表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

雨音&よつ葉 カルテNo.3

実習が落ち着いたので、久しぶりに雨音さんが遊びに来てくれる予定です。



雨音「よつ葉ちゃん、こんにちは」


よつ葉「雨音さん、いらっしゃ~い」


雨音さんが、窓から見える桜に気づいた。


雨音「わぁ、よつ葉ちゃんのお部屋から桜見えるだね」


よつ葉「うん! 満開なの」


雨音「わぁ! 綺麗だね! あっ、よつ葉ちゃん? 桜の花言葉って知ってる?」


よつ葉「なぁに?」


雨音「『純潔』だったはず。清らかでけがれのないって意味ね。桜のイメージにピッタリでしょ? 実はね? フランスにも、桜の花言葉があって、『私を忘れないで……』っていうの」


よつ葉「わぁ、素敵。雨音さん詳しいですね」


雨音「桜の花……大好きだから、調べたことがあったの。私を忘れないで……1年の内、たった数日で見頃を終えてしまう花が、散りゆく自分を忘れないで欲しいと願っているのかな? そう考えると、桜を見るのが、何だかとても切なくなってこない?」


よつ葉「花言葉を知ってしまうと、切ないなぁ。って思う」


雨音「だからね? 毎年胸に刻むことにしているんだぁ。 いつでも思い出せるように」



葉月「あの~、私を忘れないで」


雨音「えっとぉ……はじ……」


葉月「……めましてじゃないですよ! 私の役割、お忘れですか? 一応、しか……」


雨音「視界に入らない!」


葉月「違います! そして失礼!」


雨音「じゃあ、しかたない!?」


葉月「何がです? じゃあって何です?」


雨音「あ~! うるさい! よつ葉ちゃん、お花見行こう♪」


よつ葉「はぁーい」


葉月「そうそう、こんな扱いでしたね。 もうこうなったら、やけ酒だぁ」



葉月さんは、ひとりお部屋で窓から見える桜も見ずに酒盛りをするのであった。


冷えたビールを片手に……

葉月「くぅーー、旨い」


よつ葉のお部屋は、葉月さんが飲み散らかしたビールの缶がテーブルに並べられていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