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PARTY  作者: 高野薫
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コウタの部屋

昼休み、喫煙室でタバコを吸っているとスーツの内ポケットで携帯が鳴った。

送信者はシュウ兄。特に用事がなければメールなんてしてこないから、何かあったかと考えてみたけれど思い当たる節がない。

少し首を傾げながら、タバコを唇に挟んで受信トレイを開いた。


『今日は酒屋に寄って直帰。』


・・・そうか。今日はユウちゃんの友達が引っ越してくる日だった。

幼馴染だって言ってたけど、シュウ兄に相談してる時も報告してきた時も渋い顔をしてたから妙に覚えている。

今思い出しても笑えるくらい眉間に皺が寄ってたな。

それにしても、何であんなに嫌がってたんだろう。あんなに感情を表に出しているユウちゃんを見るのは初めてだった。


俺があのシェアハウスに住み始めてすぐ後に引っ越してきたのがシュウ兄の妹、アキの友達のユウちゃんだった。

大学からの付き合いらしいけど、どちらかというと見た目も性格もクールな印象のアキと正反対のタイプなのに仲が良いのが不思議だ。

共通点と言えば、どちらもさっぱりしてるのに、何を考えているのか表情で読み取れないところ。

酒の全く飲めないアキとザルなユウちゃん。


きっと今日もシュウ兄とユウちゃんの飲み比べになるんだろうな。


前回の二人を思い出すと少し憂鬱になった。

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