1-11 モブ兵士にも五分の魂
昼下がりの空は、憎たらしいくらいに高くて青かった。時折、のんきな鳥が歌いながら視界を横切っていく。
タクトは馬車上の人となっていた。もちろん、ちゃんとした乗合馬車などではなく、ただの荷馬車だ。
ずだ袋のようなフード付きの外套で寒さをしのぎながら、歩くよりマシ程度の早さで走る。
タクトはポーション用の肩掛け鞄――こちらはサイードからの借り物だ――を開いて、中に入っている物を確かめた。小瓶に詰めてコルクの栓をした色とりどりのポーションが、合わせて二十本。治癒、膂力強化、麻痺毒、解毒、催涙煙幕……サイードから貰った薬草で、いろいろと実験的に混ぜ合わせながら、冒険者受けしそうな効果を選んで作ってみたものだ。
「おや、服を直されたのですか」
共に荷台に乗っているサイードが、ふと気が付いたらしくタクトに言った。
「あ、はい、まぁ……」
「繕った跡が分からないほどですぞ。いい腕をお持ちだ」
サイードが言った通りで、魔法で傷つけられたジャケットの左袖は元通りになっていた。
だが別にこれはタクトが繕ったわけではない。
何故か、気がついた時には元通りになっていたのだ。
この体の出自について、またもや謎が増えてしまったが、説明が面倒なのでサイードに言うのはやめておいた。この服については、そのうちどこかで調べてもらおうと思っている。
時折、思い出したように雑談を挟むが、サイードは口数少ない。
サイードは、ずっと心配そうに空を見ていた。
出発前になってサイードから聞いたのだが、昨日の夜のうちに街へ行ったはずの、サイードの息子がまだ帰ってきていないらしい。
ゲインズバーグの街とコルムの村は、馬車でもせいぜい2,3時間の近さだった。サイードの息子は馬で出かけていったらしいから、時間はかなり短縮されるはず。
夜のうちに向こうへ着いて、一泊して帰ってくるとしても、そろそろ村へ戻ってきているか、途中で出会わないとおかしい。それが、とうとう街が見えるまで行き会わず、それどころか、彼から報せを受けて駆けつけるはずの領兵も見ていないのだ。
サイード曰く、この辺りは領主様のお膝元だから治安がよく、魔物も野盗もろくに出はしないとの事。心配するなと言われたが、ろくに魔物が出ないと言いながら、昨日は村に魔物の集団が襲ってきたわけだ。
しかし、当のサイードが気にするなと言っているのに、それ以上突っ込んで聞くのもはばかられて、タクトは何も言わなかった。
ちなみに、タクトにはちょっと意外だったが、御者はアリアンナだった。
これくらいは誰でもできる、とはアリアンナの弁。確かにアリアンナが御者席に座っているだけで馬が勝手に動いているように見えるが、彼女に誘われてタクトが手綱を握ってみたところ、突如として馬が革命的にサボタージュを始めたので、本当に誰でもできるのかタクトは疑問だった。
御者席のアリアンナは胸に手鏡を抱いて、時折それを見る。
「これね……誕生日に、お父さんが買ってくれたんだ」
なんなのだろうかと思っていると、その視線に気付いたアリアンナの方から説明してくれた。
詮索したみたいで、不躾だったかな、とタクトはちょっと後悔する。
「綺麗な細工をした手鏡が流行ってるの。私が欲しがってたのを知ってて、『年頃なんだから、もっとお洒落に気を付けなさい』って。女の子のお洒落なんて全然分かってないくせにね……」
世間話をするようにあっけらかんとした顔で語るアリアンナ。
「あっ……」
小麦色の瞳から涙がこぼれて、彼女は照れ隠しのような痛々しい笑みを浮かべた。
どうして彼女が一緒に街へ来るのか、タクトは聞いていない。
だがグスタフの死と何らかの関係があって、街へ行く用事が出来たのは明白だった。
