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0-3 消費者庁がアップを始めました

 タクトが『転生屋』を訪れてから三週間ほど経過したある日。

 児島雄一は不機嫌の絶頂だった。


「なんでこんなクソわけの分からねぇ書き方ができるんだ! 骨頂が!」


 雄叫びと共に児島は拓人のデスクを蹴りつけた。薄っぺらいスチールの板がヘコみ、シンバルめいた音を立てる。

 人を怒鳴りつけるとき、なんでもかんでもその辺にある物を蹴飛ばすのがヅラパンジー……もとい児島のクセだった。

 多分、こいつの前世はドラムスティックか何かだ。徳を積んで今生では人間に転生したのだろうが、この調子だと来世は木魚のバチとかになりそうだとタクトは思っていた。

 ちなみに『骨頂』というのは、児島がよく使う罵り文句だった。おそらく『愚の骨頂』という言葉を半分だけ覚えて、意味もよく分からないまま使い続けているのだろう。

 

 レジュメの束がタクトに向かって投げつけられ、床に散らばった。


 今回、タクトが叱られている理由は、客先で説明をするために作った資料が分かりにくいという理由だった。しかし、どこがどう分かりにくいのかという説明は二転三転し、最終的には、挿絵の使い方から文法まで児島の指示通りに書いた部分が槍玉に挙がったので、結局はただ苛立ちをぶつけているだけだと判断した。


 最近の児島は、DVで別居している奥さんとの離婚調停がうまく行かなくて、苛立っているらしいというのがもっぱらの噂だ。それを裏付けるように、児島はこのところ毎日毎日、誰かを一時間以上叱り続けていた。


「……だからな、お前はそもそも礼儀ってもんがなってねーんだ。いいか? 俺は上司だ。でな、上司に限らず目上のもんを立ててやろうって気持ちがあれば、中途半端な仕事はできねぇし――」


 児島の説教は、まだまだ続きそうだ。この上司とはこれで二年とちょっとになるが、普通に会話している時間より、意味が無い説教を受けている時間の方が多かった。

 仕事があるだけマシだ……

 そう自分を誤魔化して、どれだけ現状に耐えてきただろう。


 ――もういい。俺はもう、この人生に思い残すことなんかない。だから……


「さっきから聞いてりゃ、グチグチグチグチ好き勝手言いやがって」

「あ?」


 積年の恨みを濃縮してタクトは呟いた。

 二年ほどの付き合いの中でも、反抗したことはほとんど無かった。珍しく言い返したせいか、児島がうろたえる。


 ――もう、コイツに遠慮する必要もないんだ!


「そんなに礼儀が大事なら、部屋ん中では帽子くらい取りやがれ!」


 反応できていない児島の頭に手を伸ばし、かぶり物を毟り取った。

 フサフサした黒い物体が児島の頭部から取り除かれ、脂っこく輝く頭皮があらわになった。


 巻き込まれるのが怖くて知らんぷりをしていたオフィス中から、押し殺した笑いが上がる。

 児島がヅラであることは一目瞭然なのだが、怖くて周囲が誰も指摘しないので、本人はバレていないと思っていたらしい。

 タクトも、やがてハゲるであろう男という種族の一員として、ミジンコ一匹分くらいは児島に同情心を抱いていたが、だからといって、ここまでコケにされて遠慮してやる義理は無かった。


「ああああああ!? 何しやがんだ、返せ! おいお前らこっち見んな!」


 慌てて頭を隠そうとしている児島を尻目に、タクトは窓を全開にして、カツラを外へ放り投げた。

 窓の外は、車の往来が激しい大通りだ。こんなものを轢かせてしまって申し訳ないが、どこかの車がカツラを処刑してくれることだろう。


 そしてそのままタクトは、手荷物を抱えてオフィスを飛び出した。


「おい! てめぇ覚えとけよ! これ派遣元にチクるかんな! クビだぞお前!」


 児島の怒鳴り声が追いかけてくる。


 ――吠えてろよ。俺はもう、クビになってもいいんだ。


 クビに脅えて、人間性が崩壊している上司に頭を下げる必要は、もう無い。

 そう思うとタクトは急に気分が良くなった。

 

