2-2(ウィリアム視点)
「あの令嬢はキャサリン嬢だな」
ぽつりと呟く。
「そうですね、心配して見に来ましたが、
セシリア嬢は、キャサリン嬢がフォロー
してくださったようです」
護衛騎士のアーサーが続ける。
新入学そうそう、エリザベス嬢が問題を起こしたと聞いて、
フォローに来たのだが、
それより先にキャサリン嬢がフォローしてくれていた。
相変わらずトレンドマークとなっている
三つ編みをしているが、
その三つ編みにレースも巻かれ華やかになっている、
メイクも美しく、今までの暗い印象は少しもない。
こんなに美人だったのかと、改めて驚く程だ。
胸がどくどくいうのを感じ、
嬉しさと、焦りが巻き起こる。
「これは、もう、父上に申し上げていいか」
「と言いますと?」
「キャサリン嬢と正式にお付き合いしたいと」
「もうですか!」
「美人で、今回の入学試験も1位タイの3位、
頭も良くて、魔法も言う事がない、
しかも優しいとあっては、
他の男も黙ってはいないだろう。
おたおたしていて、他の男に攫われたらどうしてくれるんだ!」
「それもそうですが、
もっと人となりを知ってからでも・・・」
すでに根回しは始まっている、
高位貴族の子息で、不用意に彼女に近づく者はいないと、
ウィリアム様も分かっているはずなのだが・・・
「付き合ってから知ったらいい、
いきなり婚約する訳ではないのだから」
「それもそうですが・・・」
「とにかく、彼女に振り向いてもらわないと」
「協力致します。
そうですね、まずは国王にご報告からですね」
絶対振り向かせてみせる!
まっててくれ!
まずは運命の再会からか?どう演出するべきだ?
ウィリアムの心は浮足立っていた。




