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かなりの疲労を感じつつ、2人目の攻略対象者の
好感度を上げを終え、次は3人目。
神官のジョゼフである。
神官は、誰とも結ばれなかった時、
強制的に結ばれる相手なので、
特にイベントらしいイベントはなく、
ただ、教会に行って祈りを捧げるだけでいい。
公爵イベントと比べれば、
気軽なイベントなので、
私の気も軽く、セシリアを教会に誘っていた。
「この教会は国でも一番歴史がある教会なの」
「一度、来てみたかったんです!」
サロンに行く時とは、
うって変わって、明るい表情で楽しそうだ。
その表情にこちらも笑顔になる。
伯爵家の馬車で教会に向かう。
国一番の歴史があるだけあって、
石の色は変色し、重みがある。
細かい彫刻などはなく、
どちらかというとシンプルな四角の建築物といった感じだ。
しかし、一歩中に足を踏み入れれば、
その印象は一変させられる。
高い天井には、上から無数のランプが垂れ下がり、
壁一面にはステンドグラス。
それらが光のハーモニーとなり、
この世とは思えない幻想的な空間となっていた。
「さすが、凄いわね」
素直に感想を述べる。
キャサリンとして、来た記憶はあるが、
改めて教会に足を踏み入れると、記憶以上に感じる。
「本当ですねー」
セシリアもぼーぜんと教会を見渡していた。
中にはぽつぽつとまばらに人もいて、
じゃまにならないよう観光する。
祭壇に向かって、祈りを捧げる。
セシリアも一緒に祈っているのを確認。
よし、これでミッション完了!
後は・・・
あ、ジョゼフだわ!
私はお目当ての人物を見つけて近寄っていく。
セシリアもあわてて、私の後をついてきた。
「はじめまして、こちら寄付金です」
ジョゼフに小さな布の入れ物に入ったお金を渡す。
「ありがとうございます」
受け取った、ジョゼフは長髪で、
薄い金色の髪が美しい。
ゲームのキャラだけあって、こちらも美形だ。
大人だな~
教会でいろんな人の相談や懺悔を聞いて、
それらに優しく応えてきている余裕を感じさせる。
誰とも結ばれなかった時のキャラとはいえ、
一部根強いファンがいたのも納得できる。
「寄付のお礼に教会を案内いたしましょう」
その言葉にありがたく、案内してもらう。
ステンドグラスを見て、
それが聖書のどのシーンか分かりやすく説明してくれる。
声が教会に優しくエコーして、
いい声優さん使っているわねと、再認識していた。
「このステンドグラスに描かれている、
動物は分かりますか」
「えっと、ねずみと、馬と・・・」
セシリアがいくつかの動物を上げる。
聖書で動物が新天地へ向かう有名なシーンだ、
しかし、どの動物かまで完全に把握してる人は少ない。
「これで全部だと思うのですが」
自信なさげにセシリアが言う。
「残念2匹足りません、分かりますか?」
私に尋ねられて答える。
「猫と人間ですね」
ジョゼフの目が見開かれる。
「素晴らしいですね、その通りです」
「キャサリン様は何でもご存じなんです」
なぜかセシリアが自慢げに言う。
その後も説明は続き、
結局全てのステンドグラスの説明を聞いたのだった。




