ワルツ
掲載日:2025/12/16
夜明けのプールも 夕暮れの校庭も
なつかしい記憶となり
どこかはかなく消えていく
それも知らないままで踊って
金色の麦畑と 初夏に吹く風に
とほうもない時間をかけて
わたしたちもなるのだと
それも受け入れて踊って
遠くの丘から顔を出すひつじ雲に
どこまでも広がる畑と草原
地平線の先からワルツが聞こえる
どんなに硬く結んだ手も
このワルツが終わったらほどけゆく
その日まで何もかも忘れたままで踊って
とおく ながく
いつまでも いつまでも
夏が暮れるまで踊って




