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サイコダイバー  作者: 田中山
3/5

夢の中の世界


僕が下を向いている男性を見つめているとジョーが心配そうに声をかけてきた



「おい、大丈夫か? オボロ」



僕はジョーに大丈夫だと答えて、男性を再度確認する

間違いない

その男性はつまづいて倒れてしまった、すぐさま僕は駆け寄る


「大丈夫ですか?」


僕は手を差し伸べて男性起こす



「ああ、大丈夫だよありがとう」


「おじさんお尻触るよ」


ジョーも駆け寄ってきて男性の汚れた所をはたいてあげた

やっぱジョーはいい奴だな



男性と別れて僕は少し考えた やるしか無いな




「ジョー悪いんだけど今日は無しでいい?」



ジョーは何か言おうとしたが僕の真剣な顔を見て頷いた



「じゃあ明日コーヒー奢れよ」



「気が向いたら」



僕はジョーとハイタッチして急いで家に帰った




家に帰るとすぐさま学生服を脱いでベットに倒れた




僕は深呼吸をして落ち着いてから目を閉じて呟いた



「ダイブ」



……………何も起こらない



僕はスマホの時計を見た、時刻は4時半


「 まだダメか」


僕はベットから出て早い夜飯と風呂を済ませた

時計を見て6時過ぎ 今度こそいけるか?



またベットに横たわったて深呼吸をした


深く 深く 深く 落ち着いた、そうしてまた小さく呟いた




「ダイブ」




自分の体が頭の中に吸い込まれるような感覚がした


「いける」



僕は黒いトンネルの中にいた前も後ろも出口が見え無いトンネル これはトンネルと言うよりも別の空間、なのか? まあ、どうでもいい 地面も見え無い いや地面が無いのだ

僕は今飛んでいる、飛びながら移動している



進んでいると後ろから大きな悲鳴が聞こえた




「なんじゃこりゃーーーー」




ジョーがいた 僕はすぐさまジョーに近づいた

ジョーは足がつかないこの空間でくるくる回っている




「なんでお前がいるんだよ」



僕は回っているジョーを止めてジョーに聞いた


まさかジョーにも才能があったのか⁉︎




「そりゃあこっちのセリフだぜ、なんでこんな所にオボロがいんだよ つーかココはどこだよ?」



「落ち着けジョー、とりあえず深呼吸しろ」




僕とジョーはお互いの肩を抑えて二人で深呼吸をした

ジョーも少しは落ち着いたみたいで僕を見ているジョーは何か言いたげだったが喋らなかった、僕が喋るのを待っているみたいだ




「ジョーここは現実世界じゃ無い」



僕はジョーの目を見てゆっくり話した




「今から行く場所はかなり危ない場所だ、行きたくないなら後ろの道を進んでいけ」



ジョーは黙っている



「ここのことについては今はゆっくり話していられない、いいか?ジョー僕はもう行く、話は今度だ」






ジョーを後ろの道側に軽く押して 僕は進もうとした



「ま、まてよ危ない所に行くんだろ⁉︎」



僕はジョーの方に見る



「俺も行くぜ」




少しだけ考えて僕は口を開いた



「本当に危険だよ、それでも?」



ジョーは頷く 僕はジョーと二人で前の道を進んで行く

そうして僕たち二人の体を光が包んでいく
















「ついたよ」



俺達は今ビルの屋上にいる、この前助けた女性もこんな感じの世界だったしやっぱり社会人になるとコンクリートジャングルに押しつぶされてしまうのか?



「おいってば聞いてんのかオボロ」




いけない、ジョーを忘れてた




「悪い、考え事してた」




「たくっ、それでこれからどーすんの?」



「そうだな、まずこの世界について簡単に説明するよ」


「この世界?」



「ああ、まずこの世界は夢の世界だ」



「はあ?んだよそれ いみがっ」



何かの気配を感じて 興奮するジョーの口を抑えて物陰に隠れた、屋上のドアが開いて人が入ってきた いや人じゃない

全身が真っ赤で角が生えている、かなり大きくて右手に金棒を持っている


「今回は鬼か」



鬼は辺りを見渡して再びビルの中に入っていった

ジョーは少し青ざめていた




「ジョー理解したか?この世界について」




「あ、ああ、とりあえずな」





「いいか、まず昼に会ったおじさんを見つける。こけてジョーがお尻を触ったおじさんを」



「あのおじさんを?あのおじさんもこの世界にいんのか?」



「ああ、この世界を作ったのがあのおじさんだ」



ジョーが質問しようとしたのを手を出して黙らせた



「とりあえずいくぞあのおじさんを見つけてる」



「でもビルの中の鬼たちはどーすればいいんだ」


ジョーが心配そうに言ったのをきいて俺はビルの端に移動して答えた



「あいつらとは戦う必要はないよ、こうするんだ」



そういって俺はビルから飛び降りた



「な、何やって…、」




ジョーが駆け寄って俺が降りた所を覗いた、ジョーは目を見開いている いや、だって驚かせたかったんだもん



「空に浮いてる」




「ジョーさっき言ったろここは夢の世界だってだったら俺が空飛べてもいいだろ?」



ジョーはまだ信じられないと言った顔をしている



「できると思うんだ、何かで言ってただろ 信じる心を持つんだ そうすればできる」




「よ、よし」


ジョーは両手で自分の顔を叩いて後ろに下がった



「無限の彼方に、 さあ行くぞ」



ジョーそれはアカン奴や、俺の考えは的中してジョーは真っ逆さまに落ちていった




「 イーヤァーーーー」




俺はなんとかジョーを空中でキャッチして手を繋いで空を飛んだ

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