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瀬戸美月 教習所に通う

 その教習所にいた人々は、入ってきた女性を見て騒然となった。

”あんな美人も通うのか・・”

”かわいいなぁ・・学科教習で一緒にならないかな”

”話しかけるチャンスとかないなぁ”

 みんなの注目を浴びながら、瀬戸美月は受付に行き、手続きを行った。

「はい、瀬戸さん。AT限定でよろしいですね?」

 美月の実家の車も、交際相手の健司の車もオートマチック車である。

「はい、それでお願いします。」

「それではお支払いですが・・」




 こうして、瀬戸美月の免許取得の戦いが始まったのである。




----


「瀬戸さん、本当ならこんなんじゃハンコなんて上げられないんだけどね」

 もう、何度も聞いたその言葉。


「すみません・・」

 特に、クランクと駐車が苦手。

(それができないと免許取った後とても困るのであるが)




 何度も繰り返した技能教習。でも、今回クリアすれば一区切りである。

「じゃあ、今回はおまけしておくから。

 次は仮免許の検定だから、頑張るんだよ。」

 そう・・ついに検定までたどり着いたのだ。


 仮免許がもらえれば、路上教習。


 一歩前進である。





・・・・結局検定は、なんとか2回目で合格した。




----




「やった・・やりました!」

 仮免許を取得した土曜日。

 夜に、健司の家に行く約束をしている。


 健司の家に向かいながら、仮免許を自慢しようと考えていた。

 思えば、教習所と料理教室に通っているせいでなかなか会えない日々。

 美月も寂しく思っていたのだ。




 でも、きっとこの仮免許を見せれば褒めてもらえる!

 足取り軽く、健司のアパートの前まで来た。


 アパートの前の駐車場。健司が車のところにいるではないか。

 トランクを開けて、何やら荷物を下ろしている。


 ちょっと、驚かそうと思い足音を殺し健司の背後に忍び寄った。

「健司さん!こんばんわ。何を運んでるんですか?」

 と後ろから声をかけた。




「あ」



 驚いた声で、健司は振り向く。

 その足元にはワインの瓶が何本も入った箱。



 それを見た美月は、健司がどこに行っていたか察した。

浮気ではなかったからいいのですが

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