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PARTY  作者: 高野薫
9/14

シュウの部屋

エントランスでコウタと合流して、まっすぐ近所の酒屋へ向かった。

前回はユウちゃんが何を好んで飲むのか分からなくて、ワインやチューハイ、カクテルの様な女の子が好きそうなのを買って帰ったけれど、今回は既に好みを知っているから簡単だ。


もちろん今日のメインはユウちゃんじゃないことくらいわかっている。

ユウちゃんの友達で新しいメンバー、ミカちゃんの歓迎会だと分かっていながらも本当はユウちゃんと飲むのが楽しみで仕方ない。

それはもちろん、今まで同じペースで飲んでくれる相手がいなかったからだ・・・


「今日は飲みすぎないでくださいよ。」


ぼんやりワインのボトルを眺めていると横からコウタがぴしゃりと言った。

そう。前回、ユウちゃんと飲みすぎてリビングで眠ってしまった朝以来、ネチネチとコウタから釘を刺されっぱなしだ。


「わかってるよ。」


ロゼのスパークリングを手に取り、ユウちゃんが笑顔でこれが好きだと言っていたのを思い出した。


『赤も白も好きなんですけど、ロゼのスパークリングって何か特別な感じがして好きなんです。』


その時の表情はふんわりと明るくて可愛らしくて、あんなに酒が強いなんて思わせないほど女の子らしかった。

なぜか、その時のユウちゃんが未だに忘れられないでいる・・・


「ワイン1本とビールをいくつか買えば十分なんじゃないっすか?」


そう言って、コウタは俺からワインのボトルを奪い、ビールの6缶セットを抱えてレジへ向かった。

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