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SS16 岡部玲奈って女の子を知ってますか?

いちおう、青春小説?です。

アイス珈琲の追加を頼むと、レイは立ち上がった。

「ちょっとお手洗いに行ってくるわ。」

そう言い残して、店の奥へ向かっていった。

「お待たせしました。アイス珈琲です」

レイと入れ替わるようにして、追加のアイス珈琲が運ばれてきた。「誰が飲むんだ?誰か来るのか?」と思案していると、

「おまたせ・・・で、いいかしら・・・」

彼女は、僕たちの席へもどってきた。が、その口調と立ち居振る舞いから、レイでないことはすぐわかった。

「日記でいきさつは・・・わかったわ・・・・。そう、岡部怜奈本人にあったのね・・・。」

そう言いながら、レナは俺の対面に座った。レモンスカッシュを一瞥すると、テーブルの端に寄せ、先ほど来た、アイス珈琲を自分の目の前に持ってきた。

「ま、せっかくのご好意だし、いただこうかしら。」

少々いらだちを気味に、レナは呟く。そして、一口、ストローでアイス珈琲を飲んだ。

「なあ、レナ・・・その・・・レイとは、上手くやってるのかい?」

そんな立ち入ったこと、聞くべきではないのかもしれない。夕方に数刻しか会わない人間が。

だが、聞かずにはいられなかった。

「ええ。なんとかね・・・でも、なんか、あの子わね・・・」

うん。わかるよ。レナは・・・ああいう子が苦手なんだよね。いや、苦手ってっていううより・・・。

(無自覚にかわいさをひけらかす女)

その言葉が頭の中を駆け巡る。

「・・・そんなことより、聞いたんでしょ?私のこと。」

彼女は落ち着き払った、いつもの口調を見せてくれた。

「ああ。聞いたよ。レナのこと、そして、今のこと、そして、これからのこと。」

すると、ふぅーと一つレナはため息を着いた。

「まったく・・・ほっといてくれればいいのに・・・。関係ないことなんだから・・・。そういううところも・・・」

「でも、俺は・・・・よかったと思ってるよ。」

すると、レナは俺の顔をじろっと睨みつけた。

「そう・・・・でもね、余計な感情は持たないでほしいわ。」

「余計な感情?」

「ええ。」

彼女の言う「余計な感情」とは何か。それが好意でないことは確かだ。彼女が持ってほしくない感情それは・・・。

「もちろん。下心の他に持たないよ」

「あら・・・・・・わかってるのね・・・・・。そうしてね、こういち」

そう言ってまた、レナはストローに口をつけた。吸い上げられた、珈琲は白いストローを通って彼女の口へと向かう。何とも言えない艶めかしさを感じた。同時に、この刹那にあること、それを全て吸い取ろうとする彼女の意思を感じた。

レナが持ち込んでほしくない感情。

それは・・・・・同情だ。

俺は、ストローを咥え、残っていたアイス珈琲を一気に吸い込んだ。飲み干す間際、みっともないズルズルと音を立てた。

レナは顔色一つ変えずこちらを見ている。

飲み干したカップをテーブルに置くと、すぐに右手を上げた。

「すいません、アイス珈琲の追加を」

もう少し、彼女と過ごしていたい。

岡部玲奈のこと、レイとレナのこと、もっと知りたい。

そう思った。

あと少しで何とか・・・したいな。

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