乗り物酔いに耐えながら昼食のおにぎり(さすがに海苔は無いようだ)を食べているうち、西洋風の城と、街全体を囲む城郭らしき、灰色のシルエットが見えてきた。
ゲインズバーグ領の領都・ゲインズバーグは、川に沿って作られた街だ。まず、川から水を引き込んだ堀で領主の住まう領城を囲い、そこに隣接して大きな城下町がある。そしてさらに城下町を城郭で囲っているという構造だ。
東から流れてきた川が北へ曲がる場所で、川の北東側に作られた街なので、西や南からこの街が攻められても、川を利用した有利な防御戦を展開できる。
ゲインズバーグ領より南に人間の領域は無く、魔族の勢力圏となっている。そのため、ゲインズバーグは前線の砦ともなる、堅牢な城塞都市として設計されており、有事の際には近隣の村からの避難民も受け容れられる態勢を整えているのだった。
* * *
跳ね橋で川を渡り、街の門をくぐった瞬間、三人は絶句した。
「こ、これは……」
まず、門番が居ないのがおかしい。門を開け、跳ね橋も落としたままの街の入り口は、見張る者が誰も居なかった。
そして、街の中は静まりかえっていた。ネズミが走り抜ける音すら聞こえそうなくらいに静まりかえっている。街門からまっすぐ通じている目抜き通りは人っ子ひとり見当たらなかった。
ニスか何かで黒く染まった木材と、真白い漆喰によって作られている通りの両脇の建物は、所々が、巨人に殴りつけられでもしたように破壊されている。黒焦げに燃え落ちている建物があるかと思えば、ただ強烈な力によって粉砕されたような建物もあった。
燃えさしのきな臭いニオイよりも、どこからか漂ってくる腐臭の方が気に掛かる。
色違いのタイルを組み合わせて複雑な紋様を描いている芸術的な石畳も、所々で大きくえぐられ、無残に砕かれていた。
「サイードさん、これは……この街の平和な日常風景、じゃないですよね」
「あり得ん、あり得んぞ、なんだこれは。こんな事が、こんな事が……」
人が見当たらないと言っても、別に人が居ないわけではないらしく、周囲の建物の中で人が動く気配があったり、窓に人影がちらついたりする。
だと言うのに、誰も出て来ない。
何かを恐れて閉じこもっているかのようだった。
「おい、そこのお前ら!」
唐突に、どこからか押し殺した呼び声がかかった。
辺りを見回すと、路地から手招きする者が居る。全身をすっぽりと覆う外套を身に着けている男がふたり。
ひとりは若く、ひとりは中年に足を踏み入れかけている。
「あなたは……?」
「しーっ、こっちだ! 早く来い!」
険しい顔をした中年男に引っ張り込まれるようにして、三人は狭い路地へ飛び込んだ。
「どっから来たか知らないが、すぐに街を出るんだ! 今、この街に居たらやべえ!」
声を低めつつも、彼は必死の形相でまくし立てる。
「ワシらはコルム村の者だが、何があったんです? 村が魔物に襲われて、領主様にお知らせを……」
「魔物に? ……くそっ、やっぱりそういう事になってるのか」
悔しげに歯噛みする男は、一呼吸置いてから、思い切ったように言う。
「落ち着いて聞いてくれ。ログス様が乱心なされた。いや、あれは乱心なんてものじゃないな。……悪魔が憑いた」
ログスに悪魔が憑いたという話を聞いて、タクトは驚くよりもあっけにとられた。
仮にも自分が転生するはずだった体であり、他人事とは思えない。
しかし、悪魔が憑くとはどういう事か。白目を剥いてエクソシストに襲いかかったとでも言うのか。
サイードが男に食ってかかる。
「悪魔、だと? どういう事だ。それと、この有様と、どう関係がある?」
「これは、ログス様がされたんだ。ログス様おひとりで、これを……!」
「これをひとりでですか!?」
