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プロローグ


俺が何をしたっていうんだ。


少し待って欲しい。

どう考えても中学生に見える。

魔法少女の恰好をした怪しい少女に。


「お金は大切なのよ、だから私、体で払うから!」


街中でこんな事を叫ばれる俺の不運を。


「勘弁してくれ」


周囲の視線は疑わしい存在へ向けられるのだ。

例えそれが今時どこにでもいるような。

黒い長袖Tシャツに黒いマスク、黒いリュックを背負った。

中肉中背、ジーパンに黒髪眼鏡の男であったとしても。



答えは事案である。

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