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⑷『歩き出した群衆の残像』

⑷『歩き出した群衆の残像』



歩き出した群衆の残像、と言うタイトルに、特に不安を持つ俺ではない。ただ、自分が、歩き出しているのかどうか、という、所謂、確信はない。確信がないことは、自分はまだ、群衆に入っていないのかなあ、という疑問を発生させる。



自分が何者か、何て分かるはずがないじゃないか、自分と言うものに対する、或る種の不信というものは、ーそれは埴谷雄高を読みだした頃からつきまとう、一種の原理ではあるがー、分からないことも、分からない訳なんだ。



それでも必死に、俺は生きるよ。いつか、歩き出した群衆の、せめて、残像にでもなれていれば、俺の人生の役割も、一つは果たせた、というものだ。まだまだ、続いて行くだろうな、歩き出した群衆の残像を、見る、見る。

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