タクトだって驚いたが、サイードとアリアンナはさらに衝撃を受けた様子だ。
名君の誉れ高き領主レグリスの息子、ログスは、齢12にして才覚を示し、将来を嘱望されている。領民の間でも評判だとカタログにも書いてあった。
そのログスがこんな事をしたと聞かされては、領民としてショックを受けるのも無理は無い。
タクトは路地から顔を出して、あらためて街の様子を見た。
破壊された建物、えぐられた城壁、どこからか漂う死臭。
確かに、街の大部分は無事だ。しかし、傷を負っている部分だけ見ても、それは、ひとりの人間によって為し得たものだとはにわかに信じがたい。
男は、うつむいて地面を睨んでいた。震えているような気がした。
「ログス様は確かに、幼くして武勇に長け、魔法の才能もおありになる。でも、こんな力はなかったはずだ……強大な魔法によって、辺りを破壊して回り……いや、問題はそこじゃない! あのお優しく立派だったログス様が、一夜にして冷酷非道に変わってしまわれたのだ!」
曰く、城下町の物は全て俺の物というジャイアニズム宣言を行い、思うままに略奪して回った。
曰く、これを止める者や抵抗する者があらば家族まで皆殺しにした。
曰く、街を通る隊商すら襲い、金や貴重な財物を奪い取った。
曰く、領主である父も含め、家族は捕らえて地下牢に押し込んでしまった。
人っ子ひとり見当たらないのは、誰もがログスを恐れて家に閉じこもっているかららしい。
男の話を聞くにつれて、サイードの顔は青ざめていった。
「まさか。……仮にそんな事があったとして、領兵団の魔術師は何をしている。あいつらが束になれば押さえ込むくらいは……」
サイードに言われて、男は力なく首を振った。
後ろに居た若い男が中年の男に促され、頭痛をこらえるかのような苦悩の表情で口を開く。
「あの日、ログス様は……この街で仕事をしている魔術師を呼び集めた。当然、領兵団の魔術師も……
そしてログス様は、ひとところに集めた魔術師を不意打って……」
「殺したのか!?」
「……そうっす。
でも、皆殺しにはしなかった。半分以上は殺されたけど、家族の居る奴はそれを人質にとって従わせた。
そうして……ログス様を誰も止められなくなっちまった……」
「他の領兵は何をしている!」
「誰ひとりログス様に敵わなかった。剣も鎗も通じなかった……
パンチ一発で兜ごと頭をかち割られ、魔法で吹き飛ばされ……
あれは、人間の力じゃない! 悪魔! 悪魔が憑いたんすよ!!」
「そうか、見たのか、お前は。……その外套の下、領兵の鎧だな」
サイードに言われて、タクトははっとした。
ふたりとも妙にガタイがよく見えると思った。この男たち、鎧の上から外套を被っていたのだ。
「何故、鎧を隠す?」
「領兵のほとんどは……団長が意を決してログス様に刃を向けたとき、同調し……そして、殺されたんす。
生きているのは、俺みたいに逃げた奴と、事態を報せに出た伝令。警備に出ていてこの事を知らなかった奴……
ログス様は領兵を敵と見なしていて、見つけ次第殺すと言っているらしい……」
「なんと……」
若い領兵の男の言葉には、逃げ出した後悔と苦悩、何もできなかった無力感、仲間を失った喪失感がありありと浮かんでいた。
その気持ちから、彼は危険を冒してまでこの場に留まっているのだろう。
RPGだとよく街の入り口で『ここは○○の街だぜ!』とか言うモブキャラが居るけれど、彼はここで街に入ってくる人を密かに見張り、『今この街は危険だぜ!』と言い続けているのだろう。
「おまけに、魔物が街を出入りしてるんだ」
「魔物だと!? 何かの見間違いではないのか?」
