2-13(ウィリアム視点)
あれは反則だろう。
普段、清楚だと思っていたキャサリン嬢、
しかし、水浸しになった彼女は、刺激が強すぎる!
とりあえず、他の男の視線をさいぎる為、
着ていたジャケットを彼女にかける。
それでも、覗く足にくらくらして、
やばいと本能的に思う。
何とか自分を落ち着かせて、
一番人が来ないサロンに向かう。
緊急事態には慣れている面々だ、
アーサーも、どこからかやってきたメアリーも、
テキパキと対応していく。
普段は三つ編みにしている髪も、
水に濡れたので、解いて乾かしている。
あの髪型が真面目さの象徴みたいだったのに、
その解いて軽くウエーブがかかった髪は、
とても可愛らしくて、更に女性らしさを感じさせた。
色気が数倍になっているのは、
気のせいではないだろう。
ジャケットを着ているので、
透けているであろう胸が見えないのが心からの救いだ。
もし、その姿を見てしまったら、
数日、彼女を直視できない程、動揺する自信はある。
ただ、かっこつけるため、
表面的には冷静に振舞う。
とは言え、顔が真っ赤な自覚はある・・・情けない。
詳しい事は調べてからだが、
恐らく主犯はエリザベス・ペンバートン嬢だろう、
退学してもらって、どこか厳しい修道院にでも
入ってもらおうか・・・
私は頭の中のキャサリン嬢の肢体を振り払うよう、
対策を考えていた。




