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雨音&よつ葉 カルテNo.4

今回のテーマは「セミ」で盛り上がっています。

今日は仕事終わりに最寄りの駅で、ひな月さんと待ち合わせて、よつ葉のお部屋で女子会なのです……が──


もちろん、すんなり終わる訳はなく……。


雨音「今年もセミがうるさいね」


よつ葉「7日間しか生きられないから我慢してあげて」


雨音「1ヶ月くらい生きるらしいよ」


よつ葉「えっ? そうなの? 長生きじゃん」


雨音「あははっ! 7日間のイメージが強すぎて、たった1ヶ月なのに、長生きだと思っちゃうね」


よつ葉「ずっと1週間の命だと思ってた」


雨音「7日間だからうるさくても我慢出来てたけど、1ヶ月ってわかったら……少しお静かに願いたいわね」


よつ葉「でもさぁ、たった1ヶ月だよ。看護師になって命の尊さを実感したからね。よつ葉ちゃん、獣看護師じゃないからわからないけど」


雨音「昨日さぁ。夜中に家の壁にくっついて鳴いてたんだと思うんだけど、あまりにうるさくて、寝不足気味みたいで、目の下にクマが出来てるの。みてみてぇ」


よつ葉「真夜中忙しかった夜勤明けの看護師みたいになってるよ〜」


雨音「夜勤明けの看護師さんかぁ。よつ葉ちゃんもその内、夜勤が始まるのかなぁ?」


よつ葉「ウチの病棟の新人さんはね、昼間の方が色々と覚える症例があるから、夜勤は当分先かなぁ」


雨音「私は夜勤ないけど、この時期は夏休みの読書感想文を書くために、本を買いに来る親子連れのお客様が多くて、なかなか忙しいんだぁ」


よつ葉「読書感想文……嫌いだったなぁ」


雨音「本を読んで感想書くだけだから、私はすぐ終わらせた」


よつ葉「…………」


雨音「葉月さんは、どうだったのかしら?」


葉月「私? そりゃあ、もちろん本文写したわよ!」


雨音「…………ひくわ」


よつ葉「あはは。よつ葉も人のこと言えないかも。いやいや、よつ葉はちゃんと感想も書いたもん。葉月さんとは違うよ」


雨音「はいっ! 葉月さんズルしたから、お留守番ねっ!」


葉月「何年前のズルを引っ張り出してきたんですかっ! ん? お留守番?」


雨音「私とよつ葉ちゃんは、おいしいものを食べにお出掛けしますので!」


葉月「たまには一緒に行きたいですよぉ」


雨音「ん~。じゃあいいよ♪ 8兆数えてから追い掛けてきて? あっ、ちゃんと戸締りしてね? さぁよつ葉ちゃん、何食べに行こうかぁ」


葉月「……これは実質、お断りされたということですよね? ……1、2、3」



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