このままでいいの?
髪は綺麗に巻いて、ヴィトンのバッグをもって、仕事もスマートにこなして、上司からも信頼されてる。
アフター5は女友達と銀座のおしゃれなレストランでご飯を食べて、そして一人暮らしの家に帰って寝る前に彼氏と電話する。
そんなキラキラとしたOL生活を夢見てた私。
しかし、現実は理想とはかけ離れ過ぎている。
髪は朝巻くのが面倒でポニーテール、ヴィトンのバッグ?そんなもの買えません、ユニクロの機能性のバッグで十分。仕事だって5年も会社にいるのに失敗ばかり。アフター5なんて夢のまた夢。残業で9時まで仕事をしてヘロヘロになって親の待つ家に帰って寝る。
(私は一体何がしたいんだ…)
疲れ切ってヘトヘトな帰り道、池袋の駅構内を歩いていてふと考えた。待てよ、どうして私はこんなことを考えてるんだ?…そうか、焦っているんだ。
ちょうど2週間前に27歳になった私、周りの友人は転職、結婚、出産と続々と人生の転機を迎えている。
それに引き換え、私は6年前から何一つ変わっていない。髪型すら変わっていない。変化がないことは悪いことではない。むしろ安定しているから変化はない方がいいという人もいるかもしれない。しかし私は違う。変化が欲しい。何も変わり映えしない毎日、ただ時間をやり過ごすような生き方ではなく、明日が来るのが楽しみになるような、未来がわからずドキドキするようなそんな日常に憧れているのだ。