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PARTY  作者: 高野薫
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アキの部屋

ブブブブブ・・・


ポケットに入れた携帯が震えて、メールの着信を知らせる。

開いてみると送信者はお兄ちゃん。


『今日は俺もコウタも真っ直ぐ帰るから、晩飯よろしくな。』


やっぱり・・・

そう言ってくると思って、私は今スーパーにいるんだから。


お昼を少し過ぎたスーパーはあまり混んでなくて買い物しやすかった。

既にカゴにはビーフシチューを作る為の材料が入っていて、あとはバケットを買うだけ。


『了解。』


手早く簡単に返信してから、ベーカリーコーナーへ向かった。


多分、お兄ちゃんもコウタも今日やって来るユウちゃんの幼馴染に早く会いたいんだろうな。

ユウちゃんがうちのシェアハウスに来た時も同じように「早く帰るメール」が来て、みんな揃って晩ご飯食べたもん。

あの時は、お酒好きのお兄ちゃんとユウちゃんが意気投合して朝まで飲んでたっけ。


今回もお酒は・・・お兄ちゃんとコウタが買ってくるかな。

お酒担当は決まって、お兄ちゃんとコウタだし。


ブブブブブ・・・


またポケットで携帯が震えた。きっとまたお兄ちゃんだ。


『酒は買わなくていいぞ。』


わかってるって。

手頃な大きさのバケットを選びながら、そう心の中で返事をして、レジへと向かった。

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