み込んだミヒャエル・オスト・デルソフ辺境伯は大きく息をもらす。きっと飲んでいるのはライ麦を発酵させて作った焼けるように強い酒に違いない。
テーブルの上に視線を彷徨わせ、思った通りの瓶を手にそれを祖父上殿に進める。
「祖父上殿。どうか一献」
「いや、さすがに陛下に酌をさせるなど」
「良いではありませんか。義父上」
そして本日の主賓。赤い髪に灼熱色の瞳を頂いた女盛りの婦人――では無くサヴィオン帝国第二帝妃アイン・デル・サヴィオンその人は悪戯を思いついたかのようにニコニコと祖父上を見つめる。
いくら義理の娘とは言え、年齢にそぐわない張りのある体をした母上の笑みを男が拒めるわけがなく(身分もそうだが)、祖父上殿がグラスを差し出して来た。
それにトクトクと無色の液体を注ぐと、今度は祖父上殿が手を伸ばして来た。
「返杯をさせて頂きたく」
「うむ」
瓶を祖父上殿に渡すと今度はクラウスが小さなグラスを差し出して来た。こういうところは従者然とした立ち振る舞いが出来るのだが……。
そう思いつつグラスを差し出すとそこに並々と無色のそれが注がれた。
「では何はともあれ乾杯しましょう」
何がそんなに楽しいのか、母上の艶のある唇から陽気な声が飛び出す。
「東方に乾杯!」
「「「東方に!」」」
そしてグラスを高らかに掲げ一気に飲み干すと気管を焼き切るような熱さと共に口内に苦味が広がって行く。さすが焼けるように強い酒。いや、そもそもなんで割らずに飲んでいるんだ!?
「ケホ」
「あら、アイネはまだまだね」
「は、母上、焼けるように強い酒は生で飲むものではありません!」
「もう、いつまで経っても貴女はそうなんだから。クラウスさん。悪いけどリンゴの果汁を」
「御意に」
そもそもライ麦を発酵させて作った焼けるように強い酒は苦味と共にパンのような臭いがしてしまう。だからハーブや果汁で割って飲んだりするのが普通だとミーシャも言っていたのに。
「でもアイネ。わらわは怒っております。ぷんぷんと怒っております」
「あの、恥ずかしいのでそのような擬音は――」
「お黙り」
「はい」
母上のこうした我の強い点は本当に東方女なのだなと思う。思うけどぷんぷんは無いだろに。その証拠にエリー姉さんはニヤニヤしてるし、祖父上殿は必死に笑みを殺している。
「まったく、自分がした事を分かっているの? このおバカ」
「………………」
「わらわはあなたに忠告したはずですよ。陛下に面会せよ、と」
そう言えば帝都の市場で母上はそんな事を言っていたが、いつもの事だと思って聞き流していた。どうもあれが最後通告だったらしい。
「いや、あれでは分かりません」
「もう、おバカ。バカバカバカ。あんな調略を行うなんて信じられないわ! その上そういう事に長けたクラウスさんに暇を出すなんて。あぁクラウスさんが居なければどうなっていたか」
まぁクラウスの名を連呼されるのは非常に腹立たしいが、言い返せないのが余計に癪に障る。
もっとも母上の身の上を考えれば謀反の内偵が行われている朕に忠告を与えるなど母上も謀反に組みしていると取られかねない事だ。
怒っても詮無き、か。
「我が身の不徳をお詫びします」
「でも見事、東方を取り戻しました。よく頑張ったわ。それでこそわらわの娘ね」
暖かい手が差し伸ばされ、それが朕の赤髪を梳いてくれる。その優しい手つきに思わずいつも張りつめていた糸が緩みそうになる。
そのせいかゆっくりとその手から離れ、母上と距離を取る。
「陛下、立派になられまして、お喜び申し上げます」
「ありがとうございます。母上。そ、そう言えば母上の東方入り、順調すぎませんか?」
「それはもちろん色んな方が動いて下さったからよ」
そもそもサヴィオン皇帝家の妃である母上が戦を終えたばかりの東方に来られているのはサヴィオンとの和平によるものだ。
