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PARTY  作者: 高野薫
12/14

アキの部屋

初めてユウの幼馴染のミカちゃんに会ったのは、このシェアハウスに遊びに来た時。

いつも冷静でクールなユウと違って、朗らかで人懐こいのが印象的だった。仲のいい幼馴染でもこんなに違うんだなって少し感心したほどだ。


お兄ちゃんが言うには、私とユウはタイプが似ているらしい。それは私も感じていたから、別に驚くことでもなかったし、否定することでもなかったけど。

だって、タイプが似ているからこそ仲良くなれた気がするし。


でも、目の前で繰り広げられている状況を観察すると、その全てが間違っているのかもしれないと思い始めた。

クールながらも楽しそうにお酒を飲んでいるユウといつもながら暢気に笑っているお兄ちゃん。

そんな二人の間に割り込むように話しかけているミカちゃん、そしてその3人をちらちらと気にしているコウタ・・・


私の予想が正しければ、ミカちゃんが正式にこのシェアハウスのメンバーになった今、何だかややこしいことになりそうな気がする。

それがあの4人の中で留まったまま解決してくれればいいんだけど、こっちにまでとばっちりが来そうで怖い。


まだ誰にも言っていないあの人の関係。

いつも会えるわけじゃないけど、全く会えなくなるのは辛いし、そんな準備はまだ出来てない。


一体、明日からどうなるんだろう?

ユウちゃんを好きなコウタ、お兄ちゃんを好きなミカちゃん、そしてそれに全く気がついていないユウとお兄ちゃん。


私としては、お兄ちゃんとユウはお似合いだと思うからくっ付いてほしいけど、あのコウタが本気でユウを好きだとしたらコウタも応援したい。


ただミカちゃんについては・・・何も言えないけど。


願わくば、大きな問題なく平凡に暮らしたい。

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