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錬金生物探検隊  作者: 毒書架
〜序章〜
2/2

第1話.超人類の対処法


僕らが見たのは...観たのは...地獄(じごく)だった...


僕等は、気付いた...世界は臆病で、人は壊していく生き物だと...この世界は犯されている。滅茶苦茶に滅ぼされている。


この世は閑散としていて無表情にニヒリズムの様な退廃的的な価値観を持ち、心臓は辛うじて脈打っているのだが、人はもう人では無かった。人の形をした者、否────。

人形、物である。

物に自由意志等なくて、笑顔(シニカル)表情(かお)で僕等の存在に気づく...。僕等は息を潜めて、身を隠す。


奴等は、コツコツと靴音を立てながら、気配を消した此方に近づく。我等は使う。王の隠れ家(キンクオブ・ハイド)!!


超人類は強い。全ての五感が跳ね上がった上に平均(アベレージ)なのだそうだ。有り得ない!


この世界は壊れていた(丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶)


どうしようもなく、頑なに取り返しがつかない位に暗く、熱し易く冷め易く。神が発狂し地球が踊り狂うようなハードモード。


この世界に温かさは無かった。この世界に血は通って無かった。この世界に愛は無かった。この世界には、価値がなかった。


『それでも僕等は、地獄(じごく)から天獄(てんごく)に、

天獄(てんごく)から天国(てんごく)にする!』


意思のない世界に自我を持たせる。無い自身をある自信に変える。ただそれだけ、博士から託された本に寄ると、奴等は、金をあげると大人しくなるらしい。金品を差し出すと大人気なくなるらしい。僕らは虚数通貨(イマジナリー・コイン)を転がした。


すると、超人類は、ドラゴンボールに出てきそうなスピードで地面を蹴り、妖怪のテケテケの様に虚数通貨(イマジナリー・コイン)に近づいていく───。


僕等は未だとばかりに退散していく───。死傷者ゼロ。


「超人類との遭遇はなんとか切り抜けましたよ。博士。」


こうして、超人類をやり過ごしました───。5月5日。


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