表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

“アリウステラ”の物語

謎掛けの怪物と冒険者

作者:杜野秋人
『さあ、返答や如何に』

勝ち誇る怪物を前に、娘は答えを返せない。
怪物の出した謎掛けの、答えが分からなかったのだ。

『沈黙は回答不能と見做すが、それでよいのだな』

「……答えを、教えて下さい」

悔しそうに顔を歪めて、ついに娘は降参した。それを聞いた怪物は顔を愉悦に歪め、赤く長い舌を出して自らの唇を舐めた。
答えられなかった以上、娘に待っているのは怪物に喰われてしまう悲劇的な末路だけだ。

「…………は?」

 だが怪物の示した答えに、娘は唖然として声を漏らした。

『では約束通り、汝を喰ろうて』
「異議あり!」

『……なに?』
「だから異議ありと言っています!」

 なんと娘は、怪物の示した正しい答えを認めなかったのである。




◆どっかで見たことのある謎掛けする怪物のお話。どっかで見たことのある気がするだけです、多分。いや絶対。

◆例によって固有名詞のほぼ出てこない、ちょっとしたショートショートです。頭カラッポでお楽しみ頂けます。

◆全5話、合計で15000字ほどで毎日更新します。1話あたりの平均が約3000字、第1話だけちょっと短めです。

◆作者の投稿作は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいていますが、他作品を読まなくても本作をお楽しみいただく上で特に支障はありません。

◆この作品は小説家になろうのほか、アルファポリスとカクヨムでも公開します。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