その和平も朕が思っているよりも早急に締結され、こうして実行される事に成った。
と、言うのもいよいよアルツアルでの戦が芳しくないのか、サヴィオンは東方と一撃を交えた後は勝っても負けても休戦する事を考えていたらしく、巨人討伐後すぐにサヴィオンの使者がワルシスを訪れたのだ。
つまりサヴィオンが歩兵を連れて来たのは一撃で勝利した後、近隣の都市を占領し、その返還を以って東方と和議を結びたかったらしい。
今回はその歩兵が色々な意味で想定外を生み出してしまった。
それは会敵までの時間を奪われただけでなく、生き残った歩兵は近衛の名を冠する騎士団らしくすべからく貴族に連なる者ばかりで多額の賠償金を請求する事が出来た。
いや、朕もその額そのまま支払われるとは思っていない。そもそもサヴィオンがアルツアルとの戦に熱中しているのだから戦費を考えれば一ゴールドも払いたくないのが帝国の意志のようで使者もそれに難色をしめした。
故に東方王家に連なる母上を東方にお招きする事を条件に賠償額を減らしたのだ。これで一件落着、とはならぬのが政の世界。
「で、貴女はこのあとどうするの?」
「……皆は反対されるでしょうが、東方王を退位しようと思います」
「「はぁ!?」」
エリー姉さんと祖父上殿の素っ頓狂な声に思わずグラスが手の中から逃げ出そうとしてしまった。
まぁこれも当然の反応か。
「母上に代王として即位してもらい、議会の手綱を引いて欲しいのです」
「ち、ちょちょ! 退位ってどういう事だい!?」
「……東方辺境騎士団主力をサヴィオンより取り戻してきます」
頭が痛いと言わんばかりにエリー姉さんが包帯を撫でる。それに対し、祖父上殿は手酌で焼けるように強い酒をグラスに入れ、それを飲み干して心を落ち着かせようとしていた。
「陛下。東方辺境騎士団を取り戻す、とは?」
「うむ。現在の東方辺境騎士団はデルソフ家のそれを交えても千五百には届かぬ。確かに今回はより寡兵でサヴィオンを撃退し、巨人を追い払う事が出来たが、今回は巨人の殲滅は叶いませんでしたし、サヴィオンも東方平定に比べれば寡兵の上、慢心を抱いておりました。
これがもしラーガルランドの弟では無く兄であったり、義兄上お抱えのハルベルン家が出てきていたらどうなっていたか」
そう、巨人討伐に関して言えば巨人を退ける事こそ出来たが、討伐に参加した騎士千人のうち三百五十人もの戦死。重軽症者も多数出してしまった。
その上、サヴィオンと和平がなったと言ってもそれが恒久的なもので無いことくらい分かっている。
もし、今年中にアルツアルとの戦が終わればサヴィオンは満を持して再征討に着手するだろう。その時、攻め寄せて来るはアルツアルとの戦を生き残った古強者ばかり。その上、今年取り残した巨人達はさらなる知恵をつけて来年、再来するだろう。
そしてもっとも厄介なのがガリアンルートだ。すでにガリアンルートに多大な借りを作ってしまっている現状、ガリアンルートは販路拡大を謳って大挙として商人を送って来るに違いない。最悪、経済的に東方をガリアンルートに依存させるような工作をしてくるはず。
東方はいよいよ舵取りが難しくなるが、それは力が無い故だ。
ならばどの国にも踏みにじられない強国とならねば東方は生きていけない。
「強きに従う。東方の掟を地で行くのならそれ相応の力が無ければなりません。そのためアルツアルの東方辺境騎士団主力は是が非でも東方に連れ戻したくあります。それに、皆をアルツアルに置き去りにしてしまったのは朕のせいです。故に朕はアルツアルに戻らねばなりません」
「それで代王なのね」
「母上には苦労をかけますが――」
「でもそれはわらわが東方に味方する事を前提にしているわ。わらわもサヴィオンに嫁いで長くなりますし、デルソフも親サヴィオン派。貴女が居ない間に東方は戦をせずにサヴィオンの従属を受けているかもしれないとは考え無いの?」
