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PARTY  作者: 高野薫
10/14

ミカの部屋

このシェアハウスのメンバーは幼馴染のユウ、ユウの大学時代の友達アキちゃん、アキちゃんの友達のコウタくん、そしてオーナーであり、アキちゃんの兄であり、コウタくんの会社の先輩でもあるシュウさん。


初めて遊びに来た時、コウタくんのユウに対する気持ちはすぐに気がついた。

だって、観察しなくてもあからさまだったから。自分では隠しているつもりかもしれないけど。

何かにつけてユウを呼び止めて話しかけ、はにかみながら笑っているコウタくん。

そんな様子に気がついていないのは、ユウ本人とシュウさんだけなんじゃないだろうか。

アキちゃんは見るからに勘が鋭そうだし、コウタくんともユウとも付き合いが長いから分かっていると思う。


でも、そんなこと私には関係ない。

コウタくんがユウと付き合おうが、ユウがコウタくんを振ろうが、私には全く関係ない。

だって、私がこのシェアハウスに来た理由はただ一つ・・・

シュウさんに近づく為。


シェアハウスに遊びに来た帰り道、正面から歩いてきたのがシュウさんだった。

すらりとしたスタイルとさっぱりと整った顔。

かっこいい!そう思った瞬間、隣にいたユウがその人に笑顔で声をかけた。


「ミカ、こちらがシェアハウスのオーナーのシュウさん。で、こっちが幼馴染のミカです。」


にっこりと笑いかけるユウを温かい眼差しで見つめ返すシュウさん。

それを目の当たりにした瞬間、自分の心に今まで感じた事のない感情が走った。


ユウが羨ましい。シュウさんが欲しい。ユウには渡したくない。

負けたくない・・・


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