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⑶『歩き出した群衆の残像』

⑶『歩き出した群衆の残像』



どこへ行けば良い、何をすれば良い。俺には分からないよ。しかしとにかく、歩き出さねばならないのだ。命を受けた者の使命、生きるということ。そしてまさに、俺はそこに、群衆の残像を見ることになるのである。



また、その残像は、しかし驚く程、形が違うのである。不可思議なことなのだ、それを見る度に、懐疑してしまう俺は、俺一人で歩いている時、或る種の絶望に襲われる。しかしその刹那、歩き出した群衆のことが、脳裏を過るのである。



夢の中にまで出て来る、歩き出した群衆の残像、一生惑わされねばならないのか。分からないな、俺には、どこかへと歩き続けるだけのエネルギーはもうほとんど、残っていないのだ。歩き出した群衆の残像から、逸れた俺なのであるが、歩き続けねばならない。

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