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⑼『歩き出した群衆の残像』

⑼『歩き出した群衆の残像』



結果論としての、俺の残像は、歩き出した群衆の残像とは一致しないのである。それが何とも悔やまれるという訳で、俺は右往左往しながら、行く末を見るのであるが、しかし、どこかで、歩き出した群衆の残像を、羨望の眼差しで見る訳である。



何が言いたいんだ、そんな風に詰問されたら、俺は俺の心情を簡単に吐露出来るだろうか。恐らく、簡単には出来ないだろうが、いつか日記にでもして、世に放つかもしれない。未来のことは分からないのである。未来に生きるとしても。



ああ、苛烈なる、歩き出した群衆よ。俺にはその姿が眩しいのである。故に、歩き出した群衆の残像に、加わるかもしれない、未来のことだ。分かりようがない。しかし、この小説を書いていることは、何かの布石になるかもしれない、とは思うのである。

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