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トップランカーになったセカンドキャラ ~奪われたアカウントを乗っ取り野郎と合わせてぶっ潰す!~  作者: 渡琉兎


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27.デスハンド

 このまま戦闘開始――かと思いきや、デスハンドはニヤリと笑うだけで動こうとはしない。


「……なんだ? こっちから仕掛けてもいいってことか?」

「……」


 マジで何なんだ? さっきまであれだけ喋っていたのに、いきなり黙り込んでしまった。

 ……いや、待てよ? この感じ、どこかで感じてことのある違和感――おっと!


 ――ガキンッ!


「ははっ! これを防ぐのかよ!」

「ったく、お前も暗殺者系の職業か!」


 デスハンドの奇襲を受け止めた俺は、高い敏捷を活かして大きく距離を取る。

 しかし、暗殺者系の職業ということは相手もそれなりに敏捷を鍛えているはず。加えてレベル差もあると考えると――やっぱりな!


「逃がすかよおっ!」


 取った距離を一瞬で詰められ、デスハンドが逆手に持ったナイフを鋭く横に薙ぐ。

 態勢を低くして回避したものの、直後には前蹴りが顔面に迫ってきたのでバク転で避けると同時に後退する。

 着地と同時にこっちから仕掛けようと思ったものの、どうやらこっちに反撃の隙を与えるつもりはないようだ。

 再び詰め寄ってきたデスハンドは、先ほども使用していただろうスキルを発動させた。


「エコー!」


 ……こっちだ!

 俺は隼の短剣を斬り上げると、刀身がぶつかり合い甲高い音が響き渡る。


「ちいっ! しぶといなあ!」

「まだ始まったばかりだろう? もう少し、俺の動画配信のために付き合ってもらうぞ!」

「やらせるかよ! てめぇをぶっ殺して、懇切丁寧に謝罪させるんだからよう!」


 いや、謝罪も何も、仕掛けてきたのはそっちだからな? こっちは被害者だっつーの!

 俺は高い敏捷を活かして攻撃を繰り返しているものの、その全てがデスハンドのナイフによって受け止められ、回避されてしまう。

 どうやらデスハンドは俺よりも高い敏捷を持っているようだ。

 さらに他のステータスも上と考えると……こっちも切り札を使う必要がありそうだな。


「どうしたあ? まさかこれで終わりじゃねぇだろうなあっ!」

「当然だ! こっちは転職したばかりで、まだまだやれるんだからな!」


 転職の神殿で待ち伏せをしていたんだから、こっちが転職をしたことも知っているだろう。

 だが、隠し職業の双剣の暗殺者に転職したことまではわからないはず。

 ……マジで動画アップをストップしておいてよかったわああああぁぁっ!


「瞬歩!」

「ははっ! 使いやがったか! それは隼の短剣のスキルだろう? あと何回残っているんだあ?」


 俺はあえて距離を取るためだけに瞬歩を使うと、手に持つ装備を隼の短剣から黒閃刀に変更すると、追加で新しく獲得していた中級闇精霊の腕輪を装備した。


「てめえっ! その武器、返しやがれ!」

「知るか。そっちが俺を襲ってきたんだから、これは駄賃みたいなもんだろう」

「ふざけんじゃねえっ! 伝承級武器が駄賃だあ? ぶっ殺す!」


 こっちを殺すつもりで仕掛けてきた奴らが何を言っているのか。

 まあ、こういう奴らは何を言ってもわからないものだ。結局、やるかやられるか、そのどちらかだということだな。


「透明化発動」

「させるかよ!」


 俺は透明化を発動させながらその場を移動し、デスハンドの攻撃を回避する。

 そして、問題なく透明化を発動させたことでデスハンドは完全に俺を見失ったようだ。


「……ちいっ!」


 ……それにしても、気になるところではある。

 暗殺者系の職業と黒閃刀の透明化は非常に相性が良い。それにもかかわらず奪われる可能性があるコープスに、そんな武器を貸し与えるだろうか?

 そう考えたところで、デスハンドは黒閃刀よりもより相性の良い武器を手に入れたんじゃないか、そう思い至ったのだ。


「……なーんてなあっ!」


 先ほどの舌打ちはどこへやら、デスハンドは突然下卑た笑みを浮かべると、握っていたナイフがどす黒い光を放ち始めた。


「てめぇは黒閃刀を奪ったせいで、俺様に殺されるんだ! 発動――ダークワールド!」


 デスハンドがそう口にした途端――俺の視界は完全な黒に塗りつぶされた。

ご覧いただきありがとうございます。


本日はあと1話更新します。

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