「あれ、通野さん外回りですか!?」

 

 廊下へ飛び出すとちょうど部屋に入ろうとしていた飯野と擦れ違った。

 完全に土気色の顔をした彼は目もうつろで、先日と同じように体調が悪いところを無理やり呼び出されたのは明白だった。

 

 「あの、実は俺、今インフルエンザで……」

 「知るか、死にたくなきゃ勝手にバックレろ」

 「えぇっ!?」

 

 悲鳴に近い悲惨な声を尻目に、肩で風を切ってタクトは歩く。

 

 ――言ってやった。言ってやったぜ!

 

 もはや何ひとつ我慢する必要は無い。

 たとえ誰にどう思われようと、知ったことか。どうせタクトはもうすぐ、この世界から居なくなるのだ。


 ――じゃあな、クソ地球。じゃあな、クソ人生。


 * * *


 会社から駅4つほど離れた、とある雑居ビルの階段の踊り場にタクトは立っていた。

 目の前の扉には『転生屋』と、素っ気ないプレートが架かっている。一月前にタクトが訪れた店だ。

 興奮しているのか、心臓が早鐘のように打ち鳴らされていた。

 鞄の中には、振り込まれたばかりの給料と、なけなしの貯金。合わせて30万円。


 はやる気持ちを抑えるように、あるいは決意を固めるように、タクトは拳を握りしめた。


「いらっしゃいませ、通野様。お待ちしておりました。今夜でございますね?」

「ああ、はい」


 最初に『転生屋』へ来た時と同じように、男は待っていた。

 先を行く男によって案内されたのは、先日の見学通路ではなくて、病院の診察室のような場所だった。

 男は、デスクに置かれたパソコンに何か打ち込みながら話し始める。


「何も転生当日においでにならずとも、先にお支払いやお見積もり、ご相談など可能だったのですがね」

「転生先はもう決めてあります。それで、給料が昨日やっと振り込まれたんです。ギリギリで足りました」

「なるほど。どちらです? あぁ、もう心は読んでいませんので」

「カタログの、このページです。『ゲインズバーグ候・レグリスの息子 ログス』。100ポイント」


 タクトが開いたページには、ジュストコールといういかにも貴族風の上着を着た、かわいらしくも凜々しい少年の全身画があった。服を着ていると言うよりも服に着られているようで、なんとなく微笑ましい。

 付記されたデータによれば12歳。年齢相応の、均整が取れた体格だ。短く整えられた褐色の髪、くりくりした金色の目、柔らかな頬に赤みが乗っている。


 この少年は、とある国の地方領主の息子。

 既に異世界に存在する人に、人生の途中から乗り移るタイプの転生……すなわち『憑依転生』が可能な対象として、転生カタログで紹介されているのだった。

 転生屋は何かパソコンに打ち込んでいたが、急に首をかしげてLANケーブルを抜き差しし始めた。通信の調子がおかしいらしい。


「あぁ、確かにお買い得だ。剣技も魔法も才能あり。父は国王からの信頼厚く、領民にも慕われる辺境伯。お買い得になっているのは……魔物の勢力圏や隣国に近く、領地そのものが脅威にさらされる危険が高いから、ですかね」


 パソコンをいじりつつ、転生屋は分析する。

 客の背中を押してその気にさせるトークという雰囲気はあるが、まさにこれはタクトが考えた事そのままだったので、タクトは少し気をよくした。

 自分の考えと選択は間違っていなかった、と思ったのだ。


「転生先の体は……100ポイントですか。ご用意頂いた金額が30万円ですと、査定の170と合わせて200ポイント。手数料100ポイントに転生先評価額100ポイントで使い切ってしまいますので、チートスキルはお買い上げになれませんが、よろしいでしょうか?」


