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トップランカーになったセカンドキャラ ~奪われたアカウントを乗っ取り野郎と合わせてぶっ潰す!~  作者: 渡琉兎


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38.ドラゴン再び

「――はにゃにゃ~。それにしてもドラゴンかにゃ~」


 レッドドラゴンの縄張りへ向かっている最中、ニャーチがそんなことを口にした。


「なんだ、どうしたんだ?」

「だって、ドラゴンはとっても強いモンスターで有名なのにゃ。そんなのと戦うだなんて、無茶なのにゃ~」

「フィーは大丈夫なのー!」


 ニャーチとフィーはまるで正反対の性格だな。

 慎重で臆病なニャーチと、好奇心旺盛でやる気に満ちたフィー。

 どちらにも良いところがあり、悪いところもある。

 ソロで活動している俺にとっては、これほど賑やかなメンバーはいないだろうな。


「安心しろよ、ニャーチ。俺が負けるとでも思っているのか?」

「思わないにゃ! でも……やっぱり、危ないのにゃ」

「まあな。だけど、思い出してみろよ」

「……何をだにゃ?」

「チュートリアル塔での出来事をだよ」

「チュートリアル塔……あっ! そ、そうだったにゃ。ご主人様は一度、ドラゴンを倒しているのにゃ!」


 その通り。

 俺はすでにチュートリアル塔の隠しイベントでドラゴンと戦っている。それも、レベル1の状態でだ。

 しっかりと勝利を収め、その報酬として伝承級の隼の短剣を手に入れた。

 ただのドラゴンよりは格上の存在であるレッドドラゴンだが、今の俺はレベルはレッドリザードマンの集落を壊滅させる過程で30まで上がっている。

 それに職業だって隠し職業の双剣の暗殺者になっているのだ。

 やる前から諦める理由はどこにもないし、装備補正も込みで見たステータスでは十分にやり合えると思っている。


「装備も充実しているし、今の俺にはフィーもいる。なんなら、ニャーチも一緒に戦ってくれてもいいんだぞ?」

「ぼ、僕は無理なのにゃ! ……いや、一緒に戦いたい気持ちはあるのにゃ? でも、無理なのにゃ~!」

「あはは! わかっているって、ごめんな」

「フィーは戦えるのー! 頑張るのー!」


 賑やかな会話の中でも、道中ではレッドリザードマンとは時折遭遇している。

 しかし、俺は高い敏捷を活かして一気に間合いへ踏み込むと、隼の短剣と黒閃刀を振り抜いて一瞬のうちに仕留めていく。

 こうして進んでいく中で、俺たちは足場の悪い崖沿いに到着した。


「ここで使うのは勿体ないが、まずは洞窟に到着しないとな」


 俺は黒閃刀のスキルである透明化を発動させた。

 これは俺だけではなく、ニャーチとフィーにも作用してくれる。そして、二人はシステムで俺が物音を出さなければ絶対に音を立てないことになっている。

 慎重な足取りで崖伝いに移動を始める。なるべく多くの距離を稼ぎたいところだ。

 何故なら、崖伝いだと向こう側からレッドリザードマンが来た場合にすれ違うことができない。どちらかが引き返すか、倒されるか、崖から落ちるかしなければ先ヘ進むことができない。

 序盤で現れればこちらが引き返すのもありだが、透明化は制限時間が5分と決められている。

 あまり時間を掛け過ぎても透明化が解けてしまうので、慎重にではあるが迅速に進まなければならない。


 ただ、今回は運よくレッドリザードマンが向かい側から現れることもなく、俺たちはなんとかレッドドラゴンが縄張りにしている横穴へ到着した。

 透明化が解けるまでにあと2分くらいあるし、できるだけ洞窟内を調べておきたいところだ。

 そう思い足音を立てずに移動を開始すると、洞窟内にも多くのレッドリザードマンがたむろしていた。

 レッドドラゴンとの戦闘が始まれば、こいつらも間違いなく戦闘に参加してくるだろう。

 ならば、やることは一つである。


「――ふっ!」

『キュジュラッ!?』

「エアバレットー!」

『ジュギャギャッ!?』


 透明化を解除した俺たちは、洞窟の部屋でたむろしていたレッドリザードマンの群れを一瞬のうちに討伐した。

 戦闘音を聞きつけた他の部屋にいたレッドリザードマンも駆けつけたが、それも想定内である。

 俺とフィーは双剣と魔法を駆使していき、可能な限りのレッドリザードマンを排除していく。

 しかし、当然ながらここでの戦闘音は討伐対象にも聞こえていたのだろう。


『――グルオオアアアアァァアアァァッ!!』


 レッドドラゴンの咆哮が、洞窟内に響き渡ったのだ。

ご覧いただきありがとうございます。

本日はここまで。

もしよろしければ、ブックマークや★★★★★をいただけるとありがたいです。


明日は5話更新しますので、何卒よろしくお願いいたします。

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