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PARTY  作者: 高野薫
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ミカの部屋

初めて、このシェアハウスに遊びに来た時は驚いた。

だって、本当に家族みたいに男女が(兄妹もいるけど)一緒に暮らしてるんだもん。

そして、その中に幼馴染であるユウがいるっていうのが一番の驚きなんだけど。


昔からユウは突拍子もないことは絶対にしなかった。

ふざけたりもするし、決して真面目っていうわけじゃないんだけど、道を逸れることはない。

そんなユウが知らない人たちと住むと聞いて、心配半分、興味半分で押しかけてみたのが今回の引越しの始まり。

別に実家を出ないといけない理由があるわけじゃない。


だけど、出会ってしまったのだ。

一目惚れと言ってもいい。彼を見た瞬間、恋に堕ちてしまった。


それからはユウを説き伏せ、親を言いくるめて、このシェアハウスに引っ越す事だけを考えてきた。

自分で言うのもなんだけど、私に甘い両親は『自分の力で生活してみたい』と言ったら、あっさり承諾してくれた。


けれど、難関なのはユウだった。

それこそ生まれた時から一緒のユウには、私が実家を出る理由が無い事やわざわざシェアハウスに住む必要はない事を知っていた。

私が話を持ち出した時も、それこそ本当に眉間に皺を寄せて胡散臭そうに私を見ていたし。


でも結局、ユウも私に甘い。

自立したいけど、一人じゃ心細いし、不安。ユウが一緒なら大丈夫な気がする・・・

とかなんとか、今では何を言ったか覚えていないけど、とりあえず渋々ながらユウを納得させることが出来た。


そして今日から、新しい生活が始まる。

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