 パソコンを操作していた男は、ふいにタクトの持っている鞄を見て、そう言った。中にいくら入っているか分かるらしい。


「これ以上は金が無いんです。だから、そういうのはいいんです」

「よろしければライフプランをお聞かせいただけますか?」


 タクトはこの質問に答えるまでに3秒を要した。

 考え込んでいたからではない。この答えを思い切って言う、踏ん切りを付けるためにそれだけの時間が必要だった。


「……放蕩息子。のち、悪人になります」

「ふむ」


 酷い答えだと思いながら言ったのに、転生屋のリアクションは意外に薄かった。

 

「止められる、とご心配でしたか?

 我々転生屋はお客様の新たな人生をサポートする立場。

 英雄であれ大犯罪者であれ、お客様のご活躍は私どもにとって等しく喜ばしいものなのです」

「そうですか……

 えっと、まあ領主の息子ならひとまず生活は安泰でしょうから、普通に武術やら魔法やら……成長するまでは学べるだけの事を学ぼうと。

 で、十分に力を付けたら家を飛び出して、好き勝手に生きていこうと思うんです」

 

 タクトの目的はあくまでも、今よりマシな人生をやり直す事。チートを得る事が目的ではない。

 とは言え、断腸の決意ではあった。体のランクを落としてチートを買うか散々悩み抜いた結果、『頼もしくて地位も財力もある父親』という魅力に負けたのだった。

 ちなみに、あえて通常の『転生』でなく『憑依転生』を選んだのは、まともに行動できない乳幼児時代にトラブルに巻き込まれる事を避けるためだった。

 

「自由に生きるという目的でしたら、フリーの冒険者などもよろしいかと思いますが、敢えて悪人とおっしゃるのは?」

「……俺は周囲の人間のため、自分を犠牲にする生き方をずっとして来ました。そういう生き方しかできなかったから……

 でも、そういうのはもう止めるんです。

 自分だけのために、邪悪になりたいと思ったんです」


 ヒーローなんてくそくらえだ。

 もう人助けなんてするものか。正義の心なんて物は遠い思い出の中に忘れてきたし、身を削る献身で居場所を作るしかないような自分も大嫌いだった。

 

 ならば単純な話だ。強くなればいい。

 チートスキルよりも、素質ある身体。そして存分に教育と訓練を受けられる環境が必要だ。3食腹一杯食べて、身体を作れるだけの財力も。

 それからどうするかは……まあ成り行き次第だが、とにかく自分自身のためだけに力を使い、徹底的に好き勝手に生きていこうという事だけは決めている。


「なるほど。今生で為し得なかった事を、新たな人生で実現する。

 そういったお客様が成功する姿は転生屋冥利に尽きるものです」

 

 転生屋は満足げに頷いていた。


「では、契約書にサインを。ああ、判子は結構です」


 男はデスクの中から、何ページあるかも分からない、分厚い契約書を取り出した。

 角砂糖を目指して進撃していくアリンコの大連隊みたいに、小さい文字がぎっちり詰め込まれている。

 丁寧に全文読んでいたら朝まで掛かりそうな量だが、実はカタログの後ろの方にも契約書の内容が記載されていた。重要そうな部分だけ斜め読みしたが、とくに詐欺っぽい内容の文言は無かったと記憶している。カタログに載っていたものと同じ内容かをざっと確かめて、タクトは契約書にサインした。