「母上が籠の鳥を嫌っているのは知っております。貴女は帝妃であられても東方人でした。そうで無ければ朕に『誰が何を言っても貴女がしたいようにすれば良いじゃない』とは言わなかったはず。あの時も帝室の密偵がどこかで聞き耳を立てていたでしょうにそのような事をおっしゃってくれたのです。ならばそのように生きたくあります」
「く、ふはは。そうね。でもうかうかしていてはダメよ。もたもたしていると東方をわらわの国にしてしまうわよ。急ぎなさい」
「はい――」
「お、お待ちください! よ、よろしいのですか!?」
「エリーさん。女は度胸ってサヴィオンに嫁ぐわらわにそう言ってくれたじゃない」
「そ、それはそうだけどね……。まったくこの怪我で隠居する理由が出来たと思っていたけど、おちおち出来ないね」
「あら、エリーさんは一所に留まるのが苦手な性分じゃない。小さい頃は巨人を一目見てみたいって一緒に遠乗りに行って父上に怒られたのを覚えているわ。他にも――」
エリー姉さんは「聞きたくない」と言わんばかりに残った右耳を抑えて首をふった。さしものエリー姉さんも母上には勝てぬか。
「祖父上殿。朕が東方から離れる間、サヴィオンの事をよろしくお願いします」
「……この老体に何を望まれるのです?」
「祖父上殿はサヴィオンの辺境伯として現帝陛下の信厚い家臣です。現状の立ち位置は難しいところでしょうが、現帝陛下の義父と言う関係もあります。故に祖父上殿はサヴィオンにて東方を助けて頂きたい」
「陛下のお命を狙った私がですか? 再び裏切るとは考えないのですか?」
「デルソフの息子を人質にする。それでも裏切るか?」
「……息子はアルツアルに出征中ですよ」
「故に迎えに行くと言っておるのだ」
東屋に気まずい沈黙が広がって行く。朕が悪いのか?
「そ、それに貴族議会設立の暁にはサヴィオン派の貴族も必要となる。何もサヴィオンとの関係を宿敵と割り切る必要は無いのだからな。その上、祖父上殿は義理とは言え帝家とも血縁のあった辺境伯なのだ。東方派のサヴィオン貴族を取りまとめて欲しい。さすれば両国において即座に開戦、とはならぬはず」
今の東方に求められているのは種々の利害を持つ貴族達だ。そうした様々な物を内包した者で議論を行い、王がそれを統制する。それが朕が求める共和制だ。
ならばデルソフのような奸臣が欲しいところ。
「それに、もし祖父上殿が償いをしたいと言うなら、それを受け入れたい」
「陛下。確かに貴女の暗殺に関与した事は後悔しております。しかしそれでも私はこれが東方のためと思い、それを実行する手筈を整えたのです。正直に言えばそのような者を許すと言う陛下は実に甘いと言わざるを得ません」
「その通りだ。故にお前のような辛口な家臣が欲しい。故に付いてきてくれ」
祖父上の言う通り朕は甘い。それもそうだろう。酸いも甘いも知らぬ小娘なのだから。
「朕は東方王にしては甘いし、政を知らん。故に知っている者を取りたてねば国が回らんのだ。故に毒と分かっていても飲んでやる。まぁ世の中毒を以て毒を制すと言うし、それに――」
これを言うまいか随分悩んだ。悩んだが、あえて言おう。
「余は祖父上殿と敵対しとうございません。例え血がつながっておらずとも、それでも東方平定に力を貸して下さった祖父上を斬りとうございません。どうか、どうか余に祖父上殿を斬らせないでください」
あぁなんと弱き事か。自分に反吐が出そうになるほど弱い。
当たり前だ。エリー姉さんが言う小娘なのだから。だがそれで良いとは思っていない。強くなるためにも今はデルソフの力が居る。ならば強きに従うのみ。
