表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人狼は君のトナリに 第二幕  作者: 狐のアツ
1/5

第一章 あれからというもの

「まだ見つかってないらしいぜ、あの三人」

「どうせ三人で旅行でもしてんだろ」

最近、そういう噂をよく聞く。

三人とは、トラちゃん、雨谷、ヘリオさんのことだ。

あのとき、誰も救えず、館から逃げてから、もう一週間近く経っている。

あれから、食欲も出ないし、勉強にも集中できていない。

当たり前だ。友達が殺されて、殺したのも友達だった。あれが心に残らないはずがない。

「やっぱりあつはなんか知ってんじゃねえの?」

翔くん...赤井翔が、僕のところに来てそう言う。

これでも一応後輩なのだが、本人から敬意は一切感じられない。

「知らないって言ってるだろ。」

適当な返事しか出来ない。

「でも、あっくんはいつもあの三人と一緒じゃん。なんで居なくなったのはあの三人だけなんだろうね。」

ゆう兄は僕らのことをよくわかってる。おそらく、僕が何か知ってることをわかってのその声掛けだろう。

ピンポンパンポーン

朝の放送委員のラジオが始まる。普段はヘリオさんがやっている仕事だ。

『皆さん』

その一言を聴いて、すぐに気づいた。一部の生徒ももう気づいているだろう。

毎朝聴いていた声だ。少なくとも僕には、すぐにわかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