竹取の翁はこういう心境だったのだろうな。
続けるよ。ま、そんな進まないがね~。
チョイ編集心理描写加えました!
ふいに目が覚める。
夏であることもあり寝苦しかったのだろう。首をひねって掛け時計を見やるとまだ5時だ。さすがにいつも出社するには早すぎる。
それにしても掛け布団も着てないはずなのにどうも寝苦しい。
自分の胸元を見る。全裸の少女が思いっきりだきついている。
「ハア?」
確かに俺は昨日自分の住むアパートの前に行き倒れていた少女(小学校低学年ぐらい)を拾って飯を食って風呂に行かせたた後俺が寝巻きがわりに使ってるジャージを着させて先に寝させたはずだ。
(ちなみに住んでる部屋は、六畳一間で風呂と便所は別キッチン付きだ。)
寝かした後、日課の筋トレとをしてシャワーをあびて酒をチャット飲んで寝たはずだフローリングで。
ベットなんぞ一つしか入らないからな。男が女を床で寝させるわけにはいかんからな!じゃ、何でおれはベットで抱き疲れて寝ておるのだ?
混乱して言葉がおかしくなっているぞ!
そんなべろんべろんになるまで飲んでないしな………………そうだ!さみしいから一緒に寝てくれと言われたんだった。
そこまで思いだすと、アインが「ん…。」と色っぽい声を出した。
(昨日までなら可愛いでよかったんだがな。さて起こすか、おおこいつ意外と乳あるな)
現在解っている最大の問題は、こいつの見た目が中三ぐらいだってことそして、着せたはずのジャージを脱いで全裸だという事だ。
少々お待ちください。
「見てみて!胸が大きくなってるよ!!」「全裸ではしゃぐんじゃねえ!!」
そしてこのカオスである。
起こしたのはいいが、大きくなった事は彼女自身も不思議な事であるらしくスーパァーハイテンションである。
楽しくてしょうがないようだ。だが!!
「落ち着かんかボケなす。」スッッパン!「アイタ!」
「どうして叩いたの?」「話が進まんからだ!」「メメタ!」
「おい!何処でその言葉覚えた?」「言わなきゃいけないと頭に響いた!」
「ネタの神に愛されてるんだな。」
それに(o・ω・o)?こんななんとなくイラッ☆とする表情をしている所を見るに全く解っていないのだろう。
それから暫くしてアインが落ち着いた所を見計らって質問を開始したのだが……
「んじゃ、ほんーとに解らんのだな。」
「うん?どうして大きくなったかでしょ。」
「そうだ。」「私も驚いてるんだから解るわけないよ!」
「ま、それもそうか…。」ガシガシ<(; ̄ ・ ̄)=3 フゥ...
正直頭を抱えたい心境だ。
そこまで話してアインを見る。
見た目は中三ぐらいで、身長は昨日まで178ぐらいある俺の腰に届くかどうかってぐらいだったが現在腹部のある所ぐらいまで大きくなっている。
髪の色は昨日まで黒だったが、今はくすんだ金髪と言うのかそんな感じだ。(チャラい男なんかの染めたのとは明らかに違う)長さも肩ぐらいまでだったのが、背中にかかる位まで伸びている。
身体も少しばかり…。いや、それなりに女らしいものになった。今はまたジャージ着させたからいいが、外に出すならそれなりに物を揃えないとな…。
そこまで考えていまさらながらにえらいもんを拾ったなと思っている。
(まあ、普通子どもなんて拾わんよなこのご時世。)そう思ってため息一つ。それからこれからどうするかと考える。
こんなへんてこな生物を児童養護施設も引き取ってはくれまい。引き取ってもどっかの研究所に売られるかなにかしそうだ。でかい猫でも拾ったと思って育てるしかないか。
そうして一人頷いていると
「どうしたの急に黙って?」「考え事だ。」
「ふ~ん?」
「アイン、お前どっか行く所とかないのか?」
「無いよ!」「んじゃ、お前今日からここに住め。」
「ほんとに!?ホントにここに住んでいいの!!」
「そのかわりに家事を覚えてもらうぞ!」
「火事?燃えるヤツ?」「そっちじゃない!」
「この部屋の掃除とか、飯の準備とかをしてもらう。」
「わかった!」(元気がいいがこれから教える身としては複雑だな。)
「文字は読めるか?」「こおゆうのは読める。」と、落ちていた漫画のひらがなの所を指さす。
「そんじゃ、こっちは。」と、漢字の方を指さすと首をプルプルと振る。
そんな事をしていたらもう7時半だそろそろ仕事に行かないと遅刻してしまう。
「よし!それじゃ今日は宿題を出す。」そう言って本棚から国語辞典と漢字辞典を出し、
「今日中にこれを一通り目通しておけ。」
「どうして?」
「その本にはこの国の文字の書き方や読み方、言葉の意味なんかが解りやすく書いてある。それを使えばこれからの生活がより簡単に出来るようになる。」
「解ったけど文字を覚えるだけでそん風になるの?」「なるとも!」
「さっきだって家事の事を家の燃える方だと思ったろ。そうやってお話する時でも問題になるのだからな。」
「あ、そっかそれなら必要になるよね!」
「解ってくれたようでなにより。それじゃあ俺は仕事に行ってくるから。」
「うん、あ!きいてなかったけどあなたの名前ってなんていうの?」
「大分今さらだな。大宮心だ。」
そう言って職場へと向かった。
主人公の名前出ました。