「お願いします」

「よろしいでしょう……転生先の世界について、説明は必要ですか?」

「カタログをざっとですが読みましたし、『憑依転生』の場合、転生先の体の知識も手に入るんですよね。ですんで、大丈夫です」


 カタログに書かれた世界案内は膨大な分量だったが、流石に異世界の基本的な情報や、転生先となる予定のレンダール王国周辺に関しては読んでいる。


 タクトがこれから向かう異世界、ベルシェイルは、ありがちな中世西洋ファンタジー世界そのものだ。

 魔法があり、エルフやドワーフみたいな亜人種属がおり、魔物が闊歩して、魔族を率いる魔王が人類と千年戦争している、そんな世界。技術水準もそれくらいだが、部分的に進んでいるものもあり、生活の快適さはリアルな中世よりもかなりマシらしい。


 レンダール王国はベルシェイルの中でも大きな国で、王政をとり、領地に封じられた諸侯が民を治める仕組みだ。

 大陸の北東端に位置し、北と東は海、西と南は隣国、南西には魔族の領域、という少々きな臭い配置だが、海洋貿易によって商業は栄えている。

 タクトが転生するゲインズバーグ領は、この国の南西の端、すなわち魔族の領域と接する領地の一つとなる。


 異世界転生に当たって問題となる言語は『イギリス的な性悪ハイコンテキストジョークのニュアンスすら華麗に自動翻訳されるブリリアント仕様なので問題なし』……らしい。

 読み書きは別だが、憑依を行うタクトは転生先の体の知識をそのまま使えるので、自動で習得できるはずだった。


 頭の中でそこまでおさらいして、タクトは、急に不安になる考えが浮かんだ。


「あの、変なこと言うかも知れないんですけど。転生先の体と融合して……自我とか人格を食われる、って事はないんですか? こう、元の人がメインになって」

「さすがにそこまでは。『憑依』とは言いますが、原理としては魂を過去に送り込み、現在まで待って人格が蘇るようにする……というものです。今の自分を忘れて子ども時代を生きた経験ができますから、完全にそのままとはなりませんが……それはあくまで、憑依先の立場に自然になじめるようになる程度の変化でしかありません。そこまで大きな変化はありませんよ」

「そうですか、よかった……」


 意気揚々と異世界に乗り込んだ結果がまさかの消滅という、ダークネスおとぎ話みたいな結末は迎えずに済むらしい。

 むしろ、人格の融合で自分を変えられるなら望むところだ。


「何か、他にも聞いておきたいことがありましたら今のうちにどうぞ。向こうに行ってしまえば、私達から話しかけることもよほどの緊急事態を除いて不可能ですので」

「あ! じゃあすごく気になったことがあるんですけど。このカタログに書いてある、『生まれとチートスキルは合計1000ポイントまで』って、どういう事なんですか? 遠足のおやつじゃないんですから」


 そう。カタログには、手数料の100ポイントを別として、生まれと合わせて最大で1000ポイントまでしかチートスキルを選べないという決まりが明記されていた。

 どのみち1000万円なんてタクトには出せないが、気になっていた。


 疑問をぶつけられた転生屋の男は、口を三日月型に開いて薄く笑う。


「私達は、向こうの世界の管理人……貴方に分かりやすく言えば、神様みたいなものでしてね。世界を変える存在を投入することはできますが、世界のバランスを決定的に壊したり、世界を終わらせかねない存在は放り込めないんですよ」

「神様ぁ?」


 タクトは、目の前に座っている男をまじまじと見た。

 相変わらず特徴の掴みにくい男だったが、少なくとも、神々しさとか威厳みたいなものは感じられなかった。むしろうさんくさくていい加減な臭いがする。


「なんで神様がこんなことしてるんですか」

「そりゃ、仕事の時以外、豊かなこっちの世界で悠々と暮らすための資金作り」

「…………」

「というのは副産物で、適度に異分子を投入する方が、あっちの世界が面白くなるからですよ。こっちの世界の知識と価値観を持つ人……チートスキルを持つ人……そんな、世の中を引っかき回す存在をね。あ、その目は信じてませんね」

