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すーはー すーはー
落ち着け心臓!
ゲーム前だと思って完全に油断してた!
まさか攻略対象と会うなんて!
しかも速読とか前世スキルだし、
作物の本読んでるとか、怪しまれていない?
トドメは第三次産業とかいっちゃったよ~
まずい!まずい!まずい!
本当に気を付けないと。
それにしても・・・
王子かっこ良かったな~
ゲームキャラで、しかもトップの攻略対象だし、
芸能人ばりのかっこよさ!
しかも声は声優さんの声そのまま!
ここもツボポイントですよ~
外見だけでなく、学業優秀で剣も幼い頃からの鍛錬で、
相当な腕という設定だし、
少し抜けた感じがあるのも、親しみがあってグッド!
これは、ヒロインが来たら、
絶対王子ルート行ってもらいたいね!
任せて!お姉さん(前世年齢)がばっちり
王子の心を掴めるようナビしちゃうよ!
それはともかく、ここはきちんと拝んでおかないと。
と、合掌のポーズを取った。
転生して5日が過ぎた頃、
気になる事が出来だした。
キャサリン魔法がいまいちなのよね~
元々お助けキャラで、知識を与える役目なので、
魔法が使える事は重要視されてないが、
元日本人として、魔法には憧れがある。
ちなみにキャサリンの魔法は風魔法。
多分、ほとんどの人は察していらっしゃると思おうけど、
ヒロインは回復。
こうゆう魔法の違いにも、立場の違いが出てるよね。
それは、ま、置いといて。
今まで、家庭教師に十分だと言われていたし、
両親もメイドも何も言われなかったので、
そんなもんだと思ってたけど、
転生してから、現状にかなり不満がでてきた。
だって魔法だよ?
ばんばん使いたいじゃん!
知識は大量にある、
単に体が追い付いていないだけなのだ。
才能がないなら諦めるけど、
まだまだできる余地あると思うんだよね。
私はお風呂場へ行き、
水魔法の使い手に、浴槽に3分の1程水を入れてもらう。
私は風魔法を繰り出す。
水など形が定まらない物は、かなり難易度が高い。
水が張られたのを確認して、徐々に水を浮かせていく。
その際、すでに水が漏れ、
全ての水を上げる事はできなかった。
上げた水を浴槽に戻し、また水を上げる。
単純なこの作業を延々と繰り返す。
本を集中して読めるので分かるよう、
キャサリンは集中力がある、
普通なら飽きたり、苦痛に感じる作業も、
少し大変だなぐらいで行えた。
水の上げ下げを1時間、それを3回繰り返す。
何度も繰り返すうちに、
確実に漏れる水が減っていく。
音ゲーで棒が下りて来る際、
何も考えなくても、指が動く、
その感覚に近づくまで、繰り返す。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
3回目の水の上げ下げをしてる時、
サラが心配そうに声をかえてきてくれた。
「大丈夫よ、確実に上手くなっているでしょう?」
口の広角が上がり、
ハイになっている自分に気づく。
私はスマホにアプリを2つ入れていた、
1つは転生先にもなった、「夢みる少女は恋をする」
もう一つは男性アイドルの音ゲーなのだ。
そう!何を隠そう、
私は音ゲーでSSSまで極めた女!!!
最初はロクにボタンも押せないが、
ひたすら鍛錬して慣れて、
コツさえ掴めば、上達してくる、
その達成感が嬉しくてやり込んでいた。
幸い、魔法の上達は、
音ゲーのスキルを上げるのに近い、
早くにコツも掴め、腕が上がっていくの楽しかった。
はっきり言って、家庭教師の言うように、
単なるお助け令嬢がここまでする必要はないのだろう、
しかし、私はしたい!
魔法を極めたい!
取りつかれたように、魔法の特訓に明け暮れた。
そして、水の上げ下げだけで苦労していた魔法は、
水の玉を5に分けて、自由に動かせるまでになっていた。
「お嬢様・・・凄すぎます」
サラに尊敬の視線を向けられる。
ふふふ・・・ここに極めたり。
こうして3回生、
ゲームスタートに立ったのだった。




