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トップランカーになったセカンドキャラ ~奪われたアカウントを乗っ取り野郎と合わせてぶっ潰す!~  作者: 渡琉兎


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90/130

90.誤解?

 ――サブクエストが発生してから二時間が経過した。

 俺たちはすでにアースアントを三桁以上倒しているのだが、集まった神木の根の欠片はまだまだ足りていない。


「どれくらい集まった? 俺は53個だ」

「わ、私は31個です」

「リンは44個ですねー。私の勝ちですね、エリザさーん」

「くっ! 絶対に負けませんから! 見ていてくださいね、レヴォ様!」


 ……いや、別に競っているわけじゃないんだが?

 そんなことを考えながらも、俺たちは手を止めることはせずひたすらにアースアント狩りを行なっていく。

 二時間で半分を超えるのは良いペースで、リンは普通、エリザだけペースが遅くなっている。

 だが、これは運の問題で、討伐数で言えばエリザとリンは同じくらいのはず。

 リンは強がっているものの、実力ではエリザの方が上だと理解しているのか、だからこその挑発だったのだろう。


「それじゃあ、見ていてやるからしっかりやれよ」

「――!? か、かしこまりました!」


 これくらいでやる気が上がり、狩るペースが上がるのであれば安いものだ。


「それじゃあリンのことも見ていてくださいねー」

「いや、お前は見ていなくてもペースは変わらないだろう」

「あー、バレましたー?」


 リンは常に一定のペースで狩りを行なっている。

 速くなることもなく、遅くなることもない。恐ろしいほどに一定のペースを守っているのだ。

 アースアントの動きを見極め、自分ができる最短の手順で討伐している。

 これができるユーザーがワンアースの中にどれくらいいるだろうか。

 ……こいつのメインキャラがどれだけのランキングにいるのか、正直気になるところではあるな。


「なあ、リン」

「なんですかー?」

「お前のメインキャラの全世界ランキングって何位なんだ?」

「うーん……答えられませーん」


 まあ、そうだろうな。

 実はトップランカーでしたとなれば、リンを勧誘しようと執拗に追いかける輩も出てくるだろう。

 セカンドキャラを作ったと言うことは、少なからずメインキャラの方で嫌なことがあった可能性も高く、ここではなるだけ穏便にワンアースを楽しみたいと思っているのかもしれない。


「ならいいさ」

「うわー、興味もないのに聞いていたんですかー?」

「興味は多少あるが、絶対に聞きたいわけじゃないからな」

「ふーん……まあ、いいですけどねー」


 リンがセカンドキャラなのはわかったが、エリザはどうしてセカンドキャラなんだろうか。


「なあ、エリザ」

「なんでしょうかレヴォ様!」

「……と、とりあえず目の前のアースアントを倒してから振り向こうな」

「わかりました! はい、なんでしょうかレヴォ様!」


 ……い、一瞬かよ。


「エリザはどうしてセカンドキャラなんだ? フェゴールはあいつのメインキャラで、エリザのメインキャラは使っていなかったじゃないか」


 ゴールドギルドでのエリザは、御曹司野郎のメインキャラを無理やり押し付けられてプレイしていた。

 だから、エリザのメインキャラは今もなおゴールドギルドには入っていないはずなのだ。

 あれだけの実力を持つエリザのメインキャラもトップランカーの可能性が高く、その方が何かと楽なのではないかと考えた。


「それはもちろん、レヴォ様がセカンドキャラだからです!」

「……すまん、意味がわからないんだが?」

「レヴォ様と同じ道を歩みたい、だからこそのセカンドキャラなのです!」

「レヴォさんもセカンドキャラなんですかー?」

「あー……まあな」


 そういえば、リンにはレヴォがセカンドキャラだとは伝えていなかったか。


「それじゃあレヴォさんのメインキャラは誰なんですかー? 絶対に私たちよりも上のランカーですよねー?」

「当然です!」

「エリザさんは知っているんですかー?」

「もちろんです! 何せ、私とレヴォ様の仲ですからね!」


 いや、胸を張って言われても、別に特別な仲というわけではないんだよなぁ。


「……へぇー」


 ……なんか、変な目でこっちを見ているんだが、俺にどうしろというんだ。

ご覧いただきありがとうございます。

もしよろしければ、ブックマークや★★★★★をいただけるとありがたいです。

何卒よろしくお願いいたします。

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