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トップランカーになったセカンドキャラ ~奪われたアカウントを乗っ取り野郎と合わせてぶっ潰す!~  作者: 渡琉兎


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72/130

72.切り札

「うおおおおおおおおぉぉおおぉぉっ!!」

『グルオオアアアアアアアアァァアアァァッ!!』


 フェゴールとシルバーフェンリル、お互いに雄叫びをあげながら攻撃をぶつけ合った。

 だが、最初から狙っていたのだろう、フェゴールの方が一瞬だが攻撃をぶつけるのが早かった。

 グッと押し込まれると穂先に集約されていたMPが爆発を起こし、シルバーフェンリルの口内から体内を破壊していく。

 高い柔軟性と強度を誇る体毛をもって守りにも定評のあるシルバーフェンリルといえど、体内にまで体毛があるはずもなくダメージは大きいものになった。

 さらに聖なるブレスを吐き出そうとしていたタイミングでの攻撃を受けて、ブレスが暴発を起こしてしまう。

 集約されたMPの爆発だけではなく、ブレスの暴発も相まって、俺が予想していた以上のダメージがシルバーフェンリルに与えられた。

 現時点で半分以上のHPが削られたシルバーフェンリルだったが、その代償は大きなものになってしまった。


「……あとは……頼み、ました……レヴォ、様……」

「フェゴール!」

「ちっ! あの野郎、格好つけやがったなぁ!」


 間近で聖なるブレスの暴発をその身に受けたフェゴールはHPを全損し、そのまま死亡エフェクトと共に姿を消してしまう。

 ……ここまでしてもらって、俺たちまでやられたら、格好がつかないじゃないか!


「畳み掛けるぞ! フィー!」

「はいなのー! エアヴェール!」

「よし! さらに――暗黒竜のオーラ!」


 フィーのエアヴェールで敏捷を5%上昇させ、さらに暗黒竜のオーラで全ステータスを25%上昇させる。

 肉体から漆黒のオーラが噴き出してくると、一気に力が漲ってくる。

 制限時間は――5分。


「この5分で片を付ける! フィーもMPの出し惜しみは不要だからな!」

「はいなのー!」

「デスハンドも今のうちに攻撃するんだ!」

「仕方ねぇなあっ! てめぇらも一気にいくぞ!」

「「「「おうっ!」」」」


 体内から大ダメージを受けたシルバーフェンリルは足をよろめかせており、攻撃のチャンスとなっている。

 すぐに回復するかもしれないので、やるなら今しかないのだ。


「おらおらおらおらああああっ!!」


 俺は二刀流で一〇、二〇、三〇連撃と、暗黒竜のオーラで超上昇した敏捷を活かして何度も攻撃を加えていく。

 筋力も25%上昇しているので、ダメージは最初と比べて大きく入るようになっている。

 だが、これでもまだ足りない。ようやく五分の三を削ったところだ。

 そろそろシルバーフェンリルもよろめきから回復するだろう。

 俺はよろめき回復までの時間を今までの経験から算出し、カウントダウンを始める。

 10……9……8……カウントダウンをしながらも連撃を加える手を止めることはない。

 7……6……5……フィーのMPがなくなった。幹部たちも疲労の色が濃くなっている。

 4……3……2……デスハンドも限界が近いはずだ。

 1……ここだ!


「捨て身の特攻!」


 俺が切り札として最後に獲得したスキル――捨て身の特攻。

 こいつは10秒間だけだが、残りHP÷10にした数値を筋力に上乗せし、さらに筋力を二倍にすることができる。

 攻撃特化のスキルだが、もちろんデメリットもあり、このせいで使用するユーザーは非常に少ない。

 そのデメリットというのが――HPが1になるというもの。

 筋力をあげたところで一撃を食らうだけで死んでしまうとなれば、あまりにもリスクが高すぎるのだ。


「おらおらおらおらああああっ!!」


 しかし、俺の場合は全く違う。

 使うタイミングを間違えなければ捨て身の特攻は強力な攻撃手段になるし、そもそも相手の攻撃を受けるような場面で使うなんてミスは犯さない。

 ただ確実に、こちらの攻撃を加えられる時にしか発動しないからな。


「おらおらおらおらああああっ!!」


 俺の苛烈な攻撃を前に、デスハンドも手を止めて呆気にとられながらこちらを見ている。

 ……いや、俺の攻撃の間断を縫って攻撃することができなくなっているのか。

 なら、遠慮はいらないな!


「おらおらおらおらおらおらおらおらああああああああぁぁっ!!」


 二刀流から放たれる連撃がさらに加速していく。

 伝承級武器で、レベル40台で、誰が神話級モンスターを倒せると思うだろうか。

 実際に倒したところで誰も信じてはくれないだろう。

 だが、俺はやってやる! 元世界ランキング1位の俺なら、この偉業を成し遂げてみせる!

 フィーが、デスハンドが、幹部たちが、そして何よりフェゴールが作ってくれたこのチャンスを、逃すわけにはいかないんだよ!


「ラストオオオオオオオオォォッ!!」


 俺は両腕を振り上げると、隼の短剣と黒閃刀を同時に振り下ろし、十字を切るようにして背中の弱点へと叩き込んだ。

ご覧いただきありがとうございます。

もしよろしければ、ブックマークや★★★★★をいただけるとありがたいです。

何卒よろしくお願いいたします。

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