「はぁ。陛下――いや、アイネ。一つ忠告しておくが、毒とは自ら飲むものでは無い。しかし飲まされたのなら、仕方ない。孫のために一肌脱ぐとしよう」
「もう。義父上は素直では無いのですから」
「帝妃様、あまり老体をいじめないで下され」
「では祖父上殿――」
「しかし、これだけは覚えておいてくだされ。陛下の正義と私の正義は交差する事は無く、共に走る事も無い。確かに東方は変わろうとしているのやもしれませんが、私の考えは変わりません」
「うむ。それで良い。祖父上殿は良き奸臣だ」
「良き奸臣って……」
苦笑と共に秋風が東屋に吹き込む。東方の問題は山積みだが、とにかく今はこれで良いだろう。そう、これで。
それからまた数日、飛ぶように月日が流れた。その間、朕は諸侯への檄文をしたため、サヴィオンとの和平を結び、一応の謀反騒動の終息に成功した(破ろうと思えば敗れるだろうが)。
そして夜明けを前にして朕はワルシスの城門に設けられた小門をこっそりブケパロスと共に抜けようとして――。
「陛下、どちらに行かれるので?」
「く、クラウス!?」
旅支度を終え、どこぞの旅人然とした恰好で出門したは良いが、そこには同じく旅装のクラウスが控えていた。
だがそんな予感はどこかしていた。
「貴様、何用だ?」
「実は、サヴィオンと敵対した事でディートリッヒ家はお家取り潰しになるだとうと思いまして、どうやら我が家は再び没落してしまったようです。ですのでどこか爵位を授けてくれる国は無いか放浪の旅に出ようと思いまして」
「なんだそれ? それより朕の事を止めぬのか?」
「止めても無駄でしょうに。私は風を捕まえておく術を知りません」
「……朕に仕える事で再び爵位を失ったのだろ。領地だって」
「いえ、法衣貴族でしたので領地はございません。ですので今の私に失うものは陛下くらいのものです」
「左様か」
「おや? まさか奸臣が陛下のお供をしてもよろしいのでしょうか?」
「お前はガリアンルートに顔も聞くし、世の何たるかを知っている。それにお前を一人にする方が危険だと身に染みて分かった。これからは朕から離れるな」
「御意に」
そして地平線より顔を出した太陽を一瞥し、舌鼓を打って進みだす。
「まずはガリアンルートに行くぞ。お前の言う船長に礼を言いたいし、そこで船を借りる」
「はい、陛下。あぁ話は変わるのですが、私は陛下にお仕えして良かった事がございます」
「それはなんだ?」
「海図の無い海を渡るが如く退屈しません。非常に良い事です」
「それは朕を貶しているのか?」
「どうでしょう。少なくとも貴女様は金の卵を産む鶏です。ならば行先が地獄であろうと私が行く道は貴女様の道と同じです」
「この奸臣め。く、フハハ」
さて、進むとしよう。
代王として母上も即位する事を認められた。オストスカヤにデルソフを中心とした二大派閥の議会も設立に向け動いている。
後はここに力を――東方辺境騎士団を取り戻すのみ。
あぁ、そう言えばやっている事がアルツアルの青い姫と変わらんではないか。クラウスには苦労をかけるが、それもまたいい気味とも言える。
奴は今、どこで何をしているのやら。
「それでは、行ってくる」
ミーシャ。少しの間、東方を留守にする。その間、どうか東方を見守っていてくれ。朕にはクラウスが居るから心配はいらん。ただ今は東方を見ていてくれ。
あぁその真白き手でこの手を握っておくれ。さようなら安穏。さようなら平和。
さようなら。ごきげんよう。我ら進軍する。我ら進軍する。我ら敵を求めて進軍する。
パパっと投稿して終わり!
これにて外伝は終了です。あと一話幕間を投稿したらいよいよアルツアルが攻勢に転じるお話を投稿したくあります。
ただプロットが終わって書き始めたばかりなので投稿日は未定になります。ご了承ください。
それではご意見、ご感想をお待ちしております。