「はっきりとこの目で見た! 白昼堂々、城にも出入りしてる。きっと、あのログス様が呼んだんだ。魔物がログス様に成り代わって、手下を集めてるんだ……!」
信じられない様子のサイードだったが、領兵たちは絶望に頭を抱えている。
話を聞いているうち、ここに立っているだけで危険なのではないかという想いがタクトの心にわき上がってきた。何がどうしたか分からないが、この場所は世紀末でヒャッハーな戦場なのだ。法律も道徳も無く、力のある者が力によって思うままに振る舞っている。
それに対抗できるのは……
「あの……冒険者とか、いないんですか? こんな大きな街なんですから、ドラゴンを倒せるくらい強い人なんかも、居るんじゃ……」
タクトは疑問に思ったから聞いただけなのだが、領兵の男たちはあからさまに『なんなんだこのガキは?』という顔をした。
さすがにちょっと腹が立ったが、考えてみれば仕方ない。なにせ今の体は11歳の少女。そんな子どもが小賢しく、シリアスな話にくちばしを突っ込んできたら、こんな顔にもなるだろう。
「……見つからない。逃げたのか、隠れてるのか、殺されたのかも分からねぇ」
「報酬の保証も無く、そんな強敵と戦う冒険者は、そう居ないだろう。冒険者は、領に義務を負う領兵とは違う。……あぁ、失礼、ワシは元領兵で、コルム村の村長をしているサイードと言う」
おや、とタクトは思った。サイードは元領兵だったらしい。
途端、目の前のたち男の態度がかしこまったものになり、敬礼らしき仕草を取った。
「! せ、先輩でありましたか!」
「私は第二部隊第七小隊長、ステファン・ライリーと申します」
「じ、自分は同じく第八小隊のカルロスっす!」
中年の方がステファン、若い方がカルロスと言うようだ。
「かしこまらんでいい。伝令をやったと言ってたが、どうなった?」
「領兵団の生き残りが、南の国境に駐屯する王軍と南方部隊、隣領、そこから王都へも報せに動いてるっす。でも、それも昨日からっす。じき、王軍が助けに来るだろうとは思うっすが……今はこの街から離れてください!」
「く……せめて、せがれの安否を確かめたかったが……おそらく、この状況では、もう……」
サイードは瞑目し、しばし考え込んでいたが、やがてカッと目を見開いた。
「村へ帰るぞ。皆に知らせて、逃げる備えをせねば」
その言葉を聞いて、正直、タクトはほっとした。
タクトはスカウターに優しい戦闘力ゼロだ。こんな危険な場所に居てはいけない。
この世界が、力の無い者にとっては地球の現代日本より危険な場所だと、タクトは理解している。
君子危うきに近寄らず。と言うか、別に君子じゃなくてもいいけど危うきには近寄りたくない。
そう考えたときだった。
「そうしてください、見つかる前に早く逃ゲッ 」
ステファンの言葉が不自然に途切れた。
何が起こったか理解するのに、全員が数秒を要した。
ステファンは顔にある全ての穴から血を流しつつゆっくりと傾いていった。
その頭には、頭頂から喉を貫き腹の方に向かって、深々と剣が突き刺さっていた。
どこからか降って来た剣が突き刺さったのだ。
「ひっ……」
「うわあああああ……」
アリアンナが小さな悲鳴を、カルロスが声にならない声を上げながら後ずさる。
「これは、≪念動≫の魔法……!?」
サイードは分析しつつも辺りを見回し警戒する。
タクトはあまりのことに声も出なかった。
『見つけたぞ……』
尊大で幼い声がどこからともなく響いた。
耳の奥に直接声が届いているような、奇妙な感覚。もしかしたら、これが『頭に直接』というやつなのかも知れない。
路地の中から細長く見える空を、何者かが飛んでいた。
未確認飛行物体は急速に接近し、風を纏って大通りに着地した。飛行の魔法か何からしい。
タクト達も路地を飛び出して第三種接近遭遇に備える。
