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人狼は君のトナリに 第二幕  作者: 狐のアツ
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第四章 命の交換

ゆう兄の右腕が廊下の端に飛んだ。

「私は大丈夫!とりあえず逃げて!」

「ゆう兄!大丈夫なわけがない!早く逃げよう!」

そう言ったが、ゆう兄はふっと笑って、

「そうね、もう大丈夫じゃなさそう。二人とも早く逃げて。」

「ゆう姉を置いて逃げられるわけないじゃん!」

「・・・・・・!」

僕にはゆう兄の声が聞こえた。意志を汲み取る。

「っ翔くん!逃げよう!」

「いやだ...ゆう姉を置いていきたくない!」

抵抗する翔くんを、無理矢理運ぶ。

「ゆう姉ぇぇぇぇ!!!!!」



「ゆう姉...まだあの人狼から三人で逃げられたのかもしれないのに...」

いや、もうお互いにわかっていただろう。あの状況、三人で逃げるのは間違いなく無理だ。誰かが犠牲になる必要があった。

しかし、絶望する時間すら僕らには与えてもらえなかった。もう人狼が来ているのだ。

「あつ、先に逃げてて。」

「何言って...」

「ゆう姉、今からそっちに行くから。待っててね。」

人狼は、腕にうなりをつけて、翔くんの方へ振りかざした。

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