表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
長政?はつらいよっ!! 静かなる逆襲!!  作者: 山田ひさまさ
~ 浅井はやっぱりハードだねっ!! ~
9/23

三河一揆はじめました。

お市が来ました、一揆もあります。


1562年(17歳)


 六角承禎様は、洛中に進軍した。

徳政令を敷いて、山城を何とか掌握した。

俺も、京の都に警備の兵を多少提供する。

 遠藤直経に兵1500の指揮を任せる。

俺も上京した、海北友松・磯野勝昌(勝太郎)を京での滞在中の外交武官として、来客を任せる。


 まずは、二条御所に赴き将軍義輝公にご挨拶をした。

「よく来た、浅井の『知恵ある戦』の顛末を聞かせよ」と、『大返しの顛末』をせがまれた。


 話の褒美として采配を戴いた。

(ありがたい、これで有事の際には堂々と幕府軍を名乗れる。)


 采配を渡すということは(将軍の)替わりに(浅井が)采配せよということだ。

少なくとも、俺はそう都合よく解釈した。

まあ、多少はありがた迷惑な部分もある、過剰に期待されては困る。


 義輝公は将軍としての資質がお有りなので、出来れば活躍を期待したい。

義昭では無用な混乱がおこる、お飾りというわりには裏で暗躍しすぎだ。

(本人は暗躍のつもりではなく『将軍の正当な権利』と思っているのだろうが、一揆扇動に、僧兵に信玄・謙信の誘引なんて、ハッキリ言って「店の前にたむろするヤンキーが嫌いだからと、ギャングを呼ぶ」みたいなものだ。

そもそもお前が警察だろう?といいたい。)




 朝廷に対して贈り物を届け、ご挨拶する。

公家衆にも付け届けを行う。

『お公家さん』のおかげでここら辺のややこしいところをスルー出来る。

友松や、小姓・近習にも朝廷・公家対策の教育をお願いしたい。


朝廷、公家衆、幕府に細川などは魑魅魍魎だから、ある程度つきあいつつ距離を置きたい。

噂では、近衛前久が東国より帰京したらしい。




三好長慶、畠山高政、根来宗純らが、反三好勢を撃破した。


浅井は、基本警備のみで戦争には参加しなかった。

最近六角家の勢力に陰りが見えるのが気になる。




2月 三河一向一揆勃発 (史実より早い)

 不入特権を主張する三河の諸寺と、三河国統一を目指す松平元康との対立がはじまったのだろう。

教団の利権を解体するのは、なかなか骨なのだ。

松平元康配下の家臣の離反が相次いでいるらしい。

遠方ではあるが、井伊谷もそれなりに近いはずだ。

三河のことなので気になるし勧誘したい武将もいる。

井伊直盛に命じ中野定清に三河の情勢を探らせる。

離反した徳川家臣を引き抜く意向を伝えた。

三河武士は精強なので良い刺激になる。

ただし取扱注意。


 一向一揆は驚異だ、信者をいくさに駆り立てるのは本末転倒だ。

浅井は領民を慈しむが、暴徒となるような事は困る。


 寺には、正しい親鸞・蓮如上人の教えを説くよう要請している。

「上人は、人が生きる上での動物の殺生を原罪という形でお認めになられたが、欲望の為に人殺しするようなことは、けっしてお認めにはならない。」

「故に、武士は来世での救済を求めるべきではなく、浅井の武士は修羅に落ちる覚悟を持って、現世の領民の為に戦う者なのだ。」

 まあ、浅井家は昔から野党勢力だったので、寺との付き合いもそれなりにある。

無体なことにならないように配慮が大切だ。


それにしても、元康以外も広範囲に被害に会っているような気がする、気のせいか?



竹中重元死去 息子の重治(半兵衛)が後を継いだものの孤立気味であるらしい。



3月

弟を元服させた。

烏帽子親は俺がつとめることにした。


『浅井 政元』と名乗らせる。(本当はこいつが長政なのか?未だ不明だ。)

俺に似て、男前だが、性格はおとなしい。

多少文弱な感じだ。

まあ、浅井家の人間なので、体格はよい。俺には負けるがな。

阿久お姉ちゃんのおかげで良い子に育ってくれた、兄としても鼻が高い。

わりと優秀な弟なので、手元に置いて財務、内政を仕込む予定だ。



ついに4月になった。

春が来た。


お市(15歳)が、浅井家へ輿入れした。


多少騒動があったが、まあ滞りなく式を終えた。


 婚姻がかなり早まったので、年齢的には15歳となにも問題ない。

 (史実では、行き遅れ手前だったしな。)

