表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

1

視点は特別な記述がない限り、リヴォルク(リク)です。

「夢……だよな……」



 今日は珍しく、目覚め直後の頭の覚醒が遅い。

 これは勿論、あの夢のせいだろう。


『……逃げて』



 そう、緋い瞳を持った少女はそう言った。


 一体何から?

 ……考えるまでもない。恐らく、追手が近づいているのだ。


 彼女がそれを言うということは……未来の俺、もしくはカイやマナが話すのか。

 それとも、夢で視る俺の状況から推測したのか。


 いや、そんなことはどうでもいい。

 重要なのは、彼女の選択によって、未来が変わるということ。



 もし彼女が何も言わなければ。


 俺は捕まり、牢で同じように彼女に会うはずだったのだろう。

 そして、そこで命を落とすはずだったのだろう。


 俺の視えるのはその一場面だけだったが、俺の身体は今と同じだったから、恐らくこの推測に間違いはないだろう。


 だが、彼女は俺を生かそうとした。



 未来が、変わる。




 ……逃げなければ。



 生き延びて……そして、彼女を助ける為に。




 名も知らぬ少女は、囚われのなかで、俺を生かそうとしたのだから。

 ……己の未来も視えなくなってしまうというのに。


 何故なら、彼女はきっといつ殺されてもおかしくないのだから。



 俺を生かすことは、彼女にとっても賭けだ。

 上手くいけば彼女も生き延びるが、そうでなければ……。







 ……いや、今はそんなことを考えても仕方がない、か……。




 ……とりとめもなく色々なことを考えてしまうのは、俺の悪い癖だ。


 ベッドから身を起こし、周囲を探る。


「……ちっ」


 思わず下を打つ。


 カイはもう家にいない。あいつの起きる時間を考えれば、当然ではある。

 マナは……まだ寝ている。確か、昨晩は情報収集をしていたはず。


 二人に追手のことを言わなければならないが……今マナを起こせば、怒りの矛先が俺にしか向かない。



 ……腹立つな。よし、カイを巻き込もう。



 そう思い立ち、音を立てずに家を出て、カイがいるであろう集落の外れに向かう。








 ……そういえば、今日って一応、俺の誕生日じゃなかったか?


 ……こんな日に限って追手とか、ツイてない、としか言えないな……。




 カイ、マナは名前のみ登場です。

 いきなり出して、申し訳ないです。

 (登場人物に書いたので、許してくださいm(__)m)


 カイは次に登場します(多分)。




 読みにくい部分ばかりだとは思いますが、お付き合いいただけたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