雨音&よつ葉 カルテNo.2
ピンポ~ン♪
あっ、雨音さんかな? はぁ~い!
よつば『あまねさん、いらっしゃい』
あまね『お招きありがとう。お邪魔しま~~す』
どんどん部屋へと進んでいく、あまねさん。
あまね『あっ、葉月さんも居たんだぁ』
えっ? なんか扱い酷くない?!
よつば『寒かったでしょ? こたつでぬくぬくしてくださいね。温かい飲み物持ってきますね』
あまね『ありがとーー』
こたつに入り、葉月をいじり始める。
あまね『ねぇねぇ、葉月さん』
葉月『えっ? な…なん…なんでしょう』
極度に驚く司会進行役の葉月さん。
あまね『何を、そんなに驚くの?』
葉月『……ぃぇ』
あまね『わっ、その小声……何?』
暫く沈黙。 そこへ天然無自覚と言われているよつ葉が……
よつば『ミルクティーにしました。大丈夫でした?』
あまね『ありがとう』
(葉月「自分が好きなものにしたんだね。普通はここでコーヒーを淹れるところを断りもなくミルクティーにする辺り、よつ葉ちゃんらしいわね」)
何やら考え込んでいる葉月さんの目の前にも置かれたマグカップ
葉月『ほえっ?』
よつば『どうぞ』
(葉月「わぁ、私にまでミルクティーを! できればコーヒーをブラックで……なんて言ったら、睨まれる。ミルクティー・ミルクティーうんうん、飲みたかった!と思おう」
よつ葉が、何やら言いたそうな葉月さんを見つめる。
葉月『えっ? コーヒーなんて思ってませ……あっ、いえ何でもないです。続きをどうぞ、皆様楽しみにしていらっしゃいます筈ですから』
よつば『今日は、幸せを感じる瞬間のお話をしようと思ってるんだけど』
あまね『うん、私はね、お風呂に入っている時と、本を読んでいる時かな』
よつば『お風呂に入浴剤とかは?』
あまね『お花の香りのするのがお気に入りなの。それと音楽を聞きながら入るの好きだよ。湯船に浸かりながら脚を揉んであげること、少しあたたかくして入るのがこだわり』
よつば『へぇ、よつばもしてみよ』
あまね『よつばちゃんの幸せを感じるときは?』
よつば『実習服を着て病院の廊下を颯爽と歩いてるとき』
あまね『かっこいいね。やって!今』
よつば『病院の廊下じゃないからムリだぁ』
あまね『みなさん、残念でした』
よつば『みなさんって誰?』
あまね『葉月さんが、言えって』
葉月『えっ? えっ? えっ?』
あまね『あらっ? 言ってましたよね』
葉月『私は……言って……いないかと……』
よつば『はい、終わり。もう実習服着ませんよ!』
あまね・葉月『おい、着る気だったのか!』
よつば『いや、別にどっちでも』
あまね・葉月『…………はあ』
よつば『どこの病院の実習に行っても、実習服可愛いって言われるんだよ』
あまね『服じゃなくて、よつばちゃんが可愛いんだよ』
よつば『ありがとうございます』
葉月『よつばちゃんのお顔まっかっかですよ』
よつば『・・・・・』
あまね『わー、よつばちゃんデレてる』
あまね・葉月『あはははは………』
葉月『あまねさん、よつばちゃんに睨まれてますよ』
あまね『きゃあ~~、怒ったよつばちゃん可愛いい!』
葉月『あまねさん、勇者ですね』
あまね『よつばちゃんには負けません』
葉月『おぉ、強気だ。その自信はどこから?』
あまね『それではみなさん次回は私のお部屋で、よつばちゃんをお招きしてあれやこれや根掘り葉掘り』
葉月『だからぁ、司会進行は私の役目なんですけど!あまねさん聞いてます?』
あまね・よつば『それでは、またお会いしましょう』
葉月『だからぁ……』




