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トップランカーになったセカンドキャラ ~奪われたアカウントを乗っ取り野郎と合わせてぶっ潰す!~  作者: 渡琉兎


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35.アカジャ山脈

 山の麓に到着した俺は、大きくそびえる山々を見上げた。


「到着しました、アカジャ山脈!」

「レベル上げなのー!」

「アカジャ山脈の推奨レベルは20だから、ご主人様なら余裕なのにゃ!」

「いや、ニャーチ。普通はそうなんだが、俺が目指す場所は違うんだなぁ」

「……そうなのかにゃ?」


 ニャーチの言う通り、アカジャ山脈の推奨レベルは20なのだが、それは麓から山頂まで正規ルートで進んだ場合の話であり、ルートを大きく外れるとモンスターのレベルが一気に跳ね上がる。

 さらに、始まりの森にもあったようにアカジャ山脈にもモンスターの集落が存在しているので、そこへ行けば今の俺でも十分にレベリングが可能なのだ。


「それに、ちょっとしたクエストもあったはずだしなぁ」


 モンスターの集落の手前、そこには隠された村ガルフがあったはずだ。

 そこの村民の信頼を獲得して発展クエストを受けられれば、レアアイテムを獲得することができるかもしれない。

 ゴブリンの巣ダンジョンは予想外だったが、今回の発展クエストは狙って挑めるものなので確実にゲットしておきたいところだ。


「それじゃあ、行きますか!」

「はいなのー!」

「行くのにゃー!」


 こうして俺たちは、アカジャ山脈に足を踏み入れた。


 しばらくはレベルの低いモンスターをフィーに倒させるだけの時間だったが、中腹まで進むと俺は足を止めた。


「どうしたのにゃ?」

「あっちに行こう」

「んー? あっちに道はないのよー?」

「それがあるんだよ――獣道が」


 ……いや、ワンアースの場合はモンスター道か? まあ、どっちでもいいか。

 俺が正規ルートを外れて茂みに入っていくと、すぐに雑草が潰されている獣道が姿を現した。

 茂みに入ってからじゃないと見つけられないので、意外と見落としやすい場所ではある。

 今では攻略サイトにガッツリ載ってしまっているわけだが、実際にこの道を進むユーザーはそう多くはない。

 何故なら、ガルフの村民から信頼を得ることが非常に難しいからである。

 新人ユーザーからするとレアアイテムは喉から手が出るほど欲しいのだが、ガルフの村民の信頼を得ることができないと諦めてしまい、中堅以上となればここで時間を掛けるよりも別のクエストでアイテムを狙う方が効率がよかったりもする。

 結果、情報は載っているものの実際に発展クエストをクリアしたユーザーはそう多くはなかった。


「おっ! 見えてきたな、隠された村ガルフ」


 枝葉をかき分けて到着した隠された村ガルフは、いびつな石を積み重ねて作られた頑丈な外壁で覆われている。

 高さもあってモンスターでも跳び越えることは不可能になっており、俺でも無理だ。

 中に入るには門を潜るしかないのだが、これも村民から信頼を得なければ叶わないことだった。


「止まれ!」

「貴様、何者だ!」


 門の前に移動すると、こちらの姿を認識した筋骨隆々の門番が穂先をこちらへ向けながら問い掛けてきた。


「俺はレヴォ。村の中に入れてもらえないか?」

「ダメだ!」

「ここは我らの信頼を勝ち得た者だけが通ることができる! 貴様のような奴を通すわけにはいかん!」


 門番がそう口にすると、目の前にウインドウが表示された。


【■サブクエスト:隠された村ガルフの門番の信頼を勝ち取れ ■クリア条件:レッドリザードマンの集落を一〇ヶ所壊滅 ■クエスト難易度:C ■クリア報酬:隠された村ガルフへの入場 ■Y/N】


 クエスト難易度はC、ゴブリンの巣ダンジョンの攻略と同じだ。

 そして、クリア報酬もガルフに入場できるだけで何かが手に入るわけじゃない。

 正直、これだけを見ればつまらないクエストなのだが、それも当然。

 これは発展クエストではなく、ただのクエストなのだから。


「当然、YES」

「我らの信頼を得たければ、村の周囲に点在しているレッドリザードマンの集落を一〇ヶ所壊滅させることだ!」

「まあ、貴様のようなひょろい奴には難しいだろうがな!」

「むーっ! ご主人様、強いもーん!」

「そうだにゃ! ご主人様をバカにするなにゃ!」


 二人は不満を口にしているが、門番からしたら俺は確かにひょろいんだろう。


「気にするな。行くぞ、二人とも」

「むーっ!」

「見返してやるのにゃ!」


 怒りとやる気に火が点いた二人を伴い、俺はレッドリザードマンの集落を壊滅させるため、再び歩き出した。

ご覧いただきありがとうございます。


本日はあと3話更新します。

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