通りの真ん中に仁王立ちする小さな人影。
タクトがカタログで見たままの、ログスの姿があった。
タクトが転生するはずだった体。ゲインズバーグ領主の次男。
不機嫌そうな、そしていかにも生意気そうな面構え。貴族っぽい格好をしていたが、身長はせいぜい今のタクトより少し高いくらいだ。腰には金銀で装飾が為された鞘を佩いている。ここに差していた剣を魔法で飛ばしたらしい。
目の前で人がひとり殺されるのを見た直後なのに、タクトはログスを見た瞬間、『こんなものなのか?』と思ってしまった。
大虐殺を働いた悪党、あるいは悪魔にしては、全くそういうオーラが無いのだ。
邪悪に見えない、と言い換えてもいい。嫌みったらしい笑みを浮かべていても、印象はせいぜい『クソ生意気ながきんちょ』という領域を出ない。
ちゃんと表情を作れば凜々しくも見えるであろう顔を、ログスは憎々しげに歪めてこちらを見ていた。
「こんな所にまぁだゴミが残っていたとはなぁ」
「ひ、ひぃっ!」
タクトの後ろでカルロスが後ずさりつつずっこけた。
年端もいかない子どもに脅える大人、というのは傍から見たら滑稽にも思えたが、それでも脅える彼の姿が何よりも事態の異常さを表している。
「まぁ、そっちは後でいいや。おい、そこのジジイ。金と食い物と女だ。持ってきたか」
「は、はぁ?」
「だから! 昨日、俺の兵隊が村へ行ったはずだろう? 持ってきたんじゃねぇのか? どうも馬車はカラッポみてーだが、まさかそこの女ふたりだけで勘弁してくれなんて言わねーよなあ? ってか片方はガキじゃねーか」
タクト達はログスの言い草に、豆鉄砲で三段撃ちを食らった鳩のような顔になった。
兵隊……らしき存在は確かにやって来た。来たが、それは魔物が兵士に化けたものだったはずだ。まさか、アレがログスの兵隊だとでも言うのだろうか。
何かが、ちぐはぐだ。
白昼堂々、魔物を城内に引き入れるくらいなら、もう魔物との繋がりを隠す必要も無い状況のはず。兵士の変装なんかさせないで、問答無用で略奪していればよかったはずだ。
サイードは警戒を隠さず、猛獣と向かい合ったように、じりじりと後ずさりながら応じる。
「……何かの間違いでは? お聞きとあらばご承知でしょうが、ワシらの村は、魔物に襲われまして……」
「チッ……田舎の土人は頭が悪いらしい」
舌打ちして、ログスは唾を吐き捨てる。
その態度が、背伸びして悪ぶっている田舎のヤンキーみたいに見えて、大悪党や悪魔からはますます遠ざかる。タクトは、緊張していた自分が間違っていたのではないかとすら思い始めていた。
しかし。
苛立ったログスが次に取った行動を見て、タクトは背筋が凍った。
「骨頂が!!」
小さな身体で馬車を蹴り上げるログス。
信じられないほどの力によって、荷車は真っ二つにへし折れ砕けた。
その音、仕草。タクトはあまりにも見慣れすぎている。
こちらでは勝手に言葉が翻訳されている。だが、どんな言葉遣いをすれば、こんな00年代クソ自動翻訳のような文章になるというのか。
――まさか。そんな馬鹿な。いや、何かの間違いだ。そうであってくれ。
どうしてここに。何故よりによって。
「…………児島、雄一……?」
「あ゛ぁ!? なんで俺の名前を……」
思わず口からこぼれた名前を、ログスは敏感に聞き取った。
「まさか……」
面食らった様子だったログスが、少年の顔が、耳まで裂けそうな笑みを浮かべた。
余談
『ゲインズバーグ』は実在の地名『ゲディスバーグ』(リンカーンが『人民の人民による~』で有名な演説をした場所)のもじりで、意味があるようで特に意味が無い名前です。
こういう地名が存在するのは、まあ人名がボーダレスなのと同じような理由です。