「呆れてるだけです」


 ――でも、神様ってそんなもんなのかもな……


 タクトは、吐き出してしまいそうだった溜息を飲み込んだ。

 地球で三十余年生きてきたが、その間タクトは、神の実在も、不在も、確信することができなかった。

 しかし、もし地球にも神様なんてのが居るとしたら、確かにこんな奴だろうとは思えた。

 転生屋の男は話が途切れると、またLANケーブルを抜き差しし始めていた。


 * * *


 いよいよ予定時間の10分前になると、タクトはカプセルルームに案内された。

 

「今更ですが、この転生装置ってどういう仕組みなんですか?」


 SF映画の冷凍睡眠装置みたいな、もしくは卵のようなカプセルから無数のコードが伸びて、なんか発電機らしき機械やサーバータワーみたいなコンピューターに繋がっている。

 間近で見てみると、カプセルは意外とチャチに思えた。


「地球の方に説明しようといたしますと、基礎となる理論からお教えしなければなりませんので3ヶ月程度は掛かりますね。

 まぁ、マジカルな仕組みでマジカルな転生を実現するマジカルカプセルとでもお思いいただければ」

「マジカル怪しいんですが」

「転生装置としての信頼性はマジカル実証済みです。

 どうかマジカル深呼吸して、お気をマジカル楽になさってください。」

「……マジカル分かりました」


 胡散臭いとは思ったが、それを言うなら最初からそうだ。

 ここまで来て不安がっても仕方ない。


「通野様は『転移』でなく『転生』ですので、この場で肉体として、この世界の住人としては死を迎えます。私は通野様の魂を確保し、あちらの世界へ送り届けます。……気分はどうでしょう?」

「緊張しています」


 転生のためとは言え、一度はここで死ぬのだから、怖くないわけがない。心臓がドキドキしている。

 とはいえ、死への恐怖よりは、新生活への期待の方がまだ大きかった。


「目が覚めれば、貴方はあちらの世界の住人です。健闘をお祈りします。よき人生を」


 カプセルが閉じられ、転生屋はアシスタントらしいスタッフと共に機械を操作し始める。

 やがて、パリパリとスパークが飛ぶ音が聞こえ始めた。

 カプセルの表面に稲妻が舞っている。はじめて店に来た日、見たように、エネルギーが充填されているのだ。


 ――いよいよか。

 

 だが、ふと、タクトはここで、不穏な響きの声を聞いたような気がした。

 スパーク音をかいくぐるように、カプセル外の会話を拾う。

 

「……なんだって!? バッティング…………いや、システムに接続してなくても、統合意識共有で…………向こうの担当者が帰省してる!?」


 聞こえてきた声は、全身に火が点いた上にオリーブオイルの津波が迫っているような焦りようだった。

 カプセルから外を覗けば、白衣の男が慌てた様子で、2台のノートパソコンとスマホを同時操作している。

 

「どうなって…………もうエネルギーが…………無理だ、止められん!」

「ちょ、ちょっと待ってください! 何か起こったんですか!?」


 タクトは両手でカプセルを叩いた。

 バイン、といい音がした。ガラスのようなカプセルは異様に頑丈で、ひょっとしたら今ここに核ミサイルが落ちても自分だけは生き残るのではないか、という気がした。

 

「もしもし!? もしもし!?」


 何度叩いても、カプセルは揺れすらしない。

 スパークは更に頻度を増し、強烈な閃光によって視界が白濁していく。

 転生屋は一瞬、苦渋の表情でちらりとタクトの方を振り返った。

 

「ダメだ、もうどうしようも…………せめて代替の…………」


 ついに最後の稲妻が放たれ、タクトの意識は問答無用で光の中に消えた。


 

 


 そして気がついた時には森の中で死にかけていた。

★『ポーションドランカー マテリアル集』にマテリアルを追加。

(「次の話」リンクの下に、マテリアル集へのリンクがあります)


・[0-3]転生屋 転生カタログ1 <憑依>領主の息子(簡易版)

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