思っていたイメージとは、良い意味で多少違った。

 俺のイメージ的に、『ツンとすました美人さんかな』と思っていたが、『可愛い感じ』だ。

性格もおとなしそうだ。

俺好み、ドストライクだ、流石は信長!恐るべし。

 予想よりも幾分幼いので、お付きの侍女と間違えかけてしまった。

「私、浅井を内偵に来ました」と言わんばかりの怪しい侍女がいるので注意したい。


奥向きの委細は、三人の妻に任せるとしよう、男が口出しすると碌な事にならない。



 まあ、織田家として浅井家に対して無用な諍いは起こさないだろうと踏んでいる。


 今は、曲がりなりにも北近江と美濃が停戦しているため、西美濃の兵力が自由に動ける状態だ。

その為、彼らが尾張勢の稲葉山城への攻勢を掣肘する。

織田勢の進撃を阻み、それどころか挟撃して逆に苦しめる。

 信長としては西美濃が目障りで仕方がないのだが、木曽三川が立ちはだかり、西美濃には手を出しづらい状況だ。

西美濃に照準を定めれば、渡河に手こずる間に、稲葉山城をはじめとする中美濃のからの横槍が入るだろう。

ましてや、攻略中に東美濃勢に中入りをされれば目もあてられない。


 信長は、地道に一歩ずつ攻略する必要があるだろうな。

まあこのような平野部の激戦だからこそ、部下の指揮官レベルが上がるのだろう。

実戦における経験と、敗北による成長が、尾張勢の神髄だろう。

という事は、美濃勢もまた同様に強くなっている。


 つまりは、二正面作戦がツライので、浅井家に対してご機嫌取りに全力投球してきたというわけだな?

「適当なタイミングで、斉藤を攻めろ西美濃はくれてやる」と云ったところか?

 まあ、端っからそのつもりだったが、意外に早いな?

少し、早すぎないか?

そこまで三河からの圧力が苦しいのだろうか?

それとも人的資源の問題か?


 一方の三河勢は、苦難との戦いと忍従だろう。

今川の紐付きでは、うま味がまったくないからな。

しかも、一揆の始まりが異常に早いような気がする。


 それに引き替え浅井領は平和だ、演習とは言え生き残る為の大切な修練だ、気を抜かずこなしたい。

近年は、実戦を想定した訓練をおこなっている。

だいぶん板に付いてきたかな。





― おまけ ―


『正しい一揆の起こし方』



―信長の考え―


 なるほど、あのような手があったか、将軍とは便利であるな。

斎藤との争いに将軍の調停で、強引に有利な裁定に持ち込むとは……。

浅井賢政は、上手くやったものだ。

俺は、対.美濃戦略として、浅井との婚姻同盟の確立をすすめている。


今は、何としても三河との戦いをさけたい。

織田家が力を取り戻すまでの方便ではあるが、三河との調停役を、将軍家に頼みたいものだ。


ただ、美濃は俺が欲しい、稲葉山城これは絶対に譲れない。

虫が良いのは、重々承知している。

だからこその浅井だ!


浅井にはわずかながら、美濃に対して名分がある。

うちも、道三から譲ってもらったという名分がある。

もしくは、義父の仇討ちでも良い。


とにかく、浅井を利用して、西美濃を牽制させ、その隙に稲葉山を落すのだ。

ついでに、竹中のこせがれも手に入れたい。


とりあえずの時間稼ぎとして、三河に一揆をけしかけた



― 今川の考え ―


取り敢えずは守りをかためる。

悔しいが、しばらくは守勢だ。

尾張への反撃は、見送る。

三河は手放せない。

とくに、東三河の確保は、最重要課題だ。


何としてでも、松平を完全に今川に取り込む必要がある。

岡崎周辺はくれてやるが、それ以上はダメだ。

松平元康の離反を食い止める。

圧力をかけてはいるが、やはり元康には離反の気配がありそうだ。

とりあえず、西三河に一揆をけしかけることにしよう。



― 松平元康という男 ―


三河一国を手に入れたい、これが儂の悲願だ。


三河を堂々と狙う、織田・今川の勢力がどうしても邪魔だ。


そうだ!一揆を仕掛けよう。

敵対勢力にけしかけ、力を削ごう。

形振りなんて構っていられるか!

岡崎以外の敵地に仕掛けてやる。


「服部はおらぬか~」



かくして三河に未曾有の一揆が発生した。

鎮圧までに猖獗を極めた。

皮肉なものである。



次回、『お市輿入れ顛末記』を、お送り出来れば良いな。


感想がなければ、そのままサラッと流そうかな。

今さら、お市の話なんていいですかね。

でもやります、たぶん。


偉そうに言いつつ、まだ一行も書けておりません。

ははは。

いずれ書